2008年12月31日水曜日

2008年ベスト&ワースト

2008年といっても10月からなんでそんなでもないだろ、というツッコミはなしの方向で
とりあえずワーストからいってみましょう

1位:荒野のドラゴン
2位:ブルー・レクイエム
3位:音符と昆布

どいつもこいつもがっかりな顔ぶれですね
個人的にギリギリつまらないラインの作品が好きですが、こいつらは越えちゃいけない一線を軽々と越えてやがるぜえ…

と、気分を切り替えてベスト3をば

1位:明日、君がいない
2位:雨に唄えば
3位:ブレインデッド

という感じで
しょうじき「ホット・ファズ」も最高のデキだったけど、今振り返ると若干そうでもない感が
とりあえず1位、2位はダントツですね
なんだかんだで過去作品からこういう面白いものが見つかるのもいいけど、もうちょっと新作もみていきたいなあと

というところで今年もここまで
また来年ということで良いお年を

2008年12月30日火曜日

12月のこれ一本

12月って師走とかいって一年で一番いそがしい時じゃない
それなのに今月はまあまあ本数みたなあ、と
休日を人並みなハッピーライフに過ごせないダメな大人代表です

そんなこんなで今月の一本はもう悩むことなく一択
「明日、君がいない」これしかありませんね
見てしばらく経つのにいまだに心に残るものがあります
結局はみんな自分のことだけで手一杯なのよ…
「なんで分かってあげられなかったんだ」とはよくドラマなんかであるセリフの一つですが、現実世界では「めんどくさいから関わりたくない」が現状でしょう
しょせん他人は他人、自分は自分…でも、ちょっと考え直してもいいんじゃないかな、と思わされた一作でした

2008年12月29日月曜日

フライトプラン

監督:ロベルト・シュヴェンケ
出演:ジョディ・フォスター / ピーター・サースガード / ショーン・ビーン / ケイト・ビーハン / エリカ・クリステンセン / マーリーン・ローストン / ヤナ・コレサロワ / グレタ・スカッキ / マイケル・アービー / アッサフ・コーエン / クリスティアン・ベルケル / シェーン・エデルマン / メアリー・ギャラガー / ヘイリー・ラム / フォレスト・ランディス / ジュディス・スコット / ジョン・ベンジャミン・ヒッキー / ブレント・セクストン


死んだ夫の棺を移送するため、母娘で飛行機に搭乗する
そして飛び立った機内で突如として娘が姿を消すのだった

狭い機内の中、娘はどこにもいない
それどころか搭乗記録にも載ってない…こいつは、まさにこいつは「フォーガットン」系の話ですね
個人的にもこういう妄想か現実か、はたまた異星人かというトリックは大好きです

中盤、完全に娘がいないと突きつけられてパニックなり、ママさんがとんでもない行動に出たあたりから「これ、妄想女のホラー…?」と思っちゃいましたね
精神的に不安定、って要素もからんできてるんだろうけどキチっぷりがホントに怖い

で、キモのオチはというと…ダメだこりゃ
細い糸をたぐりよせるようにネタバレに向かい、ラストにドーンと滝のように流れてオチ…ってのが理想だけど、これは唐突にネタバレが突きつけられます
ええ、見てる方はポカーン状態ですよ
たぶん色々とめんどくさくなったのか、とりあえず狭い機内でのキチっぷりを描きたかっただけなのか、終わり方がパワープレイすぎる

どうせなら娘は妄想→実はいた→でもやっぱ妄想って感じでホラーテイストのままの方が面白いんじゃないかなあ
もしくは異星人の実験でした、でもいいよ

とにかくおしい
ネタバレまでは普通に見入ってしまいましたね

個人的評価:40点
オススメ度:まずはフォーガットンを見るんだ。話はそれからだ




フライトプラン 予告

ハロウィン(1978年版)

監督:ジョン・カーペンター
出演:ドナルド・プレザンス / ジェイミー・リー・カーティス / トニー・モラン / ナンシー・ルーミス / P・J・ソールズ / チャールズ・サイファーズ / カイル・リチャーズ


あるハロウィンの前日、15年の時を経て凶悪な殺人犯が脱走する
そして殺人犯は故郷に戻り、ハロウィンの夜が始まる

子供の頃に怖くてびくつきながら見たような懐かしい感じの作品
まあ30年前の映画だから当然かもしれないけど
使い古された古典的なホラー演出が今では逆に新しく思え、それでいて見てる間のドキドキ感はまったく色あせない、みたいな

ブギーマンという殺人鬼のいわゆる怪人ものなんだけど、今どきの殺人ショーではなく「来るのか?来るのか?」と思わせといて来ないっていう作風
所々でブギーマンはうっすらと姿を見せてはパッと消えて、見てる側にもプレッシャーがかかるため殺害シーンに入らなくても意外に退屈はしない
まあ、でもさすがに地味っていえば地味な展開ですね

これは言わない方が大人のマナーなのか分かりませんが、ブギーマンが狙う相手の基準がまったく不明
きちんとストーキングしてるから手当たり次第ってわけでもないし、たまたま見た人を狩ってるのか?
でも服を奪うために人を襲ってるから、それなりな理性はあるのかなあ
ぶっちゃけご都合主義でも盛り上がればいいじゃん、ですかね

とりあえずホラーでファックシーン担当は死亡フラグ

個人的評価:60点
オススメ度:たまには古典で懐かしむのも




ハロウィン(1978年版) 予告

2008年12月28日日曜日

ワン・ミス・コール

監督:エリック・ヴァレット
出演:エドワード・バーンズ / シャニン・ソサモン / アナ・クラウディア・タランコン / レイ・ワイズ / アズラ・スカイ / ジョニー・ルイス / ジェイソン・ベージ / マーガレット・チョー / ミーガン・グッド / ローダ・グリフィス / ドーン・ディニンガー / アリエル・ウィンター / サラ・クビック / リーガン・ラム / カレン・バイアー / アラナ・ロック / デーブ・スペクター / ローラ・ハリング


未来の自分から携帯にかかってくる死の直前、その最期のボイスメッセージの謎を解こうと奔走する

とりあえず「着信アリ」は未見
なんかこういうリメイクものってすごく臭うじゃない、ということで視聴を
うん、まさに期待通りのクソっぷり

ホラーというより、サスペンスよりなのか…って感じがして、怖いというよりどういう死に方して、どんなふうにまとめるんだろうと、ドキドキワクワク鼻ほじりながら楽しめましたね
サスペンスの醍醐味、解明編的なところを「ほら、霊だし。ドーンって感じでやったんじゃね?」とか言われると笑顔のまま拳を握りたくなりますね
とりあえず困ったらお化け屋敷っぽい「ドーン」演出で誤魔化す大人…素敵です

特にラスボス登場時の派手な演出にはもういろんな意味で大爆笑でしたよ
それ以外だとデーブさん、こんなトコでなにやってるんスかくらいしか記憶に残ってないですね
とにかくうっすい内容のどこにでもある作品をとりあえず食える料理に仕上げてみました、みたいな

そうえば色々と謎は残ったような気もするけど、ほら、まあ霊がやったことだし…ってことで、ひとつ

個人的評価:10点
オススメ度:ルナさん萌え




ワン・ミス・コール 予告

リボルバー

監督:ガイ・リッチー
出演:ジェイソン・ステイサム / レイ・リオッタ / ヴィンセント・パストーレ / アンドレ・ベンジャミン / マーク・ストロング / テレンス・メイナード / フランチェスカ・アニス / アンドリュー・ハワード / アンジェラ・ローレン・スミス / トム・ウー


ギャンブラーのである主人公は彼のボスにはめられて刑務所へ
そして主人公は復讐を胸に出所、元ボスのいるカジノへと向かう

スタイリッシュクレイジーガンアクションと聞いて…まんまと監督にはめられました
しかも悪い意味で

元ボスの組織とその敵対組織、さらに裏社会を牛耳る大ボスの存在、そして主人公を助ける代わりに従属させる高利貸しグループの暗躍…
それぞれの組織と登場人物が入り乱れて争いが過熱していくさまは非常に面白いし、主人公周りは謎だらけでとても話しに引き込まれます
謎は少しずつ解け、そして新たな謎が浮かび上がり…と、本当に面白かった

途中までは、ね
俺はお前だとか、これからは俺がお前を支配するとか主人公の内面、精神的な描写がはじまってから怪しくなりだします
ひんぱんに「ゲーム」という言葉が使われ、登場人物が自分の内なる声と葛藤しはじめると、ちょっとヤバイ臭いがするもまだなんとか見てられた
だけど、最後の最後まで見ると皆こう思うだろう
「は?なに?意味わかんねえ」

いちおラストについてひとつの解釈はできます
ようするに壮大な夢落ち、ってやつで
だけど、最後でそんな臭いを残さないから見てる方は釈然としない
夢落ちならそれでいい、ラストにそれっぽいシーンを入れてもらえれば安心できる

映像的にはとてもスタイリッシュ
銃撃戦もいい感じ
でも、見終わった後に時間を「悪い意味で」無駄にしたなあと思いました

個人的評価:20点
オススメ度:君も驚愕のペテンを体験しよう




リボルバー 予告

2008年12月26日金曜日

Biohazard: Degeneration

監督:神谷誠
出演:ポール・メルシエ / アリソン・コート / ローラ・ベイリー / スティーヴ・ブラム / ミシェル・ラフ / マイケル・ソリッチ / クリスピン・フリーマン / ロジャー・クレイグ・スミス


空港にT-ウィルス感染者が現れ、さらに感染者を乗せた飛行機が墜落してくる
偶然に居合わせたクレア、救出にきたレオンらは生存者たち脱出の戦いを始める

分かっちゃいたけどゲームやってない人は置いてけぼり炸裂
そして時代に逆行したノロノロ無個性ゾンビさんたちに不思議な安心感が
最近のゲーム版同様、怖さの欠片もなくパニックもほどんどない、というかこれは陰謀劇ですね
陰謀劇として見れば、それなりに楽しめます

CGのすごさで驚かせる時代じゃない、ってのはよく分かってるようでキチンと演出面にもそれなりによくできてます
でもCGに対する目が肥えてしまった現在では、どうにもゲームのムービーシーンを見ている感覚に…
というのも劇中の展開がゲームでありそう、もしくはゲームであったような感じで進む
ピンチ、ピンチ、またピンチ…ああ、いちいちゲーム的だなあ、と

こういう作品はだいたいキレイに話しがまとまらず、俺たちの戦いはこれからだENDになりがちだけど、これはよくまとまってる方だと思う
ただ最後のシーンだけは、ね…
お、まあまあすっきり終われるかな、と思いきや…

退屈はしないし、映画的にもどっかで見たような感じはバリバリだけど普通におもしろい
まあ、でも一番おもしろかったのは映像特典の大統領の会見かな

個人的評価:70点
オススメ度:レオンさんの破格っぷりを堪能しましょう




Biohazard: Degeneration 予告

カンフー・ダンク!

監督:チュ・イエンピン
出演:ジェイ・チョウ / シャーリーン・チョイ / チェン・ボーリン / バロン・チェン / エリック・ツァン / ン・マンタ / リー・リーチュン / リャン・カーヤン / エディ・コー


武術学校でカンフーと瞬間移動を学んで育った捨て子の主人公
大学でバスケをしながら親を捜すことになるのだが

瞬間移動って!どんだけトンデモ素敵カンフーバスケ映画なんだよ!
と別のベクトルで期待して見たのに、ここまで裏切られたのは久しぶりですよ
なに、このキャラかぶりイケメンバスケ映画…いやだわ

カンフー、バスケ、ドラマ、コメディ、ロマンス、どれをとっても中途半端すぎる
瞬間移動を要する主人公と弱小チームのチームプレイVSエリート超能力カンフーチームの対決とかさ、こっちはそういうの期待して見たわけよ
がっかりだわ
いちいちどうでもいいエピソードをはさむのもイラっとくる

とりあえずライバルチームの登場コスチュームと乱闘シーンだけはちょっと面白かった
ちょっとだけね

個人的評価:20点
オススメ度:全国のスラムダンクファンに捧ぐ。嘘




カンフー・ダンク! 予告

2008年12月23日火曜日

永井豪ワールド まぼろしパンティVSへんちんポコイダー

監督:河崎実
出演: 小森未来 / なべやかん / 風野舞子 / 北川絵美 / 三葉あい / 佐久間百合子 / レイパー佐藤 / 越康広 / カバキツトム / 笹川大輔 / 正岡邦夫 / きくち英一 / アゴ勇 / 永井豪


あまりの学園内犯罪の多さに学園警察もあるクライム学園
そこで独自に悪と戦う半裸のヒロイン、まぼろしパンティが今日もゆく

もっと、もっとだ!俺をもっと失望させてくれ!
ということでまたもやタイトルを聞いただけでそそりますなあ
と、気張って見たものの…おーい、意外と面白いじゃねえかよ
ひたすらに全力でくだらない、そのくだらなさが一線をこえるとちょっと面白くなるものです

クソ脚本を豪華キャスト&湯水のように金を使ったCG、そんな映画はくだらない
クソ脚本をアホキャストでバカ演出すれば、ちょっと面白い
そういうことでひとつ

いや、なんというか内容について書くこととか特にないというか、そもそも内容じたいがないというか…
商業的な成功を度外視して、こういう作品が作られる日本っていいよね
そして、こんな作品を喜びいさんで買うおっさんてどうなんでしょうね

個人的評価:60点
オススメ度:ひどいもの見たさにかられたらどうぞ

2008年12月22日月曜日

ロボフォース 鉄甲無敵マリア

監督:デビッド・チャン
出演:サリー・イップ / ジョン・シャム / ツイ・ハーク / ベン・ラム / ラム・チェンイン / カーク・ウォン / トニー・レオン


香港を乗っ取るために現れた悪の秘密組織「英雄党」
警察用の新兵器を開発しているルーニー、記者のチェン、組織を抜けたウイスキーがひょんなことから出会い、組織に追われることになるのだった

最近、まあ外れることはないだろうというチョイスをしていた自分に叱責する意味で視聴
ロボフォース!香港映画!パッケージには半目の女!
こいつはぷんぷんするぜえ…ああ、見る前から死臭が漂ってるぜえ…

ある意味で覚悟完了して見てみると、冒頭から武装した警察官たちがスタンバイ
そこに登場する英雄党の秘密兵器、人間よりちょっと大きいロボット「パイオニア1号」!
その凶悪な外見はまるで…まるで、というかどうみてもザクです
「なんでザク?!」って感じで、もうのっけから大爆笑ですよ
いや、なんというか素敵ですね

その後、英雄党の女幹部マリアの顔をソックリ真似て作られた、人間サイズのパイオニア2号ことロボマリアが出てきたけど、なんか自滅した上に主人公たちに改造されて仲間に
で、ザクVSロボマリアの戦いになるんだけど、そんなことより随所にツッコミどころが多すぎて、しかもそれを狙ってるのか?と思うほど心の中でツッコミをいれる行為じたいが楽しすぎる
明らかな大地雷を期待…じゃなくて覚悟していただけに予想以上の面白さだった

すいません、なんかこの監督のファンになりそうです

個人的評価:80点
オススメ度:実写版のザクが見たい人はどうぞ

2008年12月21日日曜日

過去のない男

監督: アキ・カウリスマキ
出演:マルック・ペルトラ / カティ・オウティネン / ユハニ・ニエメラ / カイヤ・パカリネン / サカリ・クオスマネン / アンニッキ・タハティ / マルコ・ハーヴィスト / ヨウニ・サーリオ / ユッカ・テーリサーリ / ユルキ・テリラ


列車から降り立った一人の男がベンチでうたた寝していると、暴漢たちに襲われ身ぐるみを奪われた上にリンチを受ける
そして記憶喪失になった男は見知らぬ土地で何も分からぬままに生きていく

いやあ、いいわ
記憶喪失のおっさんに対する冷酷さと暖かさ
ずっとローテンションで物語は進むけど、常にポジティブなところに帰結するのがいい
次々におっさんにトラブルが起こるが、無口でひょうひょうとしていて、ふてぶてしくてひたすら前向きな主人公はすごいわ
ある意味でほれた

おっさん周りのキャラもいい味しすぎな人たちばっかりで、基本的にいい人の集団のためなんか見てて癒されるというか
この世界観そのものがおとぎ話、とても現実とは思えないけど心地いいファンタジーですね

過去のない男、記憶喪失ものなんだけど、過去があかされたところで「それはそれ」みたいな感じで過去より今、そして未来だろ、という雰囲気が素敵です
劇中でも「人生は過去には進まない。前にしか進まない」みたいなこというけど、しょうじきエブリデイネガティブスパイラルな自分にとって心が洗われる言葉でございました

僕も寿司と演歌の似合う、そんなおっさんになりたい

個人的評価:90点
オススメ度:ひどく人を選ぶと思う

ジャンパー

監督:ダグ・リーマン
出演:ヘイデン・クリステンセン / ジェイミー・ベル / レイチェル・ビルソン / サミュエル・L・ジャクソン / ダイアン・レイン / マイケル・ルーカー / アナソフィア・ロブ / マックス・シエリオット / トム・ハルス / ジェシー・ジェームズ / クリステン・スチュワート


ある日、自分に既知の場所にテレポートできるジャンプ能力があると知った少年
子供だった彼はその能力を犯罪に使って裕福になるが、そんな生活も長くは続かなかった

俺、なんか特殊な能力あるし!
この力があれば、あんなこともこんなこともやり放題じゃね?
主人公としてその発想はどうかと思うけど、まあ人ってそんなもんですよね
まあ、でも見てて主人公がピンチにおちいっても、結局「お前だって犯罪者じゃん」と感情移入できません

序盤はとにかく退屈で、この設定でここまでつまらない作品にするのも才能だな、と思ったけど二人目のジャンパーが出てくるとやっと面白くなってきた
とにかく小気味よくポンポンとジャンプしてくれるんで、テンポはいい感じ
一方で、ジャンプ能力にあるていどの制約はあるけど使用によるペナルティがないので、作品的にひどく軽い印象を受けますね

世界には複数のジャンパーがいるらしいけど、なんでそんな能力があるのか説明ないのはどうもね
ひどく洋ゲー的に「お前にはその力があるし、世界にも同じやつがいる」といってミステリアスさをあおっておきながら、敵についても能力についても投げっぱなし
B級的に慣れてるからまあ、いいけどね

ちょっとネタバレになるけど、ラストバトルこそジャンパー同士の能力バトルにした方が盛り上がったと思うんですが
そして、これ、なんとなくテレビシリーズ向きな内容だな、と思いましたね

個人的評価:60点
オススメ度:頭をからっぽにして見るのに最適




ジャンパー 予告編

2008年12月19日金曜日

タクシデルミア ある剥製師の遺言

監督:パールフィ・ジョルジ
出演:ツェネ・チャバ / トローチャーニ・ゲルゲイ / マルク・ビシュショフ / コッパーニ・ゾルターン / シュタンツェル・アデール / ヘゲドゥーシュ・デー・ゲーザ


それぞれ異なった趣向の変人親子三代の物語

バカで下品という個人的にツボまくりな設定なんですが、これどうもアートよりな色合いが強かったです
で、コメディといえばコメディな気もするけど、そこまで笑えはしません
ブラックエログロなアート系映像作品みてるような感じで

一本の映画っていうより親子三代それぞれの短編オムニバスみたいなもんなんで、見てて退屈することはないけど、主人公の存在がブレまくりなんで画面に全力でついていかないと登場人物の関係がよく分からなくなるでしょうね
とにかくこれコメディとして通して作ればけっこう面白くなると思うんだけど…
いや、これもこれで面白いけど、なんか飛び抜けたものがないというかなというか

まあ、たまにはこういう監督の自慰作品に付き合うのも悪くないかもしれません

個人的評価:60点
オススメ度:わりと誰得




タクシデルミア ある剥製師の遺言 予告

2008年12月16日火曜日

4ヶ月、3週と2日

監督:クリスティアン・ムンジウ
出演:アナマリア・マリンカ / ローラ・ヴァシリウ / ヴラド・イヴァノフ / アレクサンドル・ポトチェアン / リュミニータ・ゲオルギュー / アディ・カラウレアヌ


大学の女子寮、ルームメイトであるオティリアとガビツァはとある事情から一人の男とホテルで会う約束をする
小さな嘘とアクシデントが二人を追いつめていく

これは前情報なしで見るのが正しい内容ですね
なんの説明もないまま、ルームメイトの部屋にカメラが投げ込まれ淡々と状況が進むんだけど、一体なんの映画なんだと見る側が探る感覚がいい
本題に入るまでだれるかと思いきや、ほどよく日常にハプニングが挟まれるので退屈はしませんでしたね
というか全編通して、日常も怒りも平穏も衝撃的なことも常に低いテンションで冷たく描かれてる感じが、雰囲気的にすごく画面に対する求心力がをもってる

見終わった後も、この内容をどんなジャンルにするか悩んだけど、結局は日常的な恐怖というんでしょうか…まあ、そんな感じで
人間としてのリアルがひしひしと伝わってきて、登場人物がキャラクターの設定というのではなく、ひどく生々しい
ふだんなら個人的に「おいおい、とんだビッチだな」と一蹴するような登場人物の行動も、「ああ、まあそうなるよね」と感じてしまう

終わり方もいい
内容自体が生々しいけど、全体を通して冷たい空気感のために、ラストは本来の自分の現実に戻してくれるような感覚が強くなりましたね
フェードアウトするより、後腐れなくこの映画を断ち切るように見れる感じで良し

だけど、見終わったあとにも何かが脳裏にこびりついてる感覚…
ハリウッド慣れしてると、こういう映画が新鮮ですごい面白く思えますね

個人的評価:80点
オススメ度:リア充は見ない方がいい、かも?




4ヶ月、3週と2日 予告

2008年12月14日日曜日

死霊のしたたり

監督:スチュアート・ゴードン
出演:ジェフリー・コムズ / ブルース・アボット / バーバラ・クランプトン / デヴィッド・ゲイル / ロバート・サンプソン / ジェリー・ブラック / キャロリン・パーディ・ゴードン


とある医学生ダンのもとに同居人ウエストが越してきた
そのウエストは死体蘇生を研究しており、ダンがたびたび死体を運びにいくモルグに興味をしめす

さすがに85年の作品だけあって、古くさくパワー不足はいなめないけど十分に面白い
というかこれブレインデッドと同じ系統ととらえていいんですよね…?
個人的にはホラーコメディという位置づけで

とにかくダンくんのノリがよすぎて困らない
明らかに災厄の大元はウエストなのに、あえてそこはスルーして
ウエスト「俺たちがやるんだ」
ダン「う、うん…」
みたいな感じで、ずるずると泥沼にはまっていく様が滑稽でいい

ツッコミどころをあえて許せる映画と許せない映画があるけど、これは許せる映画ですね
なんともいえない愛嬌があるっていうか、面白い方向に転がれば設定なんてどうでもいいです
あえて許せないのは邦題のセンスのなさ
公開当時の事情からして「死霊~」をつけるのは資本主義の大人のマナーだったのかもしれないけど…

ああ、これ2以降のシリーズもあるのか
でも無駄に名前だけ借りてシリーズを重ねる作品は激しく地雷だからなあ

個人的評価:70点
オススメ度:したたってるけど死霊じゃない




死霊のしたたり 予告

2008年12月12日金曜日

明日、君がいない

監督:ムラーリ・K・タルリ
出演:テレサ・パーマー / ジョエル・マッケンジー / クレメンティーヌ・メラー / チャールズ・ベアード / サム・ハリス / フランク・スウィート


いつもと同じ朝、いつもと同じように登校してきた6人の男女の学生たち
しかし、それぞれ人にはおいそれと言えない悩みや苦しみを抱いていた

とりあえず、という感覚でだらだら見てたら、すっかりと映画の中に引き込まれてました
映像的な力がすごすぎる
常に胸ぐらをつかまれていて、そのまま押されたり引き寄せられたりされてる感覚

それぞれの人物の物語が一つの結末に向かって、時間軸を交差しながら紡がれているんだけど、見終わったあとなら何故こういう手法をとったのかわかる
すべては直視するのもちょっときついラストのために
たぶんほとんどの人がこのラストを見たら「え?なんで?」と思うでしょうね
実際、自分もそうだったので、たまらずネットで調べたら同じように「なんで?」ばかり

で、最後にもう一度、DVD収録の日本版予告編(下のとはちがいます)を見て、この映画の答えがなんとなく分かりましたね
この日本版予告にある監督の言葉
「この映画が、私だけではなく
多くの人の命を救うことを願ってやまない」
という一文を見て、やっともやもやが消えました

これ、けっこう精神的なダメージがきっついけど、逆に健全な人より日頃いろんなしがらみで心が病みそうな人ほど見た方がいい映画じゃないかと

個人的評価:90点
オススメ度:たまには考える映画でもどうぞ




明日、君がいない 予告

2008年12月8日月曜日

カンフーくん

監督:小田一生
出演:チャン・チュワン / 泉ピン子 / 藤本七海 / 藤田ライアン / 佐藤和也 / 長内大祐 / 松田昂大 / 矢口真里 / 佐藤めぐみ / 川平慈英 / 上野樹里 / 古田新太 / 堤下敦 / 桜塚やっくん / 金剛地武志 / 武田真治 / 伊武雅刀 / 笹野高史 / 佐田真由美 / 西村雅彦


少林寺の最終試練のために日本に飛ばされたカンフーくん
最後の敵を求めて今日もどこかでカンフーくん

冬のカンフー特集第三弾。特集?
最初は良質なバカ映画かと思ったけど、見てるうちに「これ、子供向け映画じゃね?」と見る前に気づこうぜと自責
とにかくゆっるい笑いに王道で分かりやすく、ご都合主義なお子様作品でございました
こいつぁ危険だ…おっさんの見るもんじゃねえぜぇ…

とりあえず少林少女よりはCGのダメな意味(褒め言葉)での使い方はいい
ギャグも、まあ、ちょっとは笑えるけど弾ける域まではいかないかなあ
ええ、ここで打ち明けますと子供が嫌いなわたくしにとって、カンフーくんのかわいさがまったく分かりません
たぶんこれってこの映画を見る上で致命的なことかも

あと芸人系の方が出てるような気がしますが、そういう方々の知識も興味もないんで面白さがわかりません
つーか、日本映画で客寄せに流行りの芸人使うのやめようぜ。マジで…

もうしばらくカンフー映画はカンベン
パンダとかいらね

個人的評価:40点
オススメ度:小さなお子様にどうぞ




カンフーくん 予告

2008年12月7日日曜日

ドラゴン・キングダム

監督:ロブ・ミンコフ
出演:ジャッキー・チェン / ジェット・リー / マイケル・アンガラノ / コリン・チョウ / リウ・イーフェイ / リー・ビンビン / モーガン・ブノワ


ボストンに住む主人公の少年が、中華街のおっさんに如意棒を託される
そして、気づくと西遊記の世界へ入り込み、そこで孫悟空に如意棒を返す旅が始まる

僕らのジャッキーとジェット・リー先生の共演ってだけで見るじゃない
でもねえ、ぶっちゃけねえ、思ってより面白くな…いや、僕らのジャッキーとジェット・リー先生の映画がつまらないわけが…つまらないわけが…いや、やっぱりあんまりおもしろくないわ
とりあえず冒頭のCGバリバリで引いたわ。ガッカリだわ

と、酷くいうのも少林少女はレンタルですませたけど、こっちはBD版買ってるんだよという私怨だけどね
一般的にはすっごい娯楽大作で、見てて飽きないし万人向けの良作だとは思いますよ
でもねえ、僕らのジャッキーとジェット・リー先生が仲間になっちゃダメじゃん
それでなくてもラスボスがえらい個性的に目立たない人なんだから
真ボスでヴァンダムかセガール先生でも用意しとかないと、主人公側が余裕すぎてぜんぜん緊張感ないよ

いちおとってつけたような主人公側のピンチもあるけど、展開的にドキドキ感の欠片もないってどうよ?
とりあえず僕らのジャッキーとジェット・リー先生とのバトルシーンがクライマックスでした
あとはどうでもいい

と書いてきたけど、少林少女と違ってマジで一般的には娯楽大作だと思うよ
あったかい家庭でわいわい言いながら見ればいいんじゃないでしょうか

個人的評価:60点
オススメ度:普通って素晴らしい




ドラゴン・キングダム 予告

少林少女

監督:本広克行
出演:柴咲コウ / 仲村トオル / キティ・チャン / ティン・カイマン / ラム・チーチョン / 岡村隆史 / 江口洋介


9年間、中国で少林拳の修行をしてきた主人公の少女
日本に帰ってみるとおじいちゃんの道場は廃屋に、かつての門下生は皆それぞれの生活を営んでいた

世に酷評を受けた映画を見て、どんだけ自分が歪んでるのか再確認しようじゃないか
というわけで、結論から言うと普通に見れました
まあ、面白くはないけどね
ラストの決着の付け方は不覚にも爆笑しちゃいましたが、それ以外は特に印象に残ってない
とりあえず、このくらいの内容なら余裕で耐性がある事が分かったよ

きょうびここまで設定に意外性がないんじゃ受けは悪いでしょうね
ありふれた使い古しの少年マンガ的なノリですね

で、気になった点を書いていくと、無駄にCG使いすぎ、展開をはしょりすぎ、意味不明なカット多すぎ
今どきこんなにCG部分が映像的に浮いてるのは珍しいね
あと、とりまく友人たちとの仲良くなる過程とか、ラクロスがうまくなる過程、敵が襲ってくる過程、主人公が最後に覚醒する過程…もうちょっと丁寧に描いた方が、ね
最後に説明セリフとか、ここで笑ってほしいのか?と思わせるけど、別にいらないカットが多い

最後に誰もが思うんじゃないかな
ラクロスパートってなんのためにあったの?

個人的評価:50点
オススメ度:宴席とかで背後に流しておく分にはいいんじゃね?




少林少女 予告

2008年12月5日金曜日

スキャナー・ダークリー

監督:リチャード・リンクレイター
出演:キアヌ・リーブス / ロバート・ダウニーJr. / ウディ・ハレルソン / ロリー・コクレイン / ウィノナ・ライダー


麻薬「D」を取り締まるため、主人公の捜査官はおとり捜査をはじめる
捜査を進める上で怪しまれないために、やむをえず「D」を自らも摂取せざるえなくなり…

実写にアニメのレンダリングっていうか、こういう表現をなんていうのか知らないけど、とりあえずスタイリッシュですね
というか、それが全てじゃなかろうか
ぶっちゃけ、よく内容はわかりません
薬中どもの会話とか行動は見てて面白いし、主人公をとりまく環境の変化も見てて飽きないんだけど、ちょっと淡々としすぎじゃなかろうか

最後まで特に盛り上がるシーンもなく、ラストへ向けての展開も「あー、そういうことね」とも思うけど、もうちょい見てる方を興奮させる過剰演出とかあっても…
良くも悪くも古典的な短編SF小説を読んでる感じ、ですかね
もしくは盛り上がらない攻殻機動隊を見てる感じ

いや、決してつまらないわけじゃなく、こういうSFも好きですよ
中二病助長映画っぽい気がしないでもないですが

個人的評価:70点
オススメ度:絵的にありならいいんじゃないかと




スキャナー・ダークリー 予告

2008年12月4日木曜日

ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!

監督:エドガー・ライト
出演:サイモン・ペグ / ニック・フロスト / ジム・ブロードベント / パディ・コンシダイン / ティモシー・ダルトン / ビル・ナイ / ビリー・ホワイトロー / エドワード・ウッドワード / ビル・ベイリー / デヴィッド・ブラッドレー / ケヴィン・エルドン / レイフ・スポール / カール・ジョンソン / オリヴィア・コールマン / ケネス・クラナム / ピーター・ワイト / アン・リード / ジュリア・ディーキン / パトリシア・フランクリン / ポール・フリーマン / スチュアート・ウィルソン / アダム・バクストン / ロン・クック / マーティン・フリーマン / ルーシー・パンチ / デヴィッド・スレルフォール


優秀すぎるゆえに上役の妬みからロスから田舎にとばされた主人公の警察官
犯罪率の低い田舎の村で堅実に警官としての仕事を務める中、ひとつの事件が起こる

最高に真剣でアホな映画
もう、その一言がすべてじゃないでしょうか
とりあえず警察もののコメディのいい所が全部はいってます
だがギリギリ破綻してない…どころか面白さが倍増してる
いやあ、発売を心待ちにしてて、ここまで期待を良い方に裏切られたのは久しぶりだわ

最初はとりあえず都会と田舎の温度差コメディ
だけど、とある事件が起きてから「え?これ、コメディ…だよね」とちょっと見方が変わります
ようするにポリスアカデミー的なギャグマンガ的コメディじゃないんですね
ひどく説明がしづらいんですが、最高に真剣でアホな映画としかいえません

話の作りも飽きさせないようにしてますし、とりあえず劇中フラグを全回収してるのは高評価
なにげなくパッと出てきたカット、シーン、小物なんかが後で「ああ、そうくるか」といきてくるギミックが個人的に大好物なもんで、もうたまりませんね

とにかく、笑えて、にやけて、驚いて、恐怖して、燃えて、興奮して、ちょっといい話だなあを味わえる至高の一品ではないでしょうか

個人的評価:100点
オススメ度:見なさい




ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン! 予告

2008年11月30日日曜日

11月のこれ一本

11月はほぼ休みの日にしか見れなかったけど、色々と面白かったり残念なのがありましたね
そんな中でも一番印象に残ったのが「見つめる女」ですね
しょうじき地味ーな作品ですが、見た後にじんわり残るものがあるという不思議な映画
これも面白かったんですが、やっぱり今月の一本は「ブレインデッド」しかないでしょう

とにかく面白さが加速度的に上がっていき、もう最後は大満足
ああ、もうDVDで見たくて見たくてしょうがない!
再販しようぜえ、どうせなら吹き替え版も作ってさあ
個人的な神作品「オーガズモ」「ズーランダー」と並びます
現状、見た中でトップ3を聞かれたら間違いなく入る作品でしたね

というわけで、これはもう元気がもらいたい時に何度でも見ちゃうよ、もう

カンニバル!The Musical

監督:トレイ・パーカー
出演:トレイ・パーカー / マット・ストーン / ディーアン・バッハー / イアン・ハーディン / ジョン・ヘーゲル / トディ・ウォルターズ / ジェイソン・マクヒュー / ロバート・マラトー / エドワード・ヘンウッド / 牧まさお / アンドリュー・ケムラー


黄金を掘り当てて一攫千金を夢見て、ユタからコロラドへ向かう6人の男たちであった

最高のミュージカルの後には最低のを見たくなるじゃない
というわけで、期待して見たんだけど…ああ、これが「雨に唄えば」を見る前に個人的に想像してたミュージカルですね
シーンの関連性なんて無視して、いきなり歌い出すという
ちょっと落胆

とにかくくだらない内容で、途中まではつまらない方面のくだらなさで充ち満ちてます
それもインディアンのくだりから面白くなって、けどまたつまらなくなって…
なんというか面白さにむらがありすぎるよ
トレイ・パーカーって名前に期待しすぎたようです

個人的評価:60点
オススメ度:インディアンについて学びたい人向け




カンニバル!The Musical

2008年11月28日金曜日

雨に唄えば

監督:ジーン・ケリー / スタンリー・ドーネン
出演:ジーン・ケリー / デビー・レイノルズ / ドナルド・オコナー / ジーン・ヘイゲン / ミラード・ミッチェル / シド・チャリシー / ダグラス・フォーリー / リタ・モレノ


無声映画時代、時の映画スターの主人公は、ある日、しゃべらない映画なんかタイトルが違うだけで全部おなじだという女性と出会う
そして時代は音声セリフ付きのトーキー映画時代へと移っていくのだった

外は冷たい雨が降っていたという安直な理由でチョイス
いやあ、面白い
というか楽しかったですね
こんなに微笑みながら映画を見たのは初めてです
ミュージカルに偏見を持ってたけど、この映画はとにかくダンスが素晴らしすぎる
まさに歌と踊りの最高の娯楽作品

話的にもどこまでも明るく、常に心を晴れやかにしてくれる
ああ、すさんだダメな大人の心が少しはいやされた気分です
主人公の下積み時代からの親友も、普通なら一人で成り上がった主人公に対して嫉妬とかどす黒い部分を出すじゃない
だが、それがない
裏表なく親友として付き会い続ける様に汚れた心がちょっと痛かったですね

とにかく幸せをいっぱいもらえた素敵な作品でございました

個人的評価:100点
オススメ度:いまさら感はするけど、見てない人はぜひ




雨に唄えば 予告

2008年11月24日月曜日

見つめる女

監督:パオロ・フランキ
出演:バルボラ・ボブローヴァ / アンドレア・レンツィ / ブリジット・カティヨン / キアラ・ピッキ / マッテオ・ムッソーニ


向かいのアパートに住む男を見つめ続ける女主人公
ふいに男が引っ越した時、その後を追っていくのだが

隣の男に偏執的に執着するスリラーものか、と思ったらそうじゃなかった
とにかく物語はゆるーく進むけど、なんというかこんなのもいいかもと感じるほど
主人公のストーキング行為でじょじょに男の私生活にまでもぐっていくけど、怖さというより悲しさの方が強くでている気がする

ラストのセリフではっきりするけど、主人公はひどく精神的に不安定でストーキング行為などの悪いことを理解しながらも自分で抑制できないっぽい
だけど、不安定さゆえに落ちるところまで落ちることはなく、すれすれで自身を保っている
落ちるトコまで落ちれば楽だろうに、自身をもっと抑制できれば楽だろうに…
その中間でたえず揺れている、これは個人的に面白いと思った

しょうじき人の感情の負の部分を知ってるダメな大人ほど共感できるし、面白いと感じるんじゃなかろうか
話的にはそう盛り上がりもないし、退屈と思う人も多いだろうけど、すごい見終わった後にしみる映画です

個人的評価:70点
オススメ度:個人的には面白いが、見てほしいとはいえない




見つめる女 予告

2008年11月23日日曜日

NEXT

監督:リー・タマホリ
出演:ニコラス・ケイジ / ジュリアン・ムーア / ジェシカ・ビール / トーマス・クレッチマン / ピーター・フォーク / ホセ・ズニーガ / ジム・ビーヴァー / トリー・キトルズ


自身の身の回りで起こる2分先のできごとが見える主人公
その能力に目をつけた政府は、どこかに置かれた核爆弾を起爆前に探させようとする

序盤は先が見える主人公が活躍するパート
中盤はその能力に気づいた追っ手と主人公のタイム戦パート
そしてクライマックスは、もう、なんというか盛り上がらない

一人の女性に対してだけは何故か2分先以上の未来が見えるんですが、国家の危機より彼女とイチャイチャしたいじゃない的なスタンスの主人公ってどうよ
あと、序盤以降もピーター・フォークおじちゃんをうまく使って、ヒロイン以外との絡みで日常シーンの中での心理戦とかやればいいのに
で、ぐだぐだしてるうちに「え?これってもしかしてクライマックスなの?」なヒロイン救出ミッションに突入
だが安心してほしい
核爆弾を見つけてからがこの映画の本番です。いや、嘘

この手の映画で一番やっちゃいけないラストだろ、これ
しかも、結局はなんでヒロインに対してだけ2分先以上のことが分かるのか説明無し
大人の事情か?

個人的評価:60点
オススメ度:木曜洋画劇場を見る感覚で




NEXT 予告

2008年11月16日日曜日

ブレインデッド

監督:ピーター・ジャクソン
出演:ティモシー・バルム / ダイアナ・ペニャルバール / エリザベス・ムーディ / イアン・ワトキン


災いを振りまくという珍種の猿が「大人の事情」により動物園に搬送される
そして猿によってゾンビが生まれ、感染は拡大していく

日本版DVDにアホみたいなプレミアがついて高価すぎるので有名な本作
とりあえず安価なレンタル落ちビデオで視聴
最初は「うわ、しょっぺえ映画だなー」と思ってたけど、坂を転がる石のようにすっごい勢いで面白くなってくる
とにかく笑いのポイントの押さえ方が秀逸すぎる
ママと犬のシーンとか、はっちゃけ神父とか、もう最高すぎて久しぶりに映画で大笑いしました

あとはキャラクターたちが存在感ありすぎていい
ゾンビ映画なのにゾンビ化してからの方が濃いキャラも多々いますし
主人公も最初はさえない感じだけど、もうラストでは立派なキチガ…おっと、なんでもない

個人的評価:100点
オススメ度:ホラーコメディ好きは必見




2008年11月14日金曜日

ナショナル・トレジャー

監督:ジョン・タートルトーブ
出演:ニコラス・ケイジ / ダイアン・クルーガー / ハーヴェイ・カイテル / ジョン・ヴォイト / ショーン・ビーン / ジャスティン・バーサ / クリストファー・プラマー / オレッグ・タクタロフ / デヴィッド・ダヤン・フィッシャー / ドン・マクマナス / エリック・キング


代々伝わる財宝の謎を解くため冒険をしてきた主人公一行
いよいよ謎の核心に迫るという時に仲間割れがおこり、二つのグループはそれぞれ競い合うように財宝を目指す

今はやっぱりインディ的なアレが旬のなのかもしれませんが、あえてこっちを今さら見ました
なんというか全体的に安心して見られるというか、無難すぎるというか
テンポはいいんで、深くツッコミを入れる心をもたずにダラダラ見れば飽きることはないでしょう

で、これ謎、罠、未知の生物、アクロバット!という冒険活劇じゃなくて、謎解きはおまけのアクション映画なんですよね
内容的にもなんかありふれた感は否めません
例えるならわりとおいしいコロッケみたいな
おいしい…んだけ、見ただけでだいたい味の想像はつくコロッケ

なんかこう書いてくるとすごいつまんなそうな風に見えますが、マジで二時間以上の尺の作品だけど時間をあんまり感じさせない良作です

個人的評価:70点
オススメ度:ご家族そろって見ても安心な内容です

2008年11月9日日曜日

スーパーバッド 童貞ウォーズ

監督:グレッグ・モットーラ
出演:ジョナ・ヒル / マイケル・セラ / クリストファー・ミンツ・プラッセ / ビル・ヘイダー / セス・ローゲン / マーサ・マックアイサック / エマ・ストーン / アヴィヴァ / ケビン・コーリガン


高校卒業を控えた仲良し童貞三人組が、意中のあの娘をパーティでゲットすべくなんとか酒を手に入れようと画策する

卒業前の脱童貞コメディっていうありきたりすぎる内容だけに、どれだけ面白くできるかってとこが大事なんだけど…
これはちょっと個人的にあわないかなあ
特に前半のぐだりっぷりがひどく、何度か見るのやめようかと思いました

でも警官コンビが出てきたところでなんとか気分が盛り上がってきましたね
しょうじき、こんないいキャラなんだから最初から警官がらみの内容にしてくれればよかったのに
なんだかんだで男の友情から、そっち系へと流れるのか…これは新しい、という展開などなく無難に終わっちゃいました

つまらなくはないけど、面白くもない退屈な内容でしたとさ

個人的評価:30点
オススメ度:暇で暇でしょうがない時にしかたなくどうぞ




スーパーバッド 予告

2008年11月7日金曜日

荒野のドラゴン

監督:マリオ・カイアーノ
出演:クラウス・キンスキー / チェン・リー / ロバート・ハンダー / みくりやかつとし / ゴードン・ミッチェル / カルラ・ロマネッリ / カルラ・マンチーニ / ジャコモ・ロッシ・スチュアート / ジョージ・ワン / リック・ボイド / フランシスコ・サンズ / ピエロ・ルリ


西部開拓時代、カウボーイになるべく旅をするカンフーマスターの上海ジョー
西部の無法者どもを蹴散らしながらの戦いの旅が幕を開ける

日本人が演じる中国人が主演のイタリアで作られたアメリカが舞台のカンフー映画
はっきり言って、この設定だけでお腹一杯です
むしろそれがすべてです

ストーリー?おいしいの、それ?
主役のフェイスが素人おっさんすぎるって?味があるじゃない
黒幕との決着がつかない?「俺たちの戦いはこれからだ!」ENDでもいいじゃない
ラスボス(?)の見た目が素敵すぎて、最後まで見たかいがありました…チクショー

この映画は「こんな色もの見たことあるんだぜ」的な自己満足が得られる素晴らしい内容です
ああ、でも、あれだ…最後に一言だけ言わせてもらうと、これ最高にツマンネー

個人的評価:10点
オススメ度:0点



荒野のドラゴン トレイラー

2008年11月3日月曜日

徳川セックス禁止令

監督:鈴木則文
出演:杉本美樹 / 三原葉子 / 女屋実和子 / 池島ルリ子 / 衣麻遼子 / 城恵美 / サンドラ・ジュリアン / 名和宏 / 殿山泰司 / 山城新伍 / 渡辺文雄 / 成瀬正孝 / 大泉滉 / 京唄子 / 鳳啓助


女嫌いで知られる九州の大名のもとに徳川家より嫁入りが決定した
女嫌いの夫と気位の高い妻の初夜がうまくいくはずもなく、ここに大名の夜の営み特訓が始まる

まあ、なによりこのタイトル「徳川セックス禁止令」だよ?
タイトル見ただけで買うのが道理ってものじゃない
内容はタイトルの通りアホ全開で素敵すぎます
さすがに作られた時期ゆえに古くささと、今のコメディみたいなテンポの良さはないけど

そう、この映画はポルノっていうより、コメディとして…お下品コメディとして最高の一品です
特に音楽の使い方が斬新すぎて、切腹のシーンでは久しぶりに声をだして笑いましたよ
まさに最低で最高な映画を見れてスペシャルでございました

さすがにこれの予告編は見つからなかった…

2008年11月2日日曜日

音符と昆布

監督:井上春生
出演:池脇千鶴 / 市川由衣 / 石川伸一郎 / 島田律子 / 宇崎竜童


嗅覚のないフードコーディネーターの女の子
ある日、突如、姉と名乗る女の子があらわれる

とある病持ちの姉と嗅覚のない妹が衝突しながら、ゆるい展開の中にも過去の闇が浮かび上がってくるのは面白い
最初は超天然な姉と常識人の妹のドタバタコメディかと思ったけど、いい感じで深く物語に入っていけました
ええ、前半までは

いきなりPVが始まったと思ったら、そこからが…
ああ、これは自分が求めていたものとは違うな、と突き放された感じで
いわゆるオサレな映画ですね
個人的には一番、縁遠い作風の映画でした…
PVとか、じょじょに深く進展してきた物語が急にうわついた表面だけの内容っぽく感じました

それでも、それでもラストでどうにかしてくれる…!
はずもなく、最後もオサレな感じでフィニッシュ
総じておっさんには辛い映画でしたわ

個人的評価:40点
オススメ度:女の子は面白いと思うのかな



音符と昆布 予告

2008年10月31日金曜日

10月のこれ一本

はやくも10月も終わりということで、今月見た映画の中でとりあえずの一番を決めていこう的なね
期待して見たらそうでもなかった「ダーウィン・アワード」、さして期待してなかったけど面白かった「インベージョン」と色々ありました

そんな中で期待して見て、しかも期待以上だったのが「パンズ・ラビリンス」
今思えばごてごてした幻想空間演出が続くより、幻想的とも思える現実空間を主体にしてるのは良かったですね
ちょっと間をおいて再度見てみたい作品
個人的にはトコトン馬鹿な作風が好きなんですが、こういうのも楽しめるピュアさ(?)が残っていたのね

そんなわけでみんなで見よう「パンズ・ラビリンス」

2008年10月29日水曜日

ダーティ・メリー クレイジー・ラリー

監督:ジョン・ハフ
出演:ピーター・フォンダ / スーザン・ジョージ / アダム・ローク / ヴィック・モロー / ロディ・マクドウォール


マーケット強盗に成功した二人の男
そこにあばずれビッチを巻き込んで改造車での逃走劇が始まる

さすがに70年代の作品だけあって古くささは隠せない
だけど、それ以上に画面にぐいぐい引き寄せられる不思議な魅力がありますね
ぶっちゃけおっさんほいほいな気もしますが、郷愁じみたものの中にも新しさみたいなね

古い映画の何がいいのか、といえばやっぱりリアルですよ
本物のカーチェイス、本物のスタント、CGなしというフィルターが脳内にあるだけで興奮度が上がる上がる
「うわ、やべー!」「おいおい、正気かよ」と心で叫びまくり
派手さはないけど、最後まで一気に突き抜けるようなスピード感はバツグンですね

で、こういう逃走劇のラストってすごい気になって、見ながらどういうオチがくるのかとワクワクしてたら、もう、予想を遙かにこえる終わり方に脱帽
この作品においては、このオチがけっこうしっくりくると個人的に思いますね

いやあ、これ興奮度はけっこうなものですね

個人的評価:80点
オススメ度:心が疲れたおっさんへ



ダーティ・メリー クレイジー・ラリー 予告

2008年10月28日火曜日

ダーウィン・アワード

監督:フィン・テイラー
出演:ジョセフ・ファインズ / ウィノナ・ライダー / ジュリエット・ルイス / デヴィッド・アークェット / クリス・ペン / ジュリアナ・マーグリーズ / タイ・バーレル / アレッサンドロ・ニヴォラ / マックス・パーリッチ / ティム・ブレイク・ネルソン / ジョシュ・チャールズ / ケヴィン・ダン / ノーラ・ダン / ジュダ・フリードランダー / ルーカス・ハース / トム・ホランダー / ブラッド・ハント / D・B・スウィーニー / ロビン・タニー / ウィルマー・ヴァルデラマ


最もお馬鹿な死に方をした人に贈られるダーウィン賞
その賞に興味を持った凄腕プロファイラーが、何気ない事件の裏に隠されたお馬鹿な人たちの死に様をあばいていく

前半のとにかくお馬鹿な人たちの死に様を紐解いていくパートは面白かった
サスペンスタッチにマジメにお馬鹿事件をプロファイルしていくコメディにすれば、もっと個人的にはよかったんだけど
いかんせんコメディというより全編コントに近いノリ
チープさが自虐的な笑いまで昇華せずに、普通に安っぽいなあといった感じで

あと変なストーリーとかいらんし
クライマックスがまったく盛り上がらない
つまらなくはないんだけど、尻すぼみで面白くもなくなるという中途半端さに乾杯

ごくごくライトで普通な毒にも薬にもならないコメディでしたね

個人的評価:40点
オススメ度:見ても見なくても



ダーウィン・アワード 予告

2008年10月27日月曜日

僕の彼女はサイボーグ

監督:クァク・ジェヨン
出演:綾瀬はるか / 小出恵介 / 桐谷健太 / 吉高由里子 / 斎藤歩 / 田口浩正 / 遠藤憲一 / 小日向文世 / 竹中直人 / 吉行和子


誕生日にひょんなことで出会った女の子と楽しい一夜を過ごした主人公
その一年後、再び彼女(?)と出会った主人公は自分に迫る運命を知る

こりゃ人を選ぶ作品だわ
とりあえずラブラブちゅっちゅなスイーツ(笑)映画ではない
けど、公開当時、そっち系と思って見に行ってギャフンとした人も多いだろうなあ
序盤はバカ映画、中盤は韓国とか中国の映画的なラブコメ、終盤は…ね
一つの映画で三つおいしいね!たとえ誰も望んでなくてもね!

ストーリー的に矛盾もある(※ネタバレ反転:現在のジロウがバイト中に見た子供の事故を、銃撃でひどいことになった未来のジロウが同じシチュエーションで遭遇できたとは思えない
そして、台詞回しが韓国映画の吹き替え見てるみたいだし、中盤にかけて主人公のうざさがフルスロットル
それでも映画的に内容がコロコロ変わるんで飽きはこない
逆にこの展開のスピードについてこれないとぽかーんでしょうね

で、問題の衝撃のラスト30分
「ええええええええ!!」としか言いようがない
衝撃にもほどがあるわ
話の軸としてはもっと他の方法もあるだろうに、こういう展開もってきちゃいますか、と
面白い、個人的にはすっごいありだわ

だがラストのラスト、そのオチだけはちょっと賛同しかねる、かなあ
中盤とオチ以外は概ね楽しめましたね

個人的評価:80点
オススメ度:バカ映画好きな人へ



僕の彼女はサイボーグ 予告

フリージア

監督:熊切和嘉
出演:玉山鉄二 / 西島秀俊 / つぐみ / 三浦誠己 / 柄本佑 / 竹原ピストル / 鴻上尚史 / 嶋田久作 / 坂井真紀 / 大口広司 / すまけい


犯罪被害者が加害者に対して、死をいとわない仇討ちが法的に認められている日本
被害者の代わりに仇討ちを行使する代理人派遣会社に勤める主人公が、自分の過去に遭遇しつつ対象相手を殺していく

原作は中途半端に見た記憶があるけど、やっぱり登場人物に違和感が…
主人公イケメンすぎだし、ヒグチさんは幼すぎ
まあ、そこはそこでひとつの映画作品としては、けっこう娯楽的にできてていいですね
ちょっと金がかかったVシネマみたいな感じだけど

だけど面白いと思ってた気分もクライマックスの展開で台無し
なんか安っぽい武侠映画みたいなノリとか引くわ
この映画は最後までストーリーを見せないように、バンバン撃ちまくってスカッと終わらせればよかったんじゃないか…いや、無理か

しかしもったいない
ここまで売れる要素がある設定を、ある意味で自分から放棄してるみたいだ

個人的評価:60点
オススメ度:つまらなくなくはなくもないともいえない



フリージア 予告

2008年10月26日日曜日

パンズ・ラビリンス

監督:ギレルモ・デル・トロ
出演:イバナ・バケロ / セルジ・ロペス / マリベル・ベルドゥー / ダグ・ジョーンズ / アリアドナ・ヒル / アレックス・アングロ


母と共に主人公の少女は山中でゲリラ部隊と交戦中の軍大尉である新しい父親のもとへおもむく
そこで少女は妖精に出会い、妖精の住む王国へ行くために試練を受けることになるのだった

不思議の国のアリスみたいな感じかな、と思ったらぎっちょん大間違い
ファンタジーパートよりリアルパートがメインでして、というよりリアルありきのファンタジーみたいな
見てると「これ現実逃避で空想世界に夢はせてるだけじゃね?」とも思うけど、終盤、少女が部屋を抜け出せた理由に説明がつかなくなるし
かなり不思議な感覚をおぼえますね

とにかく演出がうまくて、中だるみをさせないように要所要所にガツンとくるシーンを入れつつ、ラストまで一気に引っ張っていってくれます
そして、なによりこの作品を語るには外せないラストですが…
個人的にはあり、大いにあり
ラストだけじゃなく、冒頭にも言いたいことはいっぱあるけど、ネタバレはしたくないんで省略

とりあえず大人向けのファンタジーってことで
ただ心が弱ってる時に見るものじゃないですね

個人的評価:90点
オススメ度:心が元気な時に見ましょう



パンズ・ラビリンス 予告

2008年10月24日金曜日

モンド・トラッショ

監督:ジョン・ウォーターズ
出演:ディバイン / メアリー・ビビアン・ピアース / デビッド・ロチャリー


女を轢いたディバインが聖母マリア様に導かれながら、女をなんとか助けようとする

しょうじきストーリーなんてねえよ
常人なら見てて退屈すぎる演出多し
なんて言ったらいいか…いや、なんとも言えないながら、退屈しながらもダラダラと見てましたね
一本の作品というより、今のウォーターズを見た後で原点を再確認するヒストリー、みたいな?

見てて面白いなあと感じる所と、退屈すぎて苦痛な所の波が激しい内容でした

個人的評価:40点
オススメ度:これをすすめる勇気はありません



モンド・トラッショ 抜粋

2008年10月22日水曜日

インベージョン

監督:オリヴァー・ヒルシュビーゲル
出演:ニコール・キッドマン / ダニエル・クレイグ / ジェレミー・ノーザム / ジェフリー・ライト / ジャクソン・ボンド / ヴェロニカ・カートライト / ジョセフ・ソマー / セリア・ウェストン / ロジャー・リース / スーザン・フロイド


スペースシャトル落下事故の際、その機体の破片に付着していた地球外ウイルス
人の意志を乗っ取り、次々に感染者を増やし増殖していく

ぶっちゃけ作品としてよくある話です
というか始まって間もなく、上記あらすじが展開するんで「感染原因をばらすの早すぎだろ」と思いましたね
そのせいで前半のサスペンス風パートがまったく生きてない感じ
冒頭で答えでてるし

しょうじき前半で切ろうと思ったけど、後半まで見てて良かった
後半、追われつつも戦うパニックアクションパートになったら一気に加速
ああ、これが撮りたかったんだなあ、と
ちょっと「そんなんどうでもいい」的な映画に込めたメッセージ性とかあるけど、そこはさらっと流した方が好みだったかな

総合的に、なんとなくTVでやってたんで見始めたら、結局、最後まで見ちゃったよ映画

個人的評価:65点
オススメ度:家族でぼけーっと見るのが一番



インベージョン 予告

2008年10月20日月曜日

N.Y.式ハッピー・セラピー

監督:ピーター・シーガル
出演:アダム・サンドラー / ジャック・ニコルソン / マリサ・トメイ / ルイス・ガズマン / アレン・コヴァート / ウディ・ハレルソン / ジョン・タトゥーロ / ヘザー・グラハム


言いたいことも言えず飲み込んでしまう主人公が、飛行機の中で客室乗務員に暴行を働いた罪で有罪に
そしてセラピーを受けることになるのだが…

最初は小心者の主人公を「こいつしょうがねえなー」と見てられたけど、あんまりな周りの登場人物の行動にだんだん見ててイライラ
いつかはこのイライラを発散できるシーンがくるんだろうな、と思ってたら終盤までイライライライラ…
お坊さんのシーンで「きた!スッキリタイム!」と喜んだのも束の間、再びイライラ展開

それでも、それでもラストは…と信じた自分がバカでした
いや、まあ、話的にはラストは感動するとこなのかもしれないけど、個人的には突き抜けませんでしたね
基本的にお釈迦様の掌の上で踊る的な話なんだけど、最後くらいは掌からはみ出ようぜ
掌の上のまま終わるとかありえんわ

でもコメディとしてはうまくまとまってるよ
人を選ぶ、というか楽しむにはピュアな心が必要なのかしら

個人的評価:50点
オススメ度:マゾ気分を味わいたい時に



N.Y.式ハッピーセラピー 予告

2008年10月19日日曜日

ア・ダーティ・シェイム

監督:ジョン・ウォーターズ
出演:トレイシー・ウルマン / ジョニー・ノックスヴィル / セルマ・ブレア / クリス・アイザック / スザンヌ・シェパード / ミンク・ストール / パトリシア・ハースト / ジャッキー・ホフマン / ジェームズ・ランソン / デヴィッド・ハッセルホフ


人が頭を打つとセックス中毒になるという人類の性質を利用し、セックス嫌いたちとの戦いというコンセプトで映画を作ってみました

シリアル・ママっぽいのかなあ、と思ったけどコメディ色よりお下劣色の強いバカ映画でした
とにかく数多くの女性器的表現が素敵すぎます
もうちょっと使徒たちの個性を強くして前面に出した方が面白いと思うけど、メシア様のキャラだけで幽体絶頂です

あとナイトライダー世代にはたまらないお方も出ることですし、というか仕事選べよ
いや、面白いからいいけど
これで吹き替えも完備してればなあ

個人的評価:85点
オススメ度:ファンチのおともに



ア・ダーティ・シェイム

2008年10月17日金曜日

こわれゆく世界の中で

監督:アンソニー・ミンゲラ
出演:ジュード・ロウ / ジュリエット・ビノシュ / ロビン・ライト・ペン / マーティン・フリーマン / レイ・ウィンストン / ラフィ・ガヴロン / ポピー・ロジャース / ヴェラ・ファーミガ / マーク・ベントン


結婚せずにともに暮らしてきた男と女、そして娘
冷えていく関係の中、男の職場に盗みに入った少年
少年の家を突き止めた男は、探りを入れているうちにその母親に特別な感情を…?

これもサスペンスかと思って見てだまされました
終盤、ちょっと「ここからサスペンスパートか?」と思ったけど、やっぱりそうはならず
だが、作品じたいはすごくテンポもいいし見てて飽きがきづらい
2時間近い尺だけど、わりとだれることなく見てられましたね

個人的に家族的な愛情を満喫できてないので、幸せ家庭の夫婦が見ればもっとグッとくるものがある…のかなあ

個人的評価:70点
オススメ度:昼メロ的に見るといいかも



こわれゆく世界の中で 予告

2008年10月15日水曜日

タロットカード殺人事件

監督:ウディ・アレン
出演:スカーレット・ヨハンソン / ヒュー・ジャックマン / ウディ・アレン / イアン・マクシェーン / チャールズ・ダンス / ロモーラ・ガライ / ジュリアン・グローヴァー / ケビン・R・マクナリー / アンソニー・ヘッド / ジョン・スタンディング / クリストファー・フルフォード / マット・デイ / モヤ・ブラディ / ジェフ・ベル / エリザベス・ベリントン / ロバート・バザースト / アレクサンダー・アームストロング


記者志望の女学生がたまたま立ち寄ったマジックショーの舞台で、死んだはずの記者から連続殺人の犯人の名前を伝えられる
なんかすっごいミステリーでサスペンスな展開が…と思いきや、実質は女学生となりゆきで一緒に事件を追うことになったマジシャンの掛け合いを楽しむコメディでしたとさ

しょうじき事件を追うドキドキ感はないですが、そんなことより主役の女学生とマジシャンのキャラを楽しめばいいじゃない的な内容ですね
一応はちょっとだけひねった展開にはなりますが、どんな重大な事柄にも全体的にドライな演出
話のテンポがいいんで、なんかNHK 教育の夜の海外ドラマを見てるようなお手軽感もします

ただラストの締めは賛否両論だろうなあ、と
個人的にはこの作品としてはアリだと思うけど

まあ、とにかくこの作品はれっきとしてコメディですのでひとつ

個人的評価:70点
オススメ度:なんか軽いのが見たいなって時に



タロットカード殺人事件 予告

2008年10月14日火曜日

シューテム・アップ

監督:マイケル・デイヴィス
出演:クライヴ・オーウェン / ポール・ジアマッティ / モニカ・ベルッチ / スティーブン・マクハティ / グレッグ・ブリック / ダニエル・パイロン / ジュリアン・リッチングズ / トニー・マンチ / ラモーナ・プリングル


「アドレナリン」と同じ方向性を感じて視聴
この映画、ストーリーはオマケでとにかく多彩な銃撃戦を最初から最後まで展開していきます
まさにザ・B級バカ映画な感じがもうたまりませんね
見てるとテンションは上がるけど、なんか今ひとつ物足りないというか、視聴後に余韻がなにも残らないというか
良い意味でも悪い意味でもザ・B級バカ映画ですね

あと、かすかに良作っぽい感じのアルバトロス作品臭がするのは気のせい、だよね

個人的評価:75点
オススメ度:グダりながら見るのに最適



シューテム・アップ 予告

2008年10月13日月曜日

デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!

監督:細田守
出演:藤田淑子 / 風間勇刀 / 小西寛子 / 天神有海 / 水谷優子 / 荒木香恵 / 前田愛 / 菊池正美 / 坂本千夏 / 八奈見乗児


TVシリーズは未視聴だけど、なにやら面白いと評判なので見てみることに

しばらく見ていると、この話はTVシリーズの後日談的なものだと分かります
デジモンという、ぶっちゃけポケモン的なキャラがネット世界で暴れ出したことで、主人公たちはかつての仲間とそれぞれの善玉デジモンで戦いを挑む

まあ、かなり王道なお話ですね
しかし、話の展開の緩急が素晴らしくよくて、いつの間にか作品世界にどっぷりとハマった
特に終盤のネットとという架空世界の漠然とした脅威から、現実的で絶対的な脅威をたたきつけられる展開はすごくいい
40分という短い尺ながら疾走感がありながら濃密な内容でした

現状では今年みた映画の中ではトップレベルですね

個人的評価:80点
オススメ度:見て損はなし



デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム! OP

2008年10月12日日曜日

ブルー・レクイエム

監督:ニコラ・ブークリエフ
出演:アルベール・デュポンテル / ジャン・デュジャルダン / フランソワ・ベルレアン / クロード・ペロン / ジュリアン・ボワセリエ / フィリップ・ローデンバック / ギル・ガストン・デレイュス / オーレ・アッティカ


「片腕マシンガール」のついでに見た復讐劇もの
現金輸送車襲撃事件に偶然居合わせて巻き込まれた主人公。一緒にいた息子を殺された仇をとるため、犯人グループと接触をこころみて現金輸送会社に就職する

世渡りがヘタ、銃も撃てないきょどった主人公が、現金輸送の警備的な仕事を危なっかしくこなすのは微笑ましい(?)
復讐劇とはいえ、クセのある仲間とのダラダラした日常がほぼ全編をしめ、ただ飽きさせないためにアクシデントもちょっとあります

だけどね、そんなね、ダルダルな展開でも個人的には許せるよ?
でもさ、結局の所、主人公の息子が死んだ直接の描写はないし、だいいち主人公も一緒に銃撃されてるのに、なんで生きてるのさ
まあ、劇中、主人公が具合悪くしてる描写はあるけど、それがどんな症状なのか一切説明ないし
行間を読む能力は人並みにあると自負するけど、これは説明不足すぎ

久々に視聴後、イラっとくる映画に出会いました

個人的評価:20点
オススメ度:オススメできません



ブルー・レクイエム 公式

片腕マシンガール(MACHINE GIRL)

監督:井口昇
出演:八代みなせ / 亜紗美 / 島津健太郎 / 穂花 / デモ田中 / 諏訪太朗


米amazonからDVDを取り寄せて視聴

ストーリー的には、イジメにあった弟の復讐のため、姉がイジメ軍団に戦いを挑む、というオーソドックスなもの
ヒロインの左腕はマシンガンで、敵の大将が服部半蔵の子孫で現ヤクザの息子、という設定もさして目新しくないかも

まあ、でもとにかくチープなグロさが好感をもてますね
部位せつだーん、ヒロインだって容赦なく血しぶきどぴゅーって感じで
おしくも、そのチープさが中途半端な感じで、安っぽさを逆に笑いに変えるまでいたってないような…

個人的な印象としては、ギャグよりパロディ的な笑いにすればもっといい感じだったかも


個人評価:60点
オススメ度:心にゆとりがある時にどうぞ



片腕マシンガール 予告