2008年11月30日日曜日

11月のこれ一本

11月はほぼ休みの日にしか見れなかったけど、色々と面白かったり残念なのがありましたね
そんな中でも一番印象に残ったのが「見つめる女」ですね
しょうじき地味ーな作品ですが、見た後にじんわり残るものがあるという不思議な映画
これも面白かったんですが、やっぱり今月の一本は「ブレインデッド」しかないでしょう

とにかく面白さが加速度的に上がっていき、もう最後は大満足
ああ、もうDVDで見たくて見たくてしょうがない!
再販しようぜえ、どうせなら吹き替え版も作ってさあ
個人的な神作品「オーガズモ」「ズーランダー」と並びます
現状、見た中でトップ3を聞かれたら間違いなく入る作品でしたね

というわけで、これはもう元気がもらいたい時に何度でも見ちゃうよ、もう

カンニバル!The Musical

監督:トレイ・パーカー
出演:トレイ・パーカー / マット・ストーン / ディーアン・バッハー / イアン・ハーディン / ジョン・ヘーゲル / トディ・ウォルターズ / ジェイソン・マクヒュー / ロバート・マラトー / エドワード・ヘンウッド / 牧まさお / アンドリュー・ケムラー


黄金を掘り当てて一攫千金を夢見て、ユタからコロラドへ向かう6人の男たちであった

最高のミュージカルの後には最低のを見たくなるじゃない
というわけで、期待して見たんだけど…ああ、これが「雨に唄えば」を見る前に個人的に想像してたミュージカルですね
シーンの関連性なんて無視して、いきなり歌い出すという
ちょっと落胆

とにかくくだらない内容で、途中まではつまらない方面のくだらなさで充ち満ちてます
それもインディアンのくだりから面白くなって、けどまたつまらなくなって…
なんというか面白さにむらがありすぎるよ
トレイ・パーカーって名前に期待しすぎたようです

個人的評価:60点
オススメ度:インディアンについて学びたい人向け




カンニバル!The Musical

2008年11月28日金曜日

雨に唄えば

監督:ジーン・ケリー / スタンリー・ドーネン
出演:ジーン・ケリー / デビー・レイノルズ / ドナルド・オコナー / ジーン・ヘイゲン / ミラード・ミッチェル / シド・チャリシー / ダグラス・フォーリー / リタ・モレノ


無声映画時代、時の映画スターの主人公は、ある日、しゃべらない映画なんかタイトルが違うだけで全部おなじだという女性と出会う
そして時代は音声セリフ付きのトーキー映画時代へと移っていくのだった

外は冷たい雨が降っていたという安直な理由でチョイス
いやあ、面白い
というか楽しかったですね
こんなに微笑みながら映画を見たのは初めてです
ミュージカルに偏見を持ってたけど、この映画はとにかくダンスが素晴らしすぎる
まさに歌と踊りの最高の娯楽作品

話的にもどこまでも明るく、常に心を晴れやかにしてくれる
ああ、すさんだダメな大人の心が少しはいやされた気分です
主人公の下積み時代からの親友も、普通なら一人で成り上がった主人公に対して嫉妬とかどす黒い部分を出すじゃない
だが、それがない
裏表なく親友として付き会い続ける様に汚れた心がちょっと痛かったですね

とにかく幸せをいっぱいもらえた素敵な作品でございました

個人的評価:100点
オススメ度:いまさら感はするけど、見てない人はぜひ




雨に唄えば 予告

2008年11月24日月曜日

見つめる女

監督:パオロ・フランキ
出演:バルボラ・ボブローヴァ / アンドレア・レンツィ / ブリジット・カティヨン / キアラ・ピッキ / マッテオ・ムッソーニ


向かいのアパートに住む男を見つめ続ける女主人公
ふいに男が引っ越した時、その後を追っていくのだが

隣の男に偏執的に執着するスリラーものか、と思ったらそうじゃなかった
とにかく物語はゆるーく進むけど、なんというかこんなのもいいかもと感じるほど
主人公のストーキング行為でじょじょに男の私生活にまでもぐっていくけど、怖さというより悲しさの方が強くでている気がする

ラストのセリフではっきりするけど、主人公はひどく精神的に不安定でストーキング行為などの悪いことを理解しながらも自分で抑制できないっぽい
だけど、不安定さゆえに落ちるところまで落ちることはなく、すれすれで自身を保っている
落ちるトコまで落ちれば楽だろうに、自身をもっと抑制できれば楽だろうに…
その中間でたえず揺れている、これは個人的に面白いと思った

しょうじき人の感情の負の部分を知ってるダメな大人ほど共感できるし、面白いと感じるんじゃなかろうか
話的にはそう盛り上がりもないし、退屈と思う人も多いだろうけど、すごい見終わった後にしみる映画です

個人的評価:70点
オススメ度:個人的には面白いが、見てほしいとはいえない




見つめる女 予告

2008年11月23日日曜日

NEXT

監督:リー・タマホリ
出演:ニコラス・ケイジ / ジュリアン・ムーア / ジェシカ・ビール / トーマス・クレッチマン / ピーター・フォーク / ホセ・ズニーガ / ジム・ビーヴァー / トリー・キトルズ


自身の身の回りで起こる2分先のできごとが見える主人公
その能力に目をつけた政府は、どこかに置かれた核爆弾を起爆前に探させようとする

序盤は先が見える主人公が活躍するパート
中盤はその能力に気づいた追っ手と主人公のタイム戦パート
そしてクライマックスは、もう、なんというか盛り上がらない

一人の女性に対してだけは何故か2分先以上の未来が見えるんですが、国家の危機より彼女とイチャイチャしたいじゃない的なスタンスの主人公ってどうよ
あと、序盤以降もピーター・フォークおじちゃんをうまく使って、ヒロイン以外との絡みで日常シーンの中での心理戦とかやればいいのに
で、ぐだぐだしてるうちに「え?これってもしかしてクライマックスなの?」なヒロイン救出ミッションに突入
だが安心してほしい
核爆弾を見つけてからがこの映画の本番です。いや、嘘

この手の映画で一番やっちゃいけないラストだろ、これ
しかも、結局はなんでヒロインに対してだけ2分先以上のことが分かるのか説明無し
大人の事情か?

個人的評価:60点
オススメ度:木曜洋画劇場を見る感覚で




NEXT 予告

2008年11月16日日曜日

ブレインデッド

監督:ピーター・ジャクソン
出演:ティモシー・バルム / ダイアナ・ペニャルバール / エリザベス・ムーディ / イアン・ワトキン


災いを振りまくという珍種の猿が「大人の事情」により動物園に搬送される
そして猿によってゾンビが生まれ、感染は拡大していく

日本版DVDにアホみたいなプレミアがついて高価すぎるので有名な本作
とりあえず安価なレンタル落ちビデオで視聴
最初は「うわ、しょっぺえ映画だなー」と思ってたけど、坂を転がる石のようにすっごい勢いで面白くなってくる
とにかく笑いのポイントの押さえ方が秀逸すぎる
ママと犬のシーンとか、はっちゃけ神父とか、もう最高すぎて久しぶりに映画で大笑いしました

あとはキャラクターたちが存在感ありすぎていい
ゾンビ映画なのにゾンビ化してからの方が濃いキャラも多々いますし
主人公も最初はさえない感じだけど、もうラストでは立派なキチガ…おっと、なんでもない

個人的評価:100点
オススメ度:ホラーコメディ好きは必見




2008年11月14日金曜日

ナショナル・トレジャー

監督:ジョン・タートルトーブ
出演:ニコラス・ケイジ / ダイアン・クルーガー / ハーヴェイ・カイテル / ジョン・ヴォイト / ショーン・ビーン / ジャスティン・バーサ / クリストファー・プラマー / オレッグ・タクタロフ / デヴィッド・ダヤン・フィッシャー / ドン・マクマナス / エリック・キング


代々伝わる財宝の謎を解くため冒険をしてきた主人公一行
いよいよ謎の核心に迫るという時に仲間割れがおこり、二つのグループはそれぞれ競い合うように財宝を目指す

今はやっぱりインディ的なアレが旬のなのかもしれませんが、あえてこっちを今さら見ました
なんというか全体的に安心して見られるというか、無難すぎるというか
テンポはいいんで、深くツッコミを入れる心をもたずにダラダラ見れば飽きることはないでしょう

で、これ謎、罠、未知の生物、アクロバット!という冒険活劇じゃなくて、謎解きはおまけのアクション映画なんですよね
内容的にもなんかありふれた感は否めません
例えるならわりとおいしいコロッケみたいな
おいしい…んだけ、見ただけでだいたい味の想像はつくコロッケ

なんかこう書いてくるとすごいつまんなそうな風に見えますが、マジで二時間以上の尺の作品だけど時間をあんまり感じさせない良作です

個人的評価:70点
オススメ度:ご家族そろって見ても安心な内容です

2008年11月9日日曜日

スーパーバッド 童貞ウォーズ

監督:グレッグ・モットーラ
出演:ジョナ・ヒル / マイケル・セラ / クリストファー・ミンツ・プラッセ / ビル・ヘイダー / セス・ローゲン / マーサ・マックアイサック / エマ・ストーン / アヴィヴァ / ケビン・コーリガン


高校卒業を控えた仲良し童貞三人組が、意中のあの娘をパーティでゲットすべくなんとか酒を手に入れようと画策する

卒業前の脱童貞コメディっていうありきたりすぎる内容だけに、どれだけ面白くできるかってとこが大事なんだけど…
これはちょっと個人的にあわないかなあ
特に前半のぐだりっぷりがひどく、何度か見るのやめようかと思いました

でも警官コンビが出てきたところでなんとか気分が盛り上がってきましたね
しょうじき、こんないいキャラなんだから最初から警官がらみの内容にしてくれればよかったのに
なんだかんだで男の友情から、そっち系へと流れるのか…これは新しい、という展開などなく無難に終わっちゃいました

つまらなくはないけど、面白くもない退屈な内容でしたとさ

個人的評価:30点
オススメ度:暇で暇でしょうがない時にしかたなくどうぞ




スーパーバッド 予告

2008年11月7日金曜日

荒野のドラゴン

監督:マリオ・カイアーノ
出演:クラウス・キンスキー / チェン・リー / ロバート・ハンダー / みくりやかつとし / ゴードン・ミッチェル / カルラ・ロマネッリ / カルラ・マンチーニ / ジャコモ・ロッシ・スチュアート / ジョージ・ワン / リック・ボイド / フランシスコ・サンズ / ピエロ・ルリ


西部開拓時代、カウボーイになるべく旅をするカンフーマスターの上海ジョー
西部の無法者どもを蹴散らしながらの戦いの旅が幕を開ける

日本人が演じる中国人が主演のイタリアで作られたアメリカが舞台のカンフー映画
はっきり言って、この設定だけでお腹一杯です
むしろそれがすべてです

ストーリー?おいしいの、それ?
主役のフェイスが素人おっさんすぎるって?味があるじゃない
黒幕との決着がつかない?「俺たちの戦いはこれからだ!」ENDでもいいじゃない
ラスボス(?)の見た目が素敵すぎて、最後まで見たかいがありました…チクショー

この映画は「こんな色もの見たことあるんだぜ」的な自己満足が得られる素晴らしい内容です
ああ、でも、あれだ…最後に一言だけ言わせてもらうと、これ最高にツマンネー

個人的評価:10点
オススメ度:0点



荒野のドラゴン トレイラー

2008年11月3日月曜日

徳川セックス禁止令

監督:鈴木則文
出演:杉本美樹 / 三原葉子 / 女屋実和子 / 池島ルリ子 / 衣麻遼子 / 城恵美 / サンドラ・ジュリアン / 名和宏 / 殿山泰司 / 山城新伍 / 渡辺文雄 / 成瀬正孝 / 大泉滉 / 京唄子 / 鳳啓助


女嫌いで知られる九州の大名のもとに徳川家より嫁入りが決定した
女嫌いの夫と気位の高い妻の初夜がうまくいくはずもなく、ここに大名の夜の営み特訓が始まる

まあ、なによりこのタイトル「徳川セックス禁止令」だよ?
タイトル見ただけで買うのが道理ってものじゃない
内容はタイトルの通りアホ全開で素敵すぎます
さすがに作られた時期ゆえに古くささと、今のコメディみたいなテンポの良さはないけど

そう、この映画はポルノっていうより、コメディとして…お下品コメディとして最高の一品です
特に音楽の使い方が斬新すぎて、切腹のシーンでは久しぶりに声をだして笑いましたよ
まさに最低で最高な映画を見れてスペシャルでございました

さすがにこれの予告編は見つからなかった…

2008年11月2日日曜日

音符と昆布

監督:井上春生
出演:池脇千鶴 / 市川由衣 / 石川伸一郎 / 島田律子 / 宇崎竜童


嗅覚のないフードコーディネーターの女の子
ある日、突如、姉と名乗る女の子があらわれる

とある病持ちの姉と嗅覚のない妹が衝突しながら、ゆるい展開の中にも過去の闇が浮かび上がってくるのは面白い
最初は超天然な姉と常識人の妹のドタバタコメディかと思ったけど、いい感じで深く物語に入っていけました
ええ、前半までは

いきなりPVが始まったと思ったら、そこからが…
ああ、これは自分が求めていたものとは違うな、と突き放された感じで
いわゆるオサレな映画ですね
個人的には一番、縁遠い作風の映画でした…
PVとか、じょじょに深く進展してきた物語が急にうわついた表面だけの内容っぽく感じました

それでも、それでもラストでどうにかしてくれる…!
はずもなく、最後もオサレな感じでフィニッシュ
総じておっさんには辛い映画でしたわ

個人的評価:40点
オススメ度:女の子は面白いと思うのかな



音符と昆布 予告