2009年4月30日木曜日

4月のこれ一本

4月という別れと新しい出会いの季節に相応しく、今月はゾンビ映画とクソ映画の比率が高かったですね
まあ、いつもの自分の偏食気味な視聴スタイルに戻ったっちゃあ戻った感じで

そんなこんなで今月の中では「ゾンビ・ストリッパーズ」が一番いいデキだったと思います
ええ、そう思いつつ今月の一本は「バイオハザードX」です
初回、あんまりに退屈で寝落ちしたにもかかわらず、二度目の視聴というリベンジしたこの作品
やっぱり二度目も退屈だった

だけど、なんというか今月見た作品の中ではこの映画の印象が一番強いですよね
SFサスペンスか、そうか?そうなのか?だが、実際は悪魔が出てきちゃったり、とにかく素敵な映画でした
基本はクソ映画なんだけど、設定とか変なところに丁寧に作ってあって感心する
脚本もクソと思いつつ「ああ、そういうことね」という部分もあっていい

うん、なんというかちょっと自分の精神状態を心配になりつつ、とりあえず「バイオハザードX」見とけ、な!

2009年4月28日火曜日

ダイアリー・オブ・ザ・デッド (2007/米)

監督:ジョージ・A・ロメロ
出演:ミシェル・モーガン / ジョシュ・クローズ / ショーン・ロバーツ / エイミー・ラロンド / ジョー・ディニコル / スコット・ウェントワース / フィリップ・リッチオ / クリス・ヴァイオレット / タチアナ・マスレイニー / ミーガン・パーク / ジョージ・A・ロメロ / ウェス・クレイヴン / スティーブン・キング / サイモン・ペグ / クエンティン・タランティーノ / ギレルモ・デル・トロ


仲間たちとホラー映画を撮っていた学生のジェイソン
ある日、あちこちで死人が生き返って生きてる人間を襲い始めたというニュースを知り、ジェイソンはこのことをドキュメンタリー映画として残そうと考える

恒例の特価DVDコーナーあさりにいったら、なんか入荷してたんで買ってみました
まあ、なんというか、最近のはやりになりつつあるのか知らんけど手ぶれカメラのドキュメンタリー風な作りですね

とにかく冒頭のニュースのシーンは得体の知れない不気味さと臨場感があります
そこからはじまって世界中でゾンビ化が進んでいく恐怖感、ゾンビが襲ってくるという怖さじゃなくてゾンビが増え続けている世界への怖さが描かれます
ゾンビはとろくさいノッソリ歩きのレトロチックな感じなので、もう襲われることに対する恐怖はないです

みんなで車にのってそれぞれの家族のもとへ向かう途中、仲間たちを失ったり、新たな出会いがあったり、ゾンビをからめたパニックロードムービーな側面もあるかもしれません
そしてよくできてるなあ、と思ったのは現代の個人が簡単に動画をネット上にアップできることによる個人ジャーナリスト気取りの存在、統制の取れない個人の報道により真実と偽りが入り交じることよる情報のノイズ化…
ゾンビものという主軸をよそにメッセージ性もある、っていうかなんとなくメタルギアソリッドみたいだなあと個人的には見てて思いましたね

所々で笑いのポイントがあるんですが、ぶっちゃけこの映画で笑いはいらんだろう、と
耳が遠い人とか弓とか、はっきりいって一気にドキュメンタリー風な作りが嘘くさくなります
個人的には許せる範囲だけど、どうなんでしょうかね

話もどんどんいい感じで進んでいくんですが、いっこうに解決の糸口や事件の真実、生き延びるための手段という光が見えてこない
その光に向かって終わろうが光は見えたけど暗闇に落ちようがいいんだけど、その光すら見えないクライマックスは、「これまでのはいったいなんだったの?」と言いたくなるくらいにチープすぎる

結局は「いや、まさか、これで終わりじゃないだろうな…」という最悪な状態でフィニッシュ
これはダメだろう…本当にすべてが台無しになってるよ
なんでこんな中途半端なもん作るかなあ
マジでクライマックスまでは食い入るように見てたのに…グッドバッド問わずキチンとしたラストを期待してたのに…

はいはいB級B級

個人的評価:50点
オススメ度:投げっぱなしダメ。絶対。




ダイアリー・オブ・ザ・デッド 予告

ハロウィン (2007/米)

監督:ロブ・ゾンビ
出演:マルコム・マクダウェル / スカウト・テイラー・コンプトン / タイラー・メイン / ダエグ・フェアーク / シェリ・ムーン・ゾンビ / ウィリアム・フォーサイス / ダニエル・ハリス / クリスティーナ・クリーブ / スカイラー・ギソンド / ダニー・トレホ / ハンナ・ホール / トム・タウルズ / ビル・モーズリイ / レスリー・イースターブルック / ブラッド・ダーリフ / リチャード・リンチ / クリント・ハワード / リュー・テンプル / ウド・キアー / ディー・ウォーレス / ダリル・サバラ / シビル・ダニング / ダニエル・ローバック / シド・ヘイグ


ハロウィンの夜、家族を殺して保護された少年、マイケル
十五年後、施設から脱走したマイケルは殺人鬼ブギーマンとなって生まれ故郷に帰ってくる

前にオリジナル版を見たんで、なんとなくロブ・ゾンビのリメイク版を視聴
しょうじき派手さはないし、ブギーマンが隠れることなく正々堂々と殺していくのには違和感…というか標的を追いつめる緊張感みたいのがなかったかなあ、と

前半がブギーマンが完成するまでのマイケルの話なんですが、つまらないとは言わないけど後半のブギーマンパートと釣り合いが取れてないっていうかまるで別の作品を見てるような感じがしましたね
完全なブギーマンになっても記憶の錯綜とか葛藤がありつつ、だけど狂気に落ちていって殺しまくるみたいな方が好みかも
ホントに後半は目に付いたヤツを手当たりしだい「俺がブギーマンだが、何か?」くらいに顔見せ上等で堂々と殺していくからなあ

だけど、これ作品としては普通に面白い
良い意味でもないし、悪い意味でもない普通のホラーですね
オリジナルでは「なんで?」と思ったヒロインに対する執着もちゃんと説明されてるし、中だるみすることなくポンポン人を殺していくんで飽きません
まあ、それでも「なんでわざわざそいつを殺しにいくの?」って思うところもありますが、それはそれで

結局はオリジナルから脱した前半とクライマックスが一番おもしろかった気がしますね
特にクライマックスではホラー映画のヒロインにしては珍しく、追いつめられて変に覚醒して逆襲に走るってパターンがないのがいいかも
ただただ追いつめられて、助けて助けてと言ってギャーギャー泣き叫ぶ
もう、うっとうしいくらいの逃げまどいっぷりですが、ちゃんと最後に「ああ、そういうことね」と納得して終わってるからこそ、この作品は面白いと思えます

終わりよければすべてよし、そんな感じで
まあ、それでも「はあ?」と思う人もいるだろうけど、個人的にはこの終わり方は好き

個人的評価:80点
オススメ度:人が地味にポンポン殺されるね




ハロウィン 予告

2009年4月26日日曜日

ボーダータウン 報道されない殺人者 (2006/米)

監督:グレゴリー・ナバ
出演:ジェニファー・ロペス / アントニオ・バンデラス / マヤ・サパタ / ソニア・ブラガ / マーティン・シーン / フアン・ディエゴ・ボット / フアネス


メキシコの国境の街では多くの工場が乱立し、そこには安い賃金で過酷な労働に身を費やす女性達がいた
そんな街で連続少女強姦殺人事件が起きてることを知ったアメリカの女記者ローレンは現地へおもむく

最近、バンデラスさんどうしてるんかなあ、と思ってみたんだけど…
なんというか、こんな不甲斐ない脇役やってるなんて軽くショックだったよ
ほとんど良いところなし、むしろ存在感が薄すぎる
いや、まあ、画面に出てくればその暑苦し演技はイヤでも目に入りますがね

内容的には事件を追ってたら、バックにどうしようもできない大物がいましたよ、っていうよくあるサスペンス
サスペンスでもあるし、アクションでもあるし、ドラマでもある…んだけど、ちょっとどっちつかずな中途半端感も否めないかも
ストーリー展開もすぐに犯人はどうにも手が出せない所にいるってのがすぐに分かるし、かといって真相を知りつつある主人公をつけ回す刺客=犯人なので、いつどこで誰に狙われてるのかみたいな緊張感はありません

展開もかなりご都合主義入ってるし、そう目新しいネタじゃないんでやや退屈
それでもこういう事件の奥に潜む大きな闇との戦いをドラマとして見せるんじゃなくて、徹底的にエンターテインメント精神で見せてくれるのは頭からっぽにして見られていい
悪者はみんな悪い顔して、しかも「俺が悪党だ」とどうどうと主人公と絡んでくるのは本当に分かりやすい
言葉を濁す人も少なくて「悪いとは思うけど、世の中そんなもんじゃん」と気持ちいいくらいのさらけっぷり

でも結局は悪者がいったいなんだったのか、って当たりは動機とかも含めて分かりませんけどね
しかも最終的に行き着いた所は、この作品のスタート地点とほぼいっしょ
事実をヒントに作った映画とはいえ、もっと、もうちょっとでもいいから明るい未来に前進した結末がほしかったかなあ、と

ようするに何が言いたいかというと、バンデラスさんがんばれということで

個人的評価:60点
オススメ度:バンデラスさんはアクション一筋に生きるべき




ボーダータウン 報道されない殺人者 予告

2009年4月24日金曜日

劇場版天元突破グレンラガン 紅蓮篇 (2008/日)

監督:今石洋之
出演:柿原徹也 / 小西克幸 / 井上麻里奈 / 斎賀みつき / 福井裕佳梨 / 谷山紀章 / 伊藤静 / 檜山修之 / 小野坂昌也 / 本田貴子 / 中村大樹 / 池田成志 / 根谷美智子 / 川久保潔 / 梁田清之 / 陶山章央


螺旋王と獣人に支配された地球
人間はひっそりと地下で暮らしていたが、ある日、少年シモンとカミナが謎の兵器ラガンとともに地上に降り立つ

TV放映時にコッソリと若人にまぎれて視聴してたおっさんとかどうよ?という問題はおいといて
しょうじきこのての映画化は設定を借りた完全オリジナルでも、素直なTV版ダイジェストでもイマイチな感じが否めないんですが、この作品でもやっぱりそんな感じで
明らかにTV放映を見たこと前提の作りが目立ち、さらに、もとが暑苦しいほど熱いのが売りなためにダイジェストにすると天ぷらの盛り合わせオンリーを延々くってる感覚に
なんというか最初の30分でお腹いっぱい、むしろ疲れさえ感じます

もとは悪い作品じゃないんだけど、ダイジェストにするといくら構成を丁寧にしてみても映画向きな作品じゃないんですよね
やっぱり一話一話をしっかりと見ていくタイプ、っていうかTVアニメってそういうもんですしね
ファンは本当に楽しめる…けど、新規で映画として見た人は「は?」ってなるかも

作品の性質上、仲間たちとのつながり、絆みたいのが重要になってくるんだけど、ここでもダイジェストゆえにイマイチ描き切れてない感が漂います
あとは敵勢力も同じく描かれ方が中途半端
どうせ新規に見るヤツなんかいないだろ、ファンはキチンと脳内で補完しながら見ろ、と言われてるようで、ね

一本の映画としてはどうかと思うけど、ファンならクライマックスの非ダイジェストっぷりに燃えるでしょう
いやあ、まあ盛り上がる盛り上がる
こういうお子様が喜ぶような熱い展開はおっちゃん嫌いじゃないよ
まあ、確かに盛り上がるけど、TV版の展開を知ってると「ここで終わり?」と思うのはしかたないんでしょうかねえ

個人的には、ごく個人的にはだけど、続編ありきで「つづく」エンドはいかがなものかと
まあ、ネタバレするとラスボスっぽい感じの螺旋王との決戦前で紅蓮篇は終わっちゃうんですよ、これが
最後の最後までファンアイテム的な映画だったなあ、ということで

個人的評価:50点
オススメ度:まあ、見ても見なくても




劇場版天元突破グレンラガン 紅蓮篇 予告

2009年4月22日水曜日

ゾンビ・ストリッパーズ (2008/米)

監督:ジェイ・リー
出演:ジェナ・ジェイムソン / ロバート・イングランド / ロクシー・セイント / シャムロン・ムーア / ジョーイ・メディナ / ペニー・ドレイク / ジェニファー・ホランド / ジョン・ホークス / ジーネット・スーザ / ティト・オーティズ


人前でヌードになることが禁止された近未来のアメリカ
兵士不足を解消するために死人をゾンビ化して利用する計画がすすめられるが、ある日、感染者が施設を抜け出してしまう
そして感染者が行き着いた先は違法ストリップ劇場だった

全力バカ、全力エロ、全力グロ、全力チープ、全力B級映画
B級映画をこよなく愛する人たちに送られた完全無欠のB級映画ですね
他にもあえてB級テイストで作られた作品はあるけど、この映画は本当にB級ってものを分かっている…というか分かりすぎている

B級映画でよくあるシーンが目白押し、だけど面白く仕上がってて困らない
とにかくどうでもいいことに全力になったアホな大人たちがこさえた全力バカな内容は脱帽せざるえない
序盤のゾンビ戦からド迫力チープバトルで終始にやにやしっぱなし
その後のストリップパートも手抜き一切なしのマジもんストリップショーが展開されます
ホントにこの映画作ったスタッフはアホだ(ほめ言葉)

ここまででも十分に面白いのに、クライマックスのゾンビとストリッパーの見事に融合した内容に終始笑いっぱなしですよ
ちょっとあざとすぎるシーンもあるけど、ゾンビストリッパー同士のバトルとか、パコ・タイム、新人ストリッパーと追っかけの男のくだりのたたみかけっぷりは異常
まさにクライマックスで大爆発

ただ、ねえ…
あの終わり方はさすがに「は?」としか言いようがない
いくら全力B級映画でもラストのしめまでいらんB級根性ださなくても…
ぶっちゃけしまらないっていうか不完全燃焼ですわ
いや、それがいいといえばいいんですが、もっとこう、アホよりな終わり方してもお客さんは怒らないと思うんですがね

なんともギリギリ「ブレインデッド」になりそこねたけど、面白い一本でした

個人的評価:90点
オススメ度:意外に面白い




ゾンビ・ストリッパーズ 予告

2009年4月21日火曜日

ゾンビーノ (2006/カナダ)

監督:アンドリュー・カリー
出演:キャリー・アン・モス / ビリー・コノリー / ディラン・ベイカー / クサン・レイ / ヘンリー・ツァーニー / ティム・ブレイク・ネルソン / ソニヤ・ベネット / ジェニファー・クレメント / ロブ・ラベル / アレクシア・ファースト / アーロン・ブラウン / ブランドン・オールズ / メアリー・ブラック


ゾンビが普通に存在する世界で、ゾムコンという会社がゾンビをおとなしくさせる首輪を開発し、ゾンビは人々の奴隷として扱われるようになっていた
そんな中、主人公の少年の家庭に一人のゾンビがやってくるのだが

この映画においてはまずは予告編をみてほしいですね
そうしてから本編をじっくりと見てみましょう
この作品の感想をかくとすると、ネタバレしていかないとなんともいかないんで、予告を見て面白そうだなあと思ったらとりあえずまずは本編を見ることをオススメします

では、今回は全力でネタバレしつついきます
まずはこれだけは言える、この映画マジキチすぎるわ
狙ってるのかもしれないけど見てて軽く引くほどのマジキチっぷり
予告を見るかぎり少年とゾンビのファイドの奇妙な友情物語…な気もしますが、まったく違いますから
まず序盤でファイドが首輪の故障で隣に住むおばさんを食べちゃいます
だけど主人公の少年はまるで信号無視しちゃったよ程度の罪悪感で「お父さんに怒られちゃうよ」と言いつつ現場から逃げます
次のシーンでは普通に少年とファイドは道であった知り合いの女の子と談笑…人が一人死んでるっていうのにすでに日常生活に戻ってるタフガイです

その後、証拠隠滅しとくかって感じでシャベル持っておばさんの死体の所にいくけど、すでにおばさんはゾンビ化
少年は普通におばさんの首をシャベルではねとばして、花畑に死体を埋めて証拠隠滅
だが、少年がおばさんゾンビを殺る前にすでにおばさんゾンビは人を襲っており、街はゾンビスパイラルに
結果として大規模なゾンビ狩りにまで至るけど、一方で少年は罪悪感いっさいなしに日常生活を絶賛満喫中
この時点で「この映画おかしいわ、確実におかしいわ」と思えます

話は進んでいじめっ子二人組が本物の暴走ゾンビを撃ち殺して人気者になろうと、ファイドの首輪をわざと壊します
まあ、ありふれた展開で実際に暴走ゾンビを目の前にしたらビビったいじめっ子は、ファイドの腹に一発撃ち込んだだけでオロオロ
その場には主人公の少年もいたし、まあいじめっ子が痛い目にあってみたいな展開かなあ、と油断してると…ファイドを撃った弾はゾンビの柔らかい体を貫通して、後ろにいたもう一人のいじめっ子にヒット→もう一人のいじめっ子死亡
さらにファイドが残ったいじめっ子をおいしくいただきましたとさ
マジキチ、まさにマジキチ

と、こんな感じで非日常な出来事が当たり前のように、しかも劇中では軽快な音楽にのって流れていきます
いちおうはジャンルはコメディにしたけど、まったく笑えません
つーか、逆にブラックすぎて怖いくらいですね

まさに新感覚なんだけど、けっしていい気分で見られたもんじゃない一本でした

個人的評価:70点
オススメ度:はいはいマジキチマジキチ




ゾンビーノ 予告

2009年4月19日日曜日

エンバイロン(2003/英)

監督:アンドリュー・プレンダーガスト
出演:サスキア・グールド / コンラッド・ホイッテカー / G・W・スティーヴンス / ニコラス・ローリンソン


ある石油会社が間もなく廃棄される海上油田プラントで新型の酵素洗浄剤のテストをすることに
環境保護団体が乗り込んできつつも実験が始まる中、突如として得体の知れない生き物がプラントに現れる

みんな大好き生物系パニック映画の時間だよー
いやあ、なんというか見たことをガッツリと後悔させてくれる、そんな素敵なパーフェクトクソ映画に近いものがありますね
「クローン」ががんばったB級なら、こっちはがんばることをいさぎよく放棄しすぎなB級です
とにかくチープ、とことんチープ、2003年製なら海外のがんばってるTVドラマの方が何倍もましレベル

この映画のクリーチャーはなんというか、蛇みたいなつちのこみたいな、ミミズみたいな、CGでおこすと造形が簡単そうで楽だなあみたいな感じ
まあ、でもちょっと新しいというか珍しいというか、ちょっとは頭使ってるんだぜってポイントがひとつ
このクリーチャーは最初からプラントにいたモノなんですね
で、配合ミスのまま散布された洗浄剤を浴びて遺伝子が突然変異を起こし、体内で異常増殖する細胞レベルの寄生体ができた、と

つまり、クリーチャーが人を襲うっていうより、寄生体が繁殖するためにクリーチャーを刺激して人を襲わせてるって感じなんですね
ぶっちゃけそんな設定なんぞクソ食らえなダメっぽい作品内容ですけどね
あとはヒロインの博士をプラントの実験に向かわせた上司の思わせぶりな態度にも、一応はちゃんとけじめをつけてくれたのは感心しました
結局はクリーチャーってなんだったんだって感じはそのままですが

あえて素敵ポイントを書くならば、クリーチャーに襲われて逃げる男が部屋から飛び出した時になぜかパソコンのキーボードを抱きしめてたり、明らかに死んだと思った男が普通に生きてたり
そして最高の素敵ポイントは切れた電源ケーブルをクリーチャーに押し当てた時の男のマジキチレベルの笑い方ですかね
ホントに「うへへへ…うへへへ…」って精神ヤバイんちゃうんかと言わざるえないくらいにね

それでも脱出に向けてがんばる組と、仲間なんか知らんがなと逃げるマジキチ男の対比があっただけなんとかクライマックスまで見れたかな、と
最後にラストで意外だったのが、続編あるなしに関わらずお約束のクリーチャーこっそり生存エンドを否定したことですね
アフターケアまでばっちりで、ちょっと残念なような嬉し…くはないな

見た後に残る時間を無駄にした感…だいじな日曜日…
あー、でもやめられないとまらないクソ映画への欲求、ということで

個人的評価:30点
オススメ度:結局「エンバイロン」がなんなのか分かりません

2009年4月18日土曜日

クローン (2001/米)

監督:ゲイリー・フレダー
出演:ゲイリー・シニーズ / マデリーン・ストウ / ヴィンセント・ドノフリオ / メキー・ファイファー / トニー・シャルーブ / ティム・ギニー / エリザベス・ペーニャ / リンゼイ・クローズ


惑星ケンタウリから侵略戦争をしかけられている未来の地球
ある日、軍特殊兵器開発局長のスペンサーにケンタウリが作った人間爆弾型のクローンの容疑がかかる

某所でちょっと話題になったので視聴
しょうじき期待以上に面白かった
B級であることは間違いないが、全力で面白い映画を撮ろうとした結果のB級っていうのがよく分かります

CGの使い方にしても美術デザインにしても、がんばってうまくチープさを隠してる
なにより話のテンポがよくって、まったく中だるみせずに最後まで走り抜けた感がありますね
ただいかんせん、なんとも地味な上にご馳走が並べられてるけどなんか足りないって感じの所がB級くささを出しちゃってます

内容的にはとにかく逃亡劇がすべて
追いつ追われつ、それなりのドキドキ感はあるし、上にも書いたけどテンポがいいのも飽きなくていい
ただもうちょっと自分はクローンなのか否かみたいな主人公の葛藤、もしくは見てる方にどっちなのか迷わせる演出があれば作品がもっとしまったかな、と
最初に捕まった時にうたれた薬で、主人公は発作的に幻覚を見るっていうせっかくの設定をもうちょっとあざとく利用してもよかったような気がしないでもないですね

ラストもB級を見慣れた人はどうってことないだろうけど、ちょっと賛否があるだろうなと予想できます
まあ、ぶっちゃけ丸投げエンドですね
ストーリー的にも穴はありまくりだし、ラストの展開も腑に落ちるような落ちないような微妙な気持ちになるけど、このての映画は深く考えたら負けですからね

暇つぶしにはもってこいかもしれません

個人的評価:80点
オススメ度:良い意味で普通に面白いB級映画




クローン 予告

26世紀青年 (2006/米)

監督:マイク・ジャッジ
出演:ルーク・ウィルソン / マーヤ・ルドルフ / ダックス・シェパード / テリー・アラン・クルーズ / アンソニー・シトリック・カンポス / デヴィッド・ハーマン / ジャスティン・ロング / トーマス・ヘイデン・チャーチ


2005年、軍の実験で一年間の人工冬眠を受けることになったジョーとリタ
しかし、時は流れ二人が目を覚ましたのはバカだけが増え続けた2505年の地球だった

あの有名マンガを日本で映画化した話題作がはやくもハリウッドでリメイクと聞いて
というか、このタイトルはあからさますぎて逆に損してる気がしますね
普通の人だったら「さすがにこのタイトルにはだまされねえよ!」って見ないですよ

だけど内容は普通に面白いコメディだから困る
とにかくバカで下品でB級な個人的には大好きな部類ですね
設定も、利口な人は将来への不安や人生設計を意識して子作りに慎重になり、一方でバカはただただヤりまくって子供をバンバン作る
結果、地球の未来はSF映画のような近未来な世界ではなく、バカだけがはびこった現代よりはるかに退化した世界になっているという

設定も面白いし、現実の人たちにむけたブラックな笑いも多いです
例えば映画の未来では電解質入りのスポーツドリンクが飲み水などの上水のかわりになってるけど、なんで電解質入りなのか、そもそも電解質ってなんなのか誰も説明できないんですね
リアルでもなんか体によさそうだけどよく分からないものを入れた飲食物があって、それがなんなのか深く考えずにありがたがって買って口に入れてる現実とかしょうじき耳が痛い

まあ、だけど作品じたいは頭からっぽにしてバカがやるバカを笑って、普通な主人公が振り回される様を楽しむだけだけどね
ストーリーもあってないようなものだし、ね
あと劇中である悪者の名前がたびたび出てきて、いかにもそいつがラスボスなんだろうなあって空気になるのに、結局はそうでもない肩すかしはどうかと
ラストも現実的すぎてちょっとイヤ
毎度言ってる気がするけど、コメディはコメディらしくもっと夢のある終わり方してもいいじゃないかと

最後に手コキって単語がかなりの頻度で出てくるんだけど、こんな単語が普通に映画でも使われるようになった日本って素敵だね

個人的評価:70点
オススメ度:いかに自分でも90分ケツを映すだけの映画は見たくない




26世紀青年 予告

2009年4月12日日曜日

ブラッダ (2000/米)

監督:エロリー・エルカイェム
出演:トーマス・キャラブロ / ディーン・ストックウェル / ジョン・サヴェージ / クリステン・ダルトン / トム・マクビース / マーク・スクーリー / トラヴィス・マクドナルド / ディーン・レイ / リー・ジェイ・バンベリー / シャイナ・アンガー / マーセル・メイラード / アレクサンダー・ポロック / デブ・ピックマン / ウォルター・マーシュ


アル中で病院から休職させられた都会の医師が、以前購入した田舎村の一軒家で過ごすことになる
医師は村人のイジメにあいながらも日々を暮らす中、村に人を襲う謎の虫が現れる

まだだ、まだ特価DVDは尽きねえぜ
さわやかな日曜の昼、ごはんを食べながら見るのに最適な一本でしたね
B級映画では定番の困った時の(?)生物系パニック映画ですね
で、この作品のパニックの源は、これもこれからの季節にピッタリのゴキブリさんだよ、みんな寄っといで!

まあ、なんていうか普通にキモイわ
CGバリバリなゴキブリさんなんだけど、おぞましいわ
基本的に虫が大嫌いな今どきなナヨっちい自分としましたは、ゴキブリ以外にもクモとか出てくる時点でオエーッですよ
しかもつぶして殺した後のリアル死骸とか映さなくていいんだよ、もう…

で、このゴキブリさんたちが数の暴力で人間を襲うんだけど、怖いっていうより気持ち悪いことこの上ない
内容的にはただゴキブリさんになされるがままな人間が、いよいよやばくなって逃げ出すってだけの話なんだけどね
ただでさえわっさーって感じで忍び寄ってくるだけでアレなのに、ゴキブリさんたちはマザー的な巨大なやつが出てきたり、最初は羽がないタイプだったけど最後は進化(?)して普通に長距離飛行できるタイプが出てきたり…
まあ、マザー的なやつは1シーンだけで、なにしに出したのかよくわからなかったけど、やっぱりキモイわ

このての映画のオチってはだいじだと思うんだけど、この作品では生き延びて逃げてる主人公たちが救助用に発射した発煙筒が偶然に流れるガソリンに引火してゴキブリさんたち一網打尽、と
ぶっちゃけ「は?」って感じはいなめません
その後はもう飽き飽きな展開で、生き残ったゴキブリさんが別の土地に飛んでいくエンド

うん、まあB級にしてはがんばってる方だと思う
深夜にやってて結局だらだらと最後まで見てしまう感じの映画でしたね

個人的評価:60点
オススメ度:ゴキブリ好きな方はぜひ!

2009年4月8日水曜日

シャーロック・ホームズvsヴァンパイア(2002/米・加)

監督:ロドニー・ギボンズ
出演:マット・フルーワー / ケネス・ウェルシュ / ショーン・ローレンス / ネヴィル・エドワーズ / トム・ラック


ロンドンのある修道院で吸血鬼が現れ、首筋にするどい牙のようなもので刺された死体が見つかったと報告があった
このヴァンパイア事件にホームズが挑む

きわものどうしが対決するVSもの
最近ではそうそうめったなことでは珍しさを感じなかったが、このタイトルを見た瞬間、甘酸っぱい青春がよみがえったようなときめきをおぼえましたね
シャーロック・ホームズとヴァンパイア…男ならこの組み合わせを見たら思わずパッケージを手に取るでしょう

そんな高揚感の中で見たけど、まあ、なんというか少年マンガのミステリーものでよくある、怪奇現象を見立てた普通の内容でした
さすがにホームズとヴァンパイアががっぷりよつで対決するなんて思ってない…思ってなんかなかったよ…チクショウ

自分の中でのホームズといえばアニメの犬ホームズなんですが、この作品のホームズはどうも性格的に好きになれない
ひょうひょうとしてる、っていうかいけすかない
軽口、嫌み、上から目線…こんなの僕が知ってるホームズじゃないやい!
これを見て「ホームズさん、さすがやで」と感じる人はまずいないだろう、いわゆる誰得ホームズ

内容的にはもうはなからヴァンパイアが犯人なんてありえない空気が満ちてるので、そうドキドキ感はないですね
けっこう怪しい人物が出てくるんで見ながら一緒に推理してる人をうまくミスリードはできる内容にはなってる、と思う
だけど、肝心の真犯人にいたる道がね…

なんというか、真犯人につながる小さなヒントが解決編であるホームズの推理披露まで描かれないので、そうとう勘が働かないと見ながら真犯人を当てるのは難しいんじゃないでしょうか
でも個人的には本格推理より、こうどんどん怪しい人物が出てきて盛り上げてくれる娯楽ミステリーの方が好きですが

あとはラストのオチは小粋でよかったですね
あー、そういうことねって感じで

個人的評価:60点
オススメ度:きわものじゃない普通の娯楽ミステリー

2009年4月5日日曜日

ヴァンパイアvsゾンビ(2004/米)

監督:ヴィンス・ダマト
出演:ボニー・ジロー
マラタマ・カールソン / C・S・マンロー / ブリンク・スティーヴンス / ピーター・ラギニス


世界で人々がゾンビ化する伝染病が大流行する
そんな中、ある父娘はゾンビを打ち倒しながら車を走らせる

もう直球すぎるほどタイトルを見ただけで腐臭が漂いますね
そして、ちゃんと期待通りのクソっぷりで泣けた
というかむしろ眠くてしかたなかった

とりあえずヴァンパイアとゾンビは戦いません
ゾンビは主に車にはねられる役、ヴァンパイアは人間を襲う役です
まあ、期待はしてなかったけどね…ヴァンパイアとゾンビが戦うとか期待なんかしてなかったけどね…チクショウ

話的には父娘がゾンビはねながら車を走らせてて、途中でいかにも怪しい女を旅のお供にくわえつつドライブ
謎の女性からヴァンパイアよけのお守りをもらったり、途中で仲間になった女とヒロインが唐突にレズショーはじめたり、将軍と呼ばれるヒロインの父ちゃんの仲間がセガール先生ばりに余裕でヴァンパイア倒したり、だけど全体的に眠気をさそう展開

そして一番の見所はヒロインがゾンビの顔に正拳突き、そのまま頭を貫通、脳みそをぶちまけながら「あら、やだ」とか言っちゃうシーンですかね
もしくは将軍が勘違いでヒロインの父ちゃんにクイを打ち込んでしまったけど、自分が間違ってたと悟った将軍が「さあ、いこうか」と何事もなかったようにクイを引き抜いて主人公一行の仲間に復帰するシーンかな

まあ、だけどいかんせんストーリーの意味が分からない
そんな意味不明な理由もあるっちゃあ、あるんですが
ようするに父ちゃんとゾンビやヴァンパイアと戦ってたのは全部、ヒロインの娘さんの病気による幻覚・妄想だった、と
その病気ってのがゾンビ化する謎の感染症とも、ホントにヴァンパイアにかまれたとも、実は病気は精神的なもので全部幻覚だったともいえる、すこぶる意味不明なラストでした

はあ、なんというか70分ちょいの短い尺ながら、クソ映画はごっそり見てる側の体力うばってくわ

個人的評価:10点
オススメ度:クソ映画なのに頭を使わせないでもらいたい

ワイルド・パートナー(2005/独)

監督:ドミニク・ミュラー
出演:シュテファン・グロート / マライケ・フェル / ウド・シェンク


ベルリン警察のやさぐれ刑事コザックはひょんなことから連邦検察官の勝ち気な女性ミア出会う
二人は組織のわくをこえて、仕事ではなく個人的な正義感で麻薬グリーンデビルの製造組織を追う

久しぶりに特価DVDコーナーで素敵そうな映画いくつかと万券を交換してきました
最近バイオ5やってるんで、なんかパートナーものにひかれ、「このコンビ、制御不能―!」「無数の弾丸が乱れ飛ぶ銃撃戦」「街中でバズーカ発射」というパッケージのうたい文句に惚れました
まあ、ぶっちゃけ誇張表現ってのはみえみえだけどね!

とりあえず開幕にちょっとした銃撃戦があって、あとは二人で延々と捜査パートが続きます
ただただ二人のどうでもいい掛け合いと盛り上がらない捜査…お子様を配慮して過激なアクションは極力ひかえております
刑事ものとして見ればなんとか見れるんだけど、映画ってほらもっと過剰なほどにエンタテイメントなものじゃない

たしかに街中でバズーカぶっぱなしたけど、それほど盛り上がりというか熱いものはなし
その後もダラダラ捜査が続き、やっと敵の正体が判明します
なんと敵はあの国家人民軍特別部隊K-19だった!
というか、そんなたいそうな部隊が麻薬売る意味が分からない

と思ってたら、なんと敵は最近部隊をやとってくれる所も少ないし、小遣い稼ぎに麻薬売ってみましたよ
なんていう驚きの理由、それなら特別部隊が麻薬売ってても不思議じゃないな!ファック!
で、なんだかんだで男のコザックさんが敵にとらえられ拷問をうけるんですが、いよいよ拷問のクライマックスになると敵がおもむろに「よし、ズボンを脱がせろ」と素敵展開に
そんなこれからって時に相棒が助けにきて、特別部隊VS二人の刑事(一人は拷問で満身創痍)という無茶な戦闘が始まります

だが特別部隊の面々は強烈(らしい)スモークグレネードでほぼ全滅
残った部隊員は自分たちでしかけた地雷トラップで爆死します
というか、クソ映…素敵映画界では自分でしかけたトラップにひっかかるのが流行ってるのか、と

そしていよいよクライマックス
ラスボスと主人公たちはともに地雷を踏んでしまい身動きがとれなくなります
そこへコザックさんがラスボスに石を投げて、体勢くずした敵が地雷から足をはなして爆死
いやあ、盛り上がったなあ

いやあ、なんというか…なんともいえないつまらんテレビドラマをみた感覚でぎゃふん
ちなみにパッケージ裏に書いてあるこのDVDの定価は12,600円です

個人的評価:20点
オススメ度:希少な盛り上がらないアクションをぜひ!

2009年4月4日土曜日

バイオハザードX (2007/米)

監督:ウィリアム・L・スチュワート
出演:ブレンダン・ガイ・マーフィ / アイク・スティールストラ / キンバリー・パーモン / ベン・ナーズ / サラ・ケリー・スチュワート / デニス・ファリス


未来世界、囚人二人組が減刑を報酬として「ホーム」からくだされたミッションに挑むことに
それはある惑星の地下に眠る「X」と呼ばれるものを発見することだった

前回は不覚にも寝落ちしたので、今回は前の晩に酒とつまみを食い過ぎて夜中に二度ほど便器をかかえた上に、たいして寝てなくてうずくような頭痛がある中で仕事して帰ってきたら謎の下痢に襲われた、というベストコンディションで視聴

しょうじきこの映画は前置きが長すぎる
どのくらい長いかというと、最初に原住民数人にいきなり襲われるけど、あとは暗い地下施設のトンネルの中で「何かある?→いや、何もない」パターンを延々くりかえして一時間…
でも退屈ながら主人公二人の掛け合いのバカっぽさで気分は落ち着きます
「おい、このトンネルの先に何があるんだ?」「トンネルだ」
「急いでマスクをつけろ!(検査機を出して)大丈夫、人体に悪影響はない」「なんのためにマスクつけたんだ?」
二人に惚れそうになりました

そしていよいよ「X」とご対面
はっきりいって私の予想のはるか上をみごとに突き抜けてたものでしたね
扉を開けると、そこにはゾンビのような、怪物のような、でもベースはちゃんとした人間って感じでクリーチャーに片足つっこんだような男がいるんですね
たぶん完全なクリーチャー造形の資金がなかったんでしょう

これで、いよいよ映画の本編、始まるなと思った矢先、「X」と主人公が対峙するその場に変なマスクつけて剣を持った女の人が唐突に登場し、「キリストの名にかけて、お前を倒す!」と「X」に斬りかかります
なんやかんやで「X」から逃げた主人公と女の人は、「X」の正体が人間の恐怖を支配して精神攻撃してくる悪魔だと分かります
そうか、「X」の正体は悪魔か…素敵すぎてコーヒーふくわ

まさかのデビルバスター映画だったとは…
しかし、予算的な大人の事情がここでも働いたのか、とくに盛り上がる戦闘もなく相棒の囚人は自分たちでしかけたトラップで爆死し、残った主人公は脱出します
脱出直前に悪魔に憑依された状態で、ね
あとは迎えに来た宇宙船に乗って悪魔はひっそりと逃げちゃいましたエンド

まあ、「ホーム」側もなんだかんだでこうなることを予見した上で「X」という悪魔を捕獲した、とも見れないこともないけど、こんなクソ映…素敵映画で深読みしてもね、って感じで

個人的評価:40点
オススメ度:君は最初の一時間ちょいを耐えられるか?ちなみに全体で約90分の尺です




バイオハザードX 予告

2009年4月3日金曜日

トロピック・サンダー 史上最低の作戦 (2008/米・独)

監督:ベン・スティラー
出演:ベン・スティラー / ジャック・ブラック / ロバート・ダウニーJr. / ブランドン・T・ジャクソン / ジェイ・バルチェル / ダニー・マクブライド / スティーヴ・クーガン / ビル・ヘイダー / ニック・ノルティ / ブランドン・スー・フー / レジー・リー / トリュー・トラン / マシュー・マコノヒー / エリック・ワイゼンリード / ヴァレリー・アズリン / トム・クルーズ / マット・レヴィン / エイミー・スティラー / マリア・メノウノス / タイラ・バンクス / クリスティーン・テイラー / ジョン・ヴォイト / ジェニファー・ラヴ・ヒューイット / ジェイソン・ベイトマン / ランス・ベース / アリシア・シルヴァーストーン / ミッキー・ルーニー


ある戦争映画に個性派の映画スター三人を共演させるも、それぞれの手綱をとりきれない映画監督
そこで出演者を本物のジャングルに送り込んで、ドキュメンタリータッチで撮影しようと試みるのだが

「ズーランダー」以外は個人的に微妙なコメディばっかなベン・スティラー
今回もじゃっかん中途半端な映画を作っちゃいましたね
しょうじきコメディよりアクションの要素が強くて、しかもコメディパートとうまくなじんでない感じ
これだったらバカアクション路線でバカカッコイイ映画でも撮れたんじゃないのかなあ、と

とりあえず導入からジャングルで撮影が始まるぞ、ってとこまでは普通
そっからしばらくダラダラダラダラとして、敵のアジトが近づいてくるにつれて面白くなってきます
というか尺が長すぎなんじゃないかな
90分くらいでまとめた方が見てる方もダレずにすむような

敵のアジトに乗り込んだあたりから見てる方のテンションも上がってきます
ああ、やっぱりコメディよりバカアクションの方が面白いなあ、とつくづく感じる
敵がめちゃくちゃ個性的なんだけど、残念ながらあまりいかされないのがどうも、って気はするけどアクションじたいは本気のバカが見れて楽しい

ホントにコメディパートが映画になじんでないのだけが残念でしかたない
あとちょっと見てる方が軽く引くブラックなシーンもどうかなあ
ここら辺は「ホット・ファズ」の見せ方のがうまい気がしますね

ここだけの話、キャスト紹介の最後の人をそのシーンを見るまで気づかなかったのは自分だけでいい

個人的評価:70点
オススメ度:笑いは少ないが面白い、変なコメディ




トロピック・サンダー 史上最低の作戦 予告