2018年9月14日金曜日

フリクリ オルタナ (2018/日)

監督:本広克行
出演:新谷真弓 / 美山加恋 / 吉田有里 / 飯田里穂 / 田村睦心 / 小西克幸 / 永塚拓馬 / 鈴木崚汰 / 伊藤美紀 / 真坂美帆 / 森功至 / 松谷彼哉 / 青山穣

17才の少女、河本カナは友人たちといつもの日常を楽しんでいた
ある日、空からピンが降ってきて、正体不明のメカとピンク髪の女の戦いに巻き込まれる

確かに昔に観たフリクリながらも、焼き直しとか繰り返しではない内容を楽しめた
登場人物とか設定とか引き継いだまま、前シリーズのその後として話が進むので、前作を知らないままだとつらい部分があるかも
テキトーさと軽快なノリは相変わらず、それでいて軽薄じゃないのも変わらずでよかった
小ネタもけっこうちりばめられていて、たぶん個人的に拾えきれなくて気付いてないところも多いかも
登場人物たちも記号的なキャラではなく、しっかり中身があってエピソードとともに青春ストーリーが楽しめた
目と耳で大いに楽しんだ前作、そこに心に響くものが加わった作品でした

個人的評価:85点
オススメ度:ハル子さんは、からかいがいある少年との掛け合いの方がさらに輝く



フリクリ オルタナ/プログレ 予告

2018年9月9日日曜日

SPL 狼たちの処刑台 (2017/中・香港)

監督:ウィルソン・イップ
出演:ルイス・クー / トニー・ジャー / ラム・カートン / ウー・ユエ / クリス・コリンズ / ジャッキー・チョイ / ビタヤ・パンスリンガム / ハンナ・チャン / ミシェール・サラーム / ケン・ロー

仲違いをした娘がタイで行方不明となった報せを受ける香港警察のリー警部
現地を訪れた彼は、タイ警察のチュイの捜査に同行を申し出るのだった

街にある人や物を取り込むアクション、そのキレの良さが素晴らしい作品でした
BGMを含め、なんとも嫌な雰囲気がこびりつく捜査パートからの目が覚めるようなアクション、そのメリハリがいい
なんかよく分からないけどすごい戦いをしてるアクション映画と違い、ひとつひとつの動作がきちんと目で追えて勢いでごまかしてる感がなくて好印象でした
ストーリーも「これ系ね」と思うところもあるけど、先が読めるながらも負の感情のドロリとした部分と怒りの熱量が感情をゆさぶり続ける
ラストは色々と思う人も多いだろうけど、主人公の内面を想像すればギリギリの選択だったと個人的には納得できた
まあ、気持ちの良いものではないけど、ラスト以外は香港アクション映画の復活の狼煙を感じられた

個人的評価:80点
オススメ度:タイ警察のみんな体術スキル高すぎ



SPL 狼たちの処刑台 予告

こんぷれっくす×コンプレックス (2015/日)

監督:ふくだみゆき
出演:林奏絵 / 上妻成吾 / 春名風花 / 山口遥 / 広江美奈 / 武田直人 / 岡田昌宜

わき毛が気になる中学生のゆいは、同級生のマサトのそれを目で追ってしまう
そんなふたりが放課後の教室で顔を合わせる

わき毛という強烈なインパクトのあるワードが先行するけど、本当に青春ものとしての等身大さが面白い
こそばゆくてムズムズする少年少女の会話と、甘酸っぱいストーリーが秀逸
ネタっぽいわき毛ワードで誘って笑いをとっておいて、本筋の話に引き込む展開が素晴らしい
個人的には過去にも鑑賞済みで、そういう意味もあってアニメ部分の表情の細かい変化を確認できて楽しめた
キャラの心境の移り変わりに初々しい声がマッチし、わき毛とかFlashアニメという特徴に引きずられすぎることなく青春ドラマを堪能できた
短編の中にちゃんと起承転結がある映像作品として、尺の長さとか意識することなく満足度の高い作品でした

個人的評価:85点
オススメ度:ふくだみゆき監督、次作への期待はもちろん、本当に過去作のDVDを望まざるえない



こんぷれっくす×コンプレックス 予告

クライング フリー セックス (2018/日)

監督:岩崎友彦
出演:合アレン / マイケル・ファンコーニ / 高木公佑 / 鈴木佳恵 / ブエノ / 真砂豪 / ぬら田CAGE / 木村圭作

ある任務を前に組織のボスの愛人で相棒のナオミとファックする流れになったコブラ
しかし、その様子が組織に見られてしまい、兵士たちから命を狙われることになる

俺はいったいナニを観せられているんだ、という冷静な心を圧倒的に上塗りしてくるクソパワーが素敵な映画でした
チープなCGにくだらない内容、なんだこりゃというツッコミさえ放棄させる勢いがたまらない
一連のアクションの流れも、無理して描いて残念になっている所が突き抜けていることで、本当に面白く思える不思議な感覚
クライマックスからラストの流れも見事なクソっぷりで、ふつうマイナスな評価になる部分がひっくり返って最高の魅力になっている一本でした
まあ、そこそこ広い心と、こういうもんだという覚悟はいるけど

個人的評価:80点
オススメ度:気兼ねなくファックファック言える素敵な映画



クライング フリー セックス 予告

2018年9月5日水曜日

アントマン&ワスプ (2018/米)

監督:ペイトン・リード
出演:ポール・ラッド / エバンジェリン・リリー / マイケル・ペーニャ / ウォルトン・ゴギンズ / ボビー・カナベイル / ジュディ・グリア / ティップ・“T.I.”・ハリス / デビッド・ダストマルチャン / ハナ・ジョン=カーメン / アビー・ライダー・フォートソン / ランドール・パーク / ミシェル・ファイファー / ローレンス・フィッシュバーン / マイケル・ダグラス

アベンジャーズと戦ったことでFBIの監視下におかれているスコット
監視期日が近づく中、接触禁止だったハンク博士の娘ホープに連れ出されてしまうのだった

アクション映画の二作目は前作より凶暴で凶悪な敵と戦わなければならない、なんてお約束展開がなくとも問題なく楽しめた
アントマンとワスプ、なんだかんだでアントマン主体だろうと思ってたけど、いい感じで両者が助け合うバディアクションになっていた
笑い所も多く、ルイス関連のベタなコントっぽい所や、ふいにぶっ込んでくるコミカルなシーンが面白い
話的にも作品の世界が広がり、各キャラが本当に人間味ある魅力的に描かれていた
スケールが大きすぎず、敵キャラの強大さのインフレに頼ることない、街単位で主人公周りの騒動なのに楽しめる作りはいいですね
アベンジャーズに混じるとご当地ヒーローみたいな微妙さがあるけど、このシリーズはあまり国とか世界とか影響してくる壮大な話にならない方向でこれからもいってほしい

個人的評価:85点
オススメ度:エックス・コンのメンバーが画面に出てきた時の安定のコメディ感がたまらない



アントマン&ワスプ 予告