出演:ジェフ・ブリッジズ / マギー・ギレンホール / ロバート・デュヴァル / コリン・ファレル / ライアン・ビンガム / ポール・ハーマン / ベス・グラント / トム・バウアー / リック・ダイアル / ジャック・ネイション / ジェームズ・キーン
かつてのカントリー界の大スターであるバッド・ブレイク
落ち目になりながらも地方営業で歌い続ける彼にある日、ひとりの女性記者が取材を申し込んできて…
冒頭の乾いた情景に流れるカントリーミュージック、これにしびれるか否かでこの作品を楽しめるかどうか分かりますね
個人的にはもうしびれまくりで「いいわあ」という感慨にふけまくりなまくり二重構造
音楽の趣向は聴いてみてはじめて自分に合うものがあると分かるときがある、と感じるわけで、ここまでカントリーが心にしみてくるとはこれを観るまで気がつきませんでしたね
いや、もちろん個人的な趣向の問題なんですが
話的には特になにもない
酒と煙草と女と音楽を愛する自堕落で人として峠を越した感のあるアメリカンおっさんを観察する映画ですね
どうしようもないおっさんが、日々の中で小さな幸せをつかんだり、音楽の道にしがみつく姿をカントリーミュージックにのせて淡々と描く、それだけの内容
それだけにドラマチックな何かを期待して観ると、かなり物足りなく感じるかもしれません
いや、ホントにこのおっさんというキャラとカントリーを好きになれること前提の作品です
そんな淡々とした流れが個人的には好きなんですが、どうもクライマックスに向けて流れがおかしくなる
いちお映画的な盛り上げを意識してるんだと思いますが、「これが大人的な映画だ」みたいな取って付けた上に妙に押しつけがましい展開が好きになれない
というかさ、最後の最後にきて主人公のおっさんであるバッドさんがどんどんなよなよしてきて、見ててつらいと言わざるえない
ワイルドさだけはなんだかんだで捨てきれない、ダメ人間でも芯が太くて短い人生を生き抜く強い男として描いてほしかった
このなんかキレイにまとめました、みたいな流れがなければ個人的に神映画認定できたのに、ちょっと残念な一本でした
個人的評価:70点
オススメ度:あっさり名曲できすぎ
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