2011年1月26日水曜日

シェルター (2010/米)

監督:モンス・モーリンド / ビョルン・ステイン
出演:ジュリアン・ムーア / ジョナサン・リース・マイヤーズ / ジェフリー・デマン / フランシス・コンロイ / ブルックリン・プルー / ネイサン・コードリー








女性精神分析医のカーラは多重人格者否定派の持論をもつ
そんな彼女のもとに人格の変貌が顕著にあらわれる男が連れてこられ…

「解離性同一性障害疾患とか甘え」というカーラさんVS明らかに人格が豹変する男の対決を描いた作品
分かりやすいようなそうでもないような言い方をするなら「フォーガットン」系のジャンルですね
まあ、いちおこんな作品でもネタバレになるんで詳しくは言いませんが、良い感じな「フォーガットン」だなあ、と
突き抜けたバカ映画を狙わず、ごくごくマジメに作ってるだけあって普通にはおもしろい…んだけど、ぜったい観終わったあとに即内容を忘れる自信がある薄味でインパクトのない中身がアレかもしれません

男のもつ人格について調査してるうちに、なんとも奇妙な謎に突き当たり、そうこうしてるうちに次々に新たな人格が男の表層に顔をだしてくる
というのが主な流れで、序盤はけっこうサスペンスの要素があることはあります
観ながら「これはこういう流れか?」とか推測しながら楽しめるかもしれません
変なババアが出てきてからいっきに作品の方向性が変わるんですが、それはそれで「ということは…?」と深読みできる要素はあります

だけど、だけど…ね、この作品はそんな深読みするような脚本じゃねえから
個人的に、森の中で想像を絶する虐待をうけたという話から、なんとなく先の展開を予想してたんですが、まあ、真相はびっくりするくらいどうでもいいガッカリ展開でしたね
だって、ほら、やっぱりそれぞれの人格に関係性とか普通は考えるでしょ
関係性がまったくないってわけじゃないけど、さすがにその関係が大ざっぱすぎる
謎というからまった糸をじょじょにひもといていく、っていうよりこんがらがった糸を袋にねじ込んでどっせーい、と投げつけられたような印象
…うん、分かりづらいね

いや、ホントにつまらなくはないし、けっこう作品にひきつけられるものはあるんだけど、なんともいえない微妙臭が全体的に流れていて、観終わったあとも「ふーん」という空気しか残らないレベルの微妙映画
なんかもっともらしいことを語ってはいるけど、けっきょくなんのこっちゃ分かりづらい、そんな作品でしたね

個人的評価:55点
オススメ度:叔父さんマジナイスガイ




シェルター 予告


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