2014年12月21日日曜日

バンクーバーの朝日 (2014/日)

監督:石井裕也
出演:妻夫木聡 / 亀梨和也 / 勝地涼 / 上地雄輔 / 池松壮亮 / 高畑充希 / 宮崎あおい / 貫地谷しほり / ユースケ・サンタマリア / 本上まなみ / 光石研 / 大杉漣 / 田口トモロヲ / 徳井優 / 大鷹明良 / 岩松了 / 鶴見辰吾 / 石田えり / 佐藤浩市

1900年代前半のカナダで働く日本人によって結成された野球チーム朝日軍
新キャプテンとなったレジーだったが、どうあがいても白人の力にはかなわずチームに暗いムードが漂う

弱小日本人野球チームがカナダの地というアウェーな環境の中、なんとか光明を見いだす
という話で間違いはないんだけど、なんというか野球映画じゃない感がしてならない
逆境の中でのドラマを描きたいのは分かるけど、もうちょい野球の部分で興奮させてもらいたかった

遠い異国の地で安い賃金で働かされ、罵られ陰口をたたかれ、しかも働き口もどんどん減ってきている悪い状況という暗い状況の中、さらに辛気くさい主人公の覇気のなさがどうしようもない出だし
もう序盤から負の部分ばかり強調されて観ててげんなりせざるえない
せめて主人公が天然の明るさをもつか、野球シーンが楽しそうに描かれれば救われたけど、それすらない

本格的に野球の試合がはじまると、やっと話じたいが楽しめるようになる
負けてもどこか明るさがあるし、そんな光あればこそ負のオーラをまとう主人公もちょっとは魅力がでてきます
頭脳野球によって試合にも勝てるようになってきて、どんどんと明るくなってくる作品
そんな良い部分あっての新たに問題が生じる展開なら、もう息苦しさは感じない

ただなんか野球の試合的に、チーム的にすごいことをやってるのは分かるけど、そこら辺がいまいち伝わってこないんですよね
野球シーンが見ていてドキドキもわくわくもしないし、別段おもしろくない
なんというか作ってる側がそれほど野球というスポーツに思い入れがないんじゃなかろうか、と邪推してしまう

こういうドラマを描きたかったという点ではいいとしても、「おもしろい野球してるな」と観てて思えないのが残念だった一本でした

個人的評価:70点
オススメ度:フジの朝日映画か




バンクーバーの朝日 予告

0 件のコメント: