監督:堤幸彦
出演:江口洋介 / 本木雅弘 / 仲間由紀恵 / 綾野剛 / 柄本明 / 國村隼 / 石橋蓮司 / 竹中直人 / 向井理 / 佐藤二朗 / 光石研 / 落合モトキ / やべきょうすけ / 手塚とおる / 永瀬匡 / 石橋けい / 松島花 / カゴシマジロー / 前川泰之 / 松田悟志 / 森岡豊
完成したての自衛隊の巨大ヘリ・ビッグBが何者かによって奪取、原子炉の上空で滞空状態になる
犯人から日本の原発のタービンの破壊の要求がある中、ヘリに偶然乗り込んでしまった息子のことで対策室の湯原は
あせるのだった
今だからこそ、と原発を扱う原作を映像化・・・という安易なコンセプトな映画かと思いきや、けっこう芯のある内容で楽しめた
原発問題、邦画における技術面での「今だからこそ」ってのもあるけど、2015年という東日本の震災から時を経た「今だからこそ」なものだったと痛感せざるえない
いろいろと問題があふれる日本だけど、その根っこにあるものの一部に目を向けさせられる
日本全国の原発止めないと、原子炉へ巨大ヘリを落とす、という中でヘリに残った主人公の息子の救出計画があれこれ模索されるという序盤の流れ
観ていればこと表現したいテーマが安易な原発問題だけじゃないってのが、けっこう早い段階で示される
あまり深くつっこんでないけど、自衛隊問題とか政治的なところにもふれてるけど、これが描けるギリギリのラインだったんだろうな、と大人の事情をくんだ方がいいのかな
まあ、そんなテーマとなるものをしっかりと固める作品としてのデキもけっこういい感じ
救出劇という娯楽要素から入り、二転三転する状況と話の進行にそって紐解かれていく人間ドラマ、作品の核となる周りを固める物語があくまで楽しく観ていられるようにできている
テーマばかりの頭でっかちでもなく、娯楽要素ばかりな軽さもない
豪華な出演者たちも無駄にわちゃわちゃしてる印象もないし、鑑賞後になんともいえない濃密な時間をすごしたと感じさせられた一本でした
個人的評価:80点
オススメ度:なんだかんだでモックンがぜんぶ持ってってる感は否めない
天空の蜂 予告
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