監督:グザビエ・ドラン
出演:ギャスパー・ウリエル / レア・セドゥー / マリオン・コティヤール / バンサン・カッセル / ナタリー・バイ
自分の死を知らせるために12年ぶりに故郷に戻ってきたルイ
家族たちから空白の時間の間の話を聞かされる中、ルイはなかなか言い出せずにいた
家族としてありながらもたまらなく個として分断している様、それでいてしっかりと結びつく愛も感じる相反する要素が秀逸に描かれていた
主人公、兄とその妻、妹、母、それぞれの思いと感情がじょじょに露わになりつつ、ルイの告白しようとしている話について各々が感づいているか否か読みとりながら観るのがおもしろい
強さの裏には弱さがあり、憎しみの裏には優しさが、理解の裏には浅はかさが、とそれぞれにままならない葛藤が煮えたぎっていく様に強くひかれる
家族だからこうだ、という単純なフィルターを通した目で見て簡単な言葉で片づけることができず、そんなごちゃごちゃでぐつぐつでぐらぐらな感覚が個人的にはひじょうに楽しめた
明確なようでそうでもない描写、そんなかゆさが人によっては受け入れづらいかもしれない
個人的評価:85点
オススメ度:曲じたいは知ってたけどピカソの恋の歌だったんか
たかが世界の終わり 予告
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