出演:木場勝己 / 池内万作 / キムラ緑子 / 湯浅卓 / 中村伊知哉 / 青島健太 / 小田豊 / 山本清 / 早川純一 / 林望 / 富野由悠季 / 重松収 / 鳥越俊太郎 / 立川らく朝 / 島田雅彦 / 田原総一朗 / 瀬川菊之丞 / 市川森一 / 松永英晃 / 山本益博 / 江川達也 / 武藤兼治 / デイヴィッド・ディヒーリ / 柚原旬 / 加納竜 / 松平定知 / 半藤一利
十万を越える時給が支払われる閉鎖空間での心理実験のアルバイト
それに応募した十人の老若男女だったが、死人が出たことにより雰囲気が一変するのだった
しょうじきはなから期待せずに観たので絶望的なガッカリ感はなかったですが、やっぱり「うーん」とうなりたくなる内容
むしろ「うーん」というより「うーん?」って感じかもしれません
劇中でも言ってますが「そして誰もいなくなった」のパロディで、どっかでみたけどそれに「十角館の殺人」と「バトルロワイアル」を足してギリギリ味がするくらいまで薄めた印象
ヘタレな主人公が平和的に七日間すごそうという中、第一の死者がでたことでみんな疑心暗鬼におちいって、連鎖的な殺人事件が展開していく
暗鬼館の構造や、ボックス内の武器とかおもしろいギミックがあり、しかも探偵・犯人・死人の各種ボーナス、参加者がじょじょにみせはじめる隠してた裏の顔が、なんともいえないミステリーの期待値をあげていきます
まあ、それも前半までで、後半がホントに「うーん?」の連続
吊り天井からの一連の展開、暗鬼館の仕掛け、しょうじき失笑ものとしか言いようがない
というかガードが出るたびに作品じたいの腐臭が充満していく気がしてならない
誰がどうみてもガードの自己主張っぷりが雰囲気をぶちこわしにしてるだろ
「すべてがFになる」みたいなのをあらわしたかったのかもしれませんが、画としてだされたアレはさすがに違和感以外を感じない
ミステリーにしても「まあ、こいつがコントロールする立場でいるんだろうな」とはじまってすぐ思いつき、実際にホントにそうだったもんだからビックリ
もっとひねろうぜ、と
そういう意味でミステリー的な「そうきたか」感は皆無
そもそもミステリーとして作品を成り立たせるには、なんか足りない気がしてならないんですよね
かといってバトロワみたいなデスゲームとしてみてもイマイチなにか物足りない
全体的にひじょうに中途半端
オチも「いまさらこのネタ?」と言わざるえない
もうさんざん他でこういったネタはある
十年以上前ならまだ「新しい」と思えたかもしれませんが、今これを作られても「ああ、またこれか」としか
そんなダメな部分ばかり目に付きますが、それ以外のところはそれほど悪くはないですね
ぺらっぺらの内容に片足をつっこみつつ、なんとか踏みとどまってる雰囲気というか、過剰な期待をもって観なければそんなにダメージは受けない内容にはなってます
食えなくはないけど、けっしておいしいものじゃない、そんな一本でした
個人的評価:60点
オススメ度:シンジテミルとかやめてもらえませんかね
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