2010年12月15日水曜日

セクシー・キラー リベンジ・オブ・ザ・デッド (2008/スペイン)

監督:ミゲル・マルティ
出演:マカレナ・ゴメス / セサール・カミーノ / アレホ・サウラス / アンヘル・デ・アンドレス / フアン・カルロス・ベイード / ナディア・カサード / フアン・ディアス / ダビ・テンレイロ / フェルナンド・ラマーロ / ラモン・ランガ / エロイ・イエブラ / ヒミー・バルナタン / パコ・レオン






大学構内でおこる連続殺人
キャンパス・キラーという異名のついた殺人鬼はいったい誰なのか…?

いったい誰なのか、とか言いつつ冒頭でおもいっきり正体あらわしてますけどね
というかバリバリのカメラ目線で語り出すモノローグ形式で話は進みます
とりあえずスタイリッシュクレイジーセクシーキラーアクションホラーという言葉が似合う感じで、ポップでキュートな演出と音楽に合わせて殺人鬼がえぐい方法で殺していく
最初はちょっとそのノリに抵抗があるかもしれませんが、大丈夫、観てりゃ慣れる
むしろ、そのスタイリッシュさが楽しくてしかたなくなります

開始早々に無駄なセクシーギャルたちのサービスセミヌードからはじまり、わりと典型的なアホガキによる下半身直結イタズラが展開…するんですが、そこからがB級ホラーリスペスト上等なこの作品の本領発揮
冷蔵庫のアレで殺人鬼さんの鬼畜っぷりをアピールしつつ、ノリはあくまで軽く、ジェイソンの顛末におもわず吹き出したところで「この映画、ただものじゃねえ…」感が分かります
個人的に大好きな「シリアル・ママ」と同じにおいがする作品に個人的にテンションが上がらざるえない

そこからもやりすぎなくらいに過剰演出で、見た目重視なライトでポップでセクシーでスタイリッシュな感じで進み、殺る時は「冷静に考えるとかなりえぐいよね」という方法で容赦なくやります
基本、人殺しショーなんで、ホントにぽんぽん人が死んでいきます
で、それでもまあ、おもしろいっちゃあおもしろいんですが、なにせ、ほら、サブタイのOTD(オブ・ザ・デッド)っぷりが気になるお年頃じゃない
しかしまったくもってゾンビが出る様子も気配も空気もみじんも感じられないじれったさ
中盤をすぎ、脳波を映像としてモニタリングできる機械を死者に応用しようってとこで、「ああ、そういう意味でOTD」なのね…と、ちょっとガッカリします

ですが、本番はクライマックスからだった
この展開は惚れるわ、そして濡れるわ
おまえ最高のバカだよ、と監督に胸ぐらつかんで臭い息を吐きつつ言ってやりたい(最高のほめ言葉)
まさにセクシー・キラー、まさにリベンジ・オブ・ザ・デッド
ここまでタイトルに偽りがないB級OTDも珍しいんじゃないでしょうか

じゃっかんオチが弱くてシメの印象がよくないけど、そこまでのノリが最高にバカで楽しかったので許せるレベルですね
愛すべきバカ映画、まさにそんな感じの一本でした

個人的評価:90点
オススメ度:バーバラさん、いろんな意味でマジヤリマン




セクシー・キラー リベンジ・オブ・ザ・デッド 予告



セクシー・キラー リベンジ・オブ・ザ・デッド [DVD]
ビデオメーカー (2010-10-02)
売り上げランキング: 4776

0 件のコメント: