監督:杉田成道
出演:役所広司 / 佐藤浩市 / 桜庭ななみ / 風吹ジュン / 田中邦衛 / 山本耕史 / 伊武雅刀 / 笈田ヨシ / 安田成美 / 十五世片岡仁左衛門
赤穂浪士の討ち入り後、その事実を知る者として、そしてあとに残った者を助けるために生き残る命をうけた吉衛門
最後の一人のもとを訪れ、その使命を果たした時、吉衛門は討ち入り前夜に姿を消した友の孫左衛門を見かけ・・・
日本の年末、辛い仕事に日々いどむおっさんたちの清涼剤、そんな忠臣蔵のその後を描いた話ですね
しょうじき「また広司か」という印象が強くて、広司はそれほど嫌いじゃないですが、なんというかハマリ役というよりガッチガチな安全セーフティ配役すぎて意外性がない
いや、ホント嫌いじゃないんだけど、安易に想像できる広司演技でそのままやってる感じは否めない
孫左衛門が育ててる娘・可音がいい感じなバディになって、そろそろダーリンを見つけて存分にファックしてもいい年頃になる
で、そんなところに手頃な種馬が見つかるけど、とうの可音は孫左おじさまラヴだし、その出生ゆえにいま一歩ハッピーウエディングな道にふみきれない
そうこうしてるうちにかつての友である吉衛門が現れ、みたいな感じの流れ
育てた娘に惚れられて、嫁がせたい親心と使命に悩みながら、しかも討ち入り前夜に逃げ出した卑怯者として隠れて生きる
まあ、でもそんな孫左衛門にも事情があって・・・と、はっきり言えば、公式サイトとかいってあらすじを読めば、ほぼすべて観たのと同じことじゃないのかな
そう思えるくらいに予定調和と想像通りの展開
びっくりするくらいに意外性は排除されていて、ホントにまったりしっぽり心を落ち着かせて観られる内容ですね
吉衛と孫左のダブル主人公で交錯する人生も描けるだろうけど、あえて孫左エピソードにしぼって高齢者にも優しいシンプルな展開になってます
個人的にはやっぱり吉衛のエピソードを強化して、それぞれの道を生きつつ交差していくのを観たかったかな
孫左エピソードにしぼるのはいいけど、シンプルすぎて展開がゆったりぎみで、ぶっちゃけ眠気に襲われましたね
武士道とか忠義とか日本人的にグッとくるところはけっこうあるし、目が覚めるシーンもあるんですが、いかんせん基本が単調
孫左と大石内蔵助とのやりとりとか、武士の心と女とか、吉衛と孫左の友情、クライマックスの行列、ラストのオチ、そのポイントだけ観るとかなり楽しい作品だけに、あいまあいまの落ち着いた空気が個人的には合わなかったかなあ、と思える一本でした
個人的評価:70点
オススメ度:抱いて、とか下半身で脳内変換せざるえない
最後の忠臣蔵 予告
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