2011年2月17日木曜日

あしたのジョー (2011/日)

監督:曽利文彦
出演:山下智久 / 伊勢谷友介 / 香里奈 / 香川照之 / 勝矢 / モロ師岡 / 西田尚美 / 杉本哲太 / 倍賞美津子 / 津川雅彦








ドヤ街のゴロツキの矢吹丈は、ヤクザとの喧嘩で少年院行きとなる
そこで同じ囚人のプロボクサー力石徹と出会ったことで、矢吹はボクシングに目覚めるのだった

オサレなアイドルによる原作レイプ映画、これもそんな感じの作品なんだろうなあ、と思ってたけど、それほど悪い内容じゃなくてびっくり
そこら辺のテキトーな作りで名作を台無しにすることによる批判を意識してか、けっこう中身は丁寧に作ってある感じでしたね
まあ、とりあえずは「悪くはない」といった印象

原作はうっすらとしか覚えてないですが、丈がボクサーになるまでの展開がけっこうテンポよく描かれてます
その後もラストの力石戦まで丁寧に作られてるので、内容的には飽きさせることなく十分に楽しめました
とにかく力石の存在感がすごいものがあって、初登場した時点でいっきに画面が引き締まります
というか力石が出てるシーンは全編通して締まる感じで、マジで力石映画といってもいいかもしれません

逆に言えば丈の存在感があまりにアレすぎる
いちおは主人公ですが、話が進むにつれてどんどん力石に立場を奪われていき、後半にはびっくりするほど存在感が薄くなります
同じ感じで段平のおっちゃんも強烈なキャラで、かなり印象が強く残る・・・だからこそ、いっそう丈の影が薄くなる一方に
ぶっちゃけ丈の表面的な軽薄さはよく出てるけど、隠してる芯の強さがあまりよくでてない気がしないでもない

肝心のボクシングシーンはけっこう迫力があって、じゃっかんストップモーションとか、観客のキャラのうざさが鼻につくシーンがあるけど、総じて楽しめましたね
試合の演出はまあいいとして、それ以上にあまりに普通のボクシングの試合的な殴りあいシーンがなかったのがちょっと・・・
ノーガード戦法はまあ、ウリのひとつだからいいとして、さすがに「それだけかよ」っぽさが気になります
どんだけクロスカンターなんだよ、とツッコミをいれざるえない

まあ、そんな感じでちょっと主人公があまりにキャラが弱い、というか力石の印象が強烈すぎる作品
最後のダラっとした空気も力石でちゃんと締めていってるし、なんとも力石さんにおんぶにだっこな内容でした

個人的評価:75点
オススメ度:「やど」の逆読みだったのね




あしたのジョー 予告

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