2011年5月1日日曜日

まほろ駅前多田便利軒 (2011/日)

監督:大森立嗣
出演:瑛太 / 松田龍平 / 片岡礼子 / 鈴木杏 / 本上まなみ / 柄本佑 / 横山幸汰 / 梅沢昌代 / 大森南朋 / 松尾スズキ / 麿赤兒 / 高良健吾 / 岸部一徳







便利屋をやっている多田は、ある日、中学の同級生だった行天と再会する
そんな行天から泊めてくれともちかけられ…

しょうじき「アヒルと鴨のコインロッカー」みたいな、ゆるい日常に油断しているとその裏の影に心の隙をつかれる…ってのを予想してました
けど、実際は良い意味で中途半端な内容でしたね
なにをとっても中途半端な街であるまほろを舞台にしているだけあって、ホントにその世界観まんまな映画になってます
すっごいおもしろいわけではないけどつまらない要素もない、なんとも痛がゆいところをくすぐってくるのが気持ちいいカサブタをいじってるような感覚が楽しい

ようするにゆるやかに変化がない、悪く言えば死んだように生きている毎日に行天という変化が加わることで、それまでの日常をちょっとだけ刺激的にする日々がはじまる、みたいな話
細かいエピソードを展開しつつ多田と行天について描いていく感じで、出てくるキャラが微妙にからみあってくるのがおもしろい
過激な日常ってほどエキサイティングじゃないけど、ぜったい普通とはいえない毎日、ダークだけど気持ち悪いほど暗くならない
このなんともいえない中途半端さはじっさいに観ないと伝わらないかもしれません

そういう意味では観てびっくりどっきりしたり、ジーンときたり、すっきりする内容じゃないってのも否めません
ぶっちゃけ物足りない感はバリバリあるし、もっと深いところまで観てみたかった感もある
なんだろう、このもやもやした気持ちは…
映画としての満足感はあるのにすっきりしないんですよ、ホント
そんな点を楽しめるか否かで評価が大きく変わってくるかもしれない一本でした

個人的評価:80点
オススメ度:ネロが




まほろ駅前多田便利軒 予告

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