監督:ジョージ・ノルフィ
出演:マット・デイモン / エミリー・ブラント / アンソニー・マッキー / ジョン・スラッテリー / テレンス・スタンプ / マイケル・ケリー / フィリス・マクブライド / フローレンス・カストリナー / ジェームズ・カーヴィル / マイケル・ブルームバーグ / ジョン・スチュアート / チャック・スカーボロー
上院候補のデヴィットは政治的な失態の中、魅力的な女性と運命的な出会いを果たす
後日、再びその女性と運命的に出会い、仕事場に向かったところで運命を調整している謎の集団に出くわしてしまい…
人間の運命は定められ、操作されている
ちょっと古くさい感じのSF設定ではあるけど、見せ方によっては謎をはらんだトリッキーな作品にできると思うんだ
実際、観る前まではそんな内容だと思ってた…のに、ね
ヒロインが絡んでくるじゃっかん甘めの話は覚悟していたものの、このラストはさすがに「ない」わあ
個人的に嫌いな部類にはいる話があって、超越者的な存在が「人間は同じ過ちをなんたら」と言う説教に対し主人公が「俺たちは違う。未来は明るい。信じてくれ」みたいなことを語る、そんなありきたりなハッピーエンドなんですが
まあ、この作品がまんまそんな話ってわけじゃないんですが、似たような感じでひどい嫌悪感をおぼえましたね
デヴィットを担当する運命調整人のちょっとしたミスにより、後の定められた運命のシナリオから逸脱してしまう主人公のデヴィット
おまけに実際に運命を再調整している現場まで目撃してしまい、「口外したらおまえの脳をリセットすっから。あとエリースとかいうおまえが熱をあげてるオンナに会うのも禁止な」と一方的に謎の男たちに言われる
だけど女に未練たらたらなデヴィットは3年間、ずっと彼女の尻を探し求める
うん、まあ、そんな感じの内容かな
「女に会いたい」「でも会っちゃダメって言われてる」そして、それでも会いたいと行動するけど調整人に邪魔される…あんまり魅力的な筋ではないけど、序盤はけっこう話の流れがよくできてます
デヴィットとエリースが結ばれる先の運命にはなにがあるのか、逆に結ばれない先には…
そしてデヴィットに干渉したことによる波紋の広がりが、周りにどんな影響を与え世界は変わっていくのか
ホントに序盤はそんなことが気になっておもしろかったですね
デヴィットのイレギュラーな行動による余波、そしてそれを元に戻そうとする調整人の強引な行為による波紋の広がり、そこら辺がびっくりするくらいあんまり描かれてない
主人公たちの行動により、観てる側がよく見知ったものが「消失」したり、世界を大きく動かすような違った未来図を描く、っていうスケールの大きさが感じられないんですね
ようするに主人公とヒロインが乳繰りあうか否か、というだけ
主人公が世界を動かすスイッチを持ってる感が伝わってこないんですよね
そして、オチ
これはさすがに、なあ…
作品じたいの全体のイメージとオチがあまりにしっくりこない
クライマックスにかけて「ずいぶんとヌルい展開だなあ」と思ってたら、なんかあまりに変なところに話が着地していた感じ
「なんだよ、そっちに落ち着くのかよ」という悪い意味での意外性はありますね
映画じたいは総じて「ちょっと悪い意味での普通」な感じなので、絶対的につまらない雰囲気ではないんですが、印象には残らない自信があります
微妙っちゃあ微妙な一本でした
個人的評価:65点
オススメ度:警備がざるすぎるだろ
アジャストメント 予告
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