2011年9月23日金曜日

死刑ドットネット (2010/日)

監督:坂牧良太
出演:桑田尚樹 / 松本未夢 / 迫田朋美 / 平井夏貴 / 佐藤絢香 / 山崎潤 / 二宮康 / 高橋のぶ / 藤田薫子 / 須田浩章








借金生活でやさぐれ、日々デリヘルの店番をする隆太
そりの合わない店長にいい加減あたまにきた隆太は、殺したい人がいる人たちが集う怪しいサイトにログインする

死刑!ドットネット!
ありそうでなかったようで、どっかで見たことあるようで、実際問題ありふれたクソB級ホラータイトルを臆せずつけるセンスに脱帽
しかも驚くことにこれ邦画なんですわ
洋画の邦題としてちょっとセンスの悪いあんちゃんにテキトーにつけられたタイトルじゃなく、「これがいい!」と決められた国産作品のタイトルってんだからビックリ、たまげた、おったまげ

そんな開けるまでもなく腐敗した生ゴミがつまってるのが分かるゴミ箱のような作品ですが、実は内容じたいはそう悪くないんですね
ちょっとしたイライラから「店長とか死ねばいいのに」と殺したい人たちがあるまるサイトにアクセスする主人公
そこに集まったメンバーで各々の殺したい相手を多重交換殺人しあおう、というのがそのサイトの目的だった
「まあ、お遊びだろ」と軽い気持ちで参加するも、殺人は実際に実行され、途中で逃げたり自分の役割を失敗すると逆に自分自身が殺されるターゲットにされてしまう
そんな中でゲームは進み…って感じなんですが、おもしろいのは途中から「死刑ドットネット」参加メンバーのひとりが主人公の近くにいる人間じゃないのか、という展開になってから
いきなりサスペンスタッチのミステリー劇場がはじまるんですね

そしてオチまで観たあとに思い返してみると、けっこうさりげなく(?)伏線もはってあって「ああ、なるほどね」と思える点がよくできてますね
まあ、ただわりとよくできてる、っていうだけで「おお、そうか!すっげ!そういうことか!」というほどではない
期待せずに観たらけっこう楽しめたレベルのおもしろさ、というくらいです

とりあえず主人公の独白がちょっとアレな感じがするのと、リアルさがなくて演出がゲームゲームしすぎてるのがもったいない
人が死んでるのに冷めてる主人公とか、銃殺されてるのにリアクションが薄かったり、過剰すぎてもなんだけど「死」に対する恐怖演技がイマイチですね
ゲームっぽいというかマンガっぽいというか、淡々と話が進んでいくから観てる側にまで伝わってくるようなプレッシャーが感じられないのが残念

もっとキチンと作ればけっこうな良作になるんじゃないかな、と思うようなそうでもないような一本でした

個人的評価:70点
オススメ度:隆さん、ためらいなく殺しすぎ




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