監督:草野翔吾
出演:清水尚弥 / 平愛梨 / 三浦誠己 / 山本浩司 / 向清太朗 / 伊藤毅 / 橘実里 / 岡田浩暉 / 大杉漣 / 品川徹 / 宮下順子
存在感が極端に薄い少年、加藤小判
誰にも意識されないことでテレポートできる能力がある彼は、ある日、孤独な女シーナと出会い・・・
個人的に思い入れのある土地である桐生で全編ロケされた作品
「ああ、ここかー」と見覚えのある場所が映るたびににやにやしておりました
まあ、それはそれとして、内容的にはけっこうコメディよりになっていて、孤独の深刻さとかシリアスになりそうな場面はあえて深く描いてない感じ
内容うんぬんというより雰囲気を楽しむ作品かもしれません
テレポートするたびに自分がいかに誰からも必要とされてないか痛感し、その能力がイヤな主人公
出会った女のシーナもどこか陰のある孤独を抱えており、じゃっかん似たもの同士で行動するうちに誰にも意識されてなかった主人公が、良くも悪くも相手に意識される日常の中で満たされていく
まあ、そんな感じのロマンス要素ありきのコメディなんかなあ、と思ってたんですが終盤になってちょっと流れが変わります
個人的にエピソード的に分離してると感じる終盤のカッパ編
このカッパ編になってから急におもしろくなります
よりコメディ要素が増え、主人公がいろんな人とふれ合うことで作品的に深みもでてきてる感じでした
そういった意味でもしょうじき前半のシーナとの交流がちょと長く描きすぎてる気がしましたね
どっちかといえばいろんなキャラとの交流と主人公の存在感みたいのをおもしろおかしく描いてくれた方がおもしろい
シーナ編を引っ張りすぎてることでシーナとの関係をメインにしたいのか、主人公の存在感を描くのをメインにしたいのかブレてるのがもったいないなあ、と
あとは意識世界と現実世界の境界をもっと曖昧に描いたり、トリッキーな演出とかあれば個人的には楽しめたんですが・・・
なんて偉そうですが、もっと練り込めばもっともっとおもしろくなる気がした一本でした
個人的評価:70点
オススメ度:めんどくさいなら仕方ないな
からっぽ 予告
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