2012年6月21日木曜日

トライアングル (2009/英・豪)

監督:クリストファー・スミス
出演:メリッサ・ジョージ / マイケル・ドーマン / レイチェル・カーパニ / ヘンリー・ニクソン / エマ・ラング / リアム・ヘムズワース








どこか影のある女性ジェスをふくめた6人の男女はヨットでクルーズにでる
突然の雷雨と嵐に見舞われてヨットは転覆するも、偶然に通りかかった客船に乗り込んだのだが…

おしい。まさにザ・佳作という作品でしたね
内容的にはバッドエンドをむかえた主人公が、なぜかはじまった二週目のループの中で違う選択肢を選んでいくことでループから抜け出してノーマルエンドを目指す、という感じ
個人的にこういう内容のものは大好きで、一週目で見えなかった側面が二週目で見えてくるとかホントにわくわくします
で、ループを繰り返すことで真実が見えてくる…とよかったんですが、まあ、オチはあえて言いませんがすっきりはしないかなあ

一週目は謎を多く残したまま基本的な流れを描いて終わり、次から「実はあの時、別の場所ではこういうことが起きていた」というふうになるわけです
とりあえず一番の見どころはバッドエンドも累積していく、という点ですね
ループすることですべてがリセットされるわけではなく、その周回でおこった変化はそのまま次の周に持ち越されるという描写はちょっと、ほんのちょっとだけ新しかった
同じ時間軸を別の視点で描く作品は他にもあるけど、こういうのはちょっと珍しいかもしれません

そんな面白い要素があるだけに粗が目立つんですよ
緻密に計算された行動として、すべてつじつまが合うような作りになってなくて「ああ、だからあの時にああなったのね」というポイントはあるんだけど、すべての伏線を回収できてない
わざわざあの描写をしなけりゃそれなりにつじつま合う流れになるのにな、というところが素人目にもあると分かる作りはダメでしょうね
そしてなにより起点というか根幹が分からない
これが始まりになって、という部分が明確に描かれてないのはもったいないかなあ

観ている間はホントに楽しくて、最後はどうなるんだという期待感も最後まで持続するんだけど、どうにもすべてを観終わったあとにすっきりしないのがアレな一本でした

個人的評価:75点
オススメ度:猫かぶりビッチ




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