出演:ニコラス・ケイジ / ロン・パールマン / スティーヴン・キャンベル・ムーア / クレア・フォイ / スティーヴン・グレアム / ウルリク・トムセン / ロバート・シーハン / クリストファー・リー
十字軍遠征に参加していたベイメンとフェルソンは、女子供まで虐殺するやり方に反発して軍を抜ける
そしてふたりは立ち寄ったある街で脱走兵として捕まり、その腕を買われて黒死病の元凶の疑いのかかった魔女を護送する任務を提案される
なんか自分たちの正義に「そうでもなくね?」的な疑問を抱いて抜けた主人公が、心の傷である過去をぬぐい去るために見限った組織のために一肌脱いじゃう、そんなお話
影のある主人公の典型みたいなお約束すぎて食傷気味な設定を前面に押し出し、微妙な中世の映像表現に、微妙な予算をかけたCGで味付けし、微妙映画を微妙にワンランク上な感じにしてくれるニコラスを起用して作りました…みたいな
いつものクソB級ファンタジーとは違う、微妙にワンランク上のファンタジーものですね
ええ、けっして骨のある本格的なものではありません
相棒と戦いが終わった後の酒代について軽口を叩きながら敵を殺してひゃっほいする十字軍の主人公ベイメンさん
来る日も来る日もひゃっほいしてたけど、ある日、非武装の女を殺した瞬間になんかいっきに冷めて「オレ、十字軍やめるわwwwww」と軍を抜ける
序盤のこの流れだけで私の中で「ああ、こりゃダメかもしれんね」とこの映画の期待値が下がりまくりです
全体的にストーリーをなぞるだけに終始してて、まったくこの作品の世界観に没入できない
「ああ、そりゃ十字軍の行動を疑うよな」「やべえ、脱走兵だってバレちゃう」というようなストーリーとのシンクロができないのはちょっと、ね
かといって予算の全く足りない、情熱もないクソB級映画とは違う
すべてにおいて微妙
微妙に予算はあるし、微妙にやる気もある、位置的に中の下のような本気で微妙なデキに
それゆえに「こんなアホなクソ映画みつけた」というB級脳をくすぐられるような作品でもないし、かといってファンタジーもの好きの食指が動くような作品でもない
唯一、ニコラスファンだけがチェックするような、かなり観る人を限定する映画になってるかな
観た数日後には記憶から確実に消えてる自信がある、そんな微妙な一本でした
個人的評価:55点
オススメ度:さすがニコラス、仕事を選ばねえな
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