2012年7月10日火曜日

崖っぷちの男 (2011/米)

監督:アスガー・レス
出演:サム・ワーシントン / エリザベス・バンクス / ジェイミー・ベル / アンソニー・マッキー / エド・バーンズ / タイタス・ウェリヴァー / ジェネシス・ロドリゲス / キーラ・セジウィック / エド・ハリス / アフトン・ウィリアムソン / マンディ・ゴンザレス / バーバラ・マリノー / J・スミス=キャメロン / パトリック・コリンズ / ロバート・クロヘシー / ジョー・リシ





ある高層ホテルに部屋をとった男
軽い食事を済ませるとおもむろに窓から身を乗り出し…

主人公が電話ボックスから動けない、主人公が棺桶の中から動けない
いったい何が起こったのか、何が起ころうというのか…そんな先の読めない展開を楽しむサスペンスってのもいくつかありますが、この映画はそういうもんじゃねえから
いや、まったく騙されたわ。悪い意味で

高所の壁際に居座る主人公、そこに至るまでのピース、そしてそこから先の展開のピース、それらをうまくミスリードや先が安易に読めないようにつなげて緊張感を持続させるのがこの手の作品のセオリーだと思うんですよね
でも、この映画って丁寧に外堀からきっちり核心に向けてピースをバカ正直にはめていってくれるんで、先が読めないとかそういう「どうなるんだ」的な緊張感が薄すぎる
開始早々にそっこうこのシチュエーションに至る話を展開しちゃうし、そうかと思えばすぐに話は冒頭につながってそこから先の展開も時系列をいじることもなく一本道で描いていきます
そうするとナニがアレかっていうと、外堀から丁寧にピースをはめていくと完成する前にパズルの画が見えちゃうんですよ

さらに弟くんパートの演出の軽さがあんまりすぎて、作品じたいの崖っぷち感が台無し
また、頭脳戦っぽい要素の内容を装ってるけどかなりのパワープレイでご都合主義
あんまり細かいことを気にしないような人でも「いや、そりゃねえだろwwwwwww」とツッコミを入れざるえないくらいのひどさ
かといってすんごくつまらない作品ってわけでもないんですよね
ギリギリ普通に楽しめる感じ
もしくは「あー、今日までサービスでDVD無料で借りられるクーポンあったけなあ。うーん、まあ、クーポンもったいないし、これでも借りとくかあ」という状態で観てみたら意外に面白かったよレベル

私は「実はここまで計画通り(ニヤリ)」というのを期待してたし、そういうのを観たかったわけで
こんなすっとこルパンみたいのを出されても困るわあ、な一本でした

個人的評価:70点
オススメ度:最初のホテルマンの存在感ありすぎだろ、さすがにもっと隠せよ




崖っぷちの男 予告

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