監督:クリストファー・ノーラン
出演:クリスチャン・ベイル / マイケル・ケイン / ゲイリー・オールドマン / アン・ハサウェイ / トム・ハーディ / マリオン・コティヤール / ジョセフ・ゴードン=レヴィット / モーガン・フリーマン
バットマンが罪を被ることで平和が続くゴッサム・シティ
世間から隠れるように暮らすブルースの屋敷に女泥棒が入り、また同時に街にベインと名乗る男の脅威が近づきつつあった
なんとなくゲームのMGS4っぽい印象を受けたこのライジング
重厚でビターな大人のヒーロー映画っていえば聞こえはいいんだけど、ちょっと雰囲気的に重すぎる気がします
常に締め付けられている重圧感があって、それが作品自体を凝縮しすぎて、はたから見たらえっらい小粒な作品になっちゃてるかな
この一粒に何倍ものうまみを凝縮している、そりゃあ濃厚でうまそうだけど、おっきい皿の真ん中にすっごい高級なものがこじんまりのってるイメージ
身も心もぼろぼろになった主人公のブルースさんが、表の顔的にも裏の顔的にも外に出ることのないヒッキーライフをしていると、街を脅かす新たな敵が現れたよっていう話
ぶっちゃけ今回のメインの敵であるベインさんに魅力をあんまり感じないのは確か
前作のジョーカーさんのキャラが強烈すぎるってのもあるんだけど、ガチムチな典型的パワーファイターみたいな外見してるベインさんなのに、策を練ってる(ように見える)描き方はどうかと思う
「ケンカだケンカ!おら、出てこいや!バットマン!みんなぶっこわしちまうぞ!」っていうノリがピッタリな外見なのに、いろいろと小細工ばかりしてる感じが似合わない
この作品、基本はおもしろいんだけど、なんか細かい不満点ばっかり目立つ気がしますね
敵側のキャラの魅力のなさ、今回からの新キャラ・・・特にキャットウーマン風なヒロインの掘り下げの浅さ、時間経過のわかりにくさ、奈落での退屈なジャンプ大会
ホントに基本はおもしろいんだけど、ところどころものすっごくつまらない所があるんですよ
マシンアクションばっかりで、飛んだり跳ねたりなバットマンとしての戦いが物足りなかったり、ね
あえてジョーカーさんの存在をにおわすことすらしないストーリー運びはいいと思うんですが、ビギンズの宗教的というか観念的というか、そんなエッセンスを取り入れたのは失敗なんじゃないかなあ
伝説が終わるってぐあいで過去作を受けての総決算の壮大なまとめをしようとしてる、そんな枠が枷になってるとしか思えない
前作の方が明らかに自由でのびのび作ってる
結果、今作は選択肢が狭められて、わりと王道で無難な着地をしたかな、と
いや、マジで映画としてはおもしろいんですよ
ただすっごいよかったとはお世辞にも言えないもどかしさが残念な一本でした
個人的評価:75点
オススメ度:技術を盗まれ、バットマンVSバットマンになると期待してた時期もありました
ダークナイト ライジング 予告
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