監督:細田守
出演:宮崎あおい / 大沢たかお / 黒木華 / 西井幸人 / 大野百花 / 加部亜門 / 林原めぐみ / 中村正 / 大木民夫 / 片岡富枝 / 平岡拓真 / 染谷将太 / 谷村美月 / 麻生久美子 / 菅原文太
大学生の花は講義中に気になったひとりの男に惹かれてゆく
その男の正体、狼男であることも受け入れ、やがて花は子供を産み育てていくことになるのだが・・・
この映画の感想について一番聞かれて困るのは「おもしろかった?」という点
つまんなくはなかったんだけど、これじゃない感もあって、感情に訴えてくるシーンもあったけど、ちょっと受け入れづらい展開もある
よくまとまっているようでちぐはぐな感じもするし・・・
とりあえずいちど自分の目で観てみれば、としかいいようがない
ただ自分はいっかい観れば十分って気がする作品かな、と
花と狼男との出会い、付き合い、暮らし、妊娠出産、ひとりでの子育て、田舎での暮らし、子供の成長、それらを思ったより陰湿な展開もないポジティブな感じで描いてます
現代の子育てより遊びを優先するようなお母さんじゃない、前向きに子育てをがんばるお母さんファンタジーから、じょじょに子供たちの世界の話にシフトしていく運び方も退屈しなくておもしろい
特に雪の成長っぷりは観てるだけでも楽しい
一方でどうも飲み込みづらいのが雨のエピソード
雪の幼少期から学校にいくようになって、色々とイベントをこなしつつ成長した結果のこの作品の雪のエピソードのしめ方は納得いく
でも、雨のエピソードはなんとも感覚的すぎやしないか?と思わざるえない
ファンタジーRPGでよくある不思議なパワーで光に包まれて物事が解決するような「詳しく説明しないけど分かるだろ?」みたいなむずがゆさがあるんですよね
雨と雪の対比ってのを描きたいのは分かるけど、たぶん観てる人の多くは最後に家族そろって笑顔で終わる、そういうのを期待してるんじゃないのかな、と
あと細かいことかもしれないけど、花が畑仕事をしてるシーンの時間経過がよくわからんかった
どれだけの時間をかけてその畑を作ったの?引っ越してきてからどれだけ日が経ってるの?ってのがイマイチつかみづらかったかも
そんな感じで貞本絵につられる若い人が観てもおもしろいと感じづらいだろうし、かといってファミリーで観るような作品でもないかもしれんし・・・あるていど子育ての先が見えた中年女性がいちばん楽しめる内容かもしれんね、これ
そんな年齢層で、なおかつこの絵柄に抵抗がない人がひとりでしんみり観るのがベストな気がしないでもない一本でした
個人的評価:80点
オススメ度:リアルクソガキ注意報
おおかみこどもの雨と雪 予告
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