2012年11月6日火曜日

リンカーン/秘密の書 (2012/米)

監督:ティムール・ベクマンベトフ
出演:ベンジャミン・ウォーカー / ドミニク・クーパー / アンソニー・マッキー / メアリー・エリザベス・ウィンステッド / ルーファス・シーウェル / マートン・ソーカス / ジミ・シンプソン / ジョゼフ・マウル / ロビン・マクリーヴィー / エリン・ワッソン

幼い時期に母を失ったリンカーンは父の死を機に仇である男への復讐をくわだてる
しかし頭を銃で打ち抜いて確かに殺したと思った男は化け物の形相で立ち上がり…

 「昼は大統領、夜はハンター」というコピーは分かりやすいけど、実際には大統領は昔、表の顔とは別にハンターという夜の顔があった…って感じ
個人的に3D作品に対する印象は「3D作品なんて一本ためしに観てみれば十分」というスタンスだったんですが、この映画はけっこう3D演出にまじめに取り組んでる感じがしましたね
スタイリッシュなアクションを魅せる手法としての3D表現はけっこう見応えがあります

おっかさんを殺した仇、ヴァンパイアども許さねえし!俺、ヴァンパイアハンター王になるし!って感じでハンターの師匠のもとで修行開始
修行を終えたリンカーンは昼はバイトと弁護士になるための勉強、夜は師匠の指定したヴァンパイアを討ち滅ぼす生活をはじめる
なんてストーリーはぶっちゃけおまけ
こういうアクションシーンが撮りたい、という気持ちが先にあって話はそこにつなぐためだけにある印象が強いですね
場面の転換もけっこうぶつ切り

リンカーンの表の顔としての大統領になるまでの話は「すでにみんな知っている」という前提で作られてる感じで、大統領までの道のりのショートカットっぷりは半端ない
ただのヴァンパイアハンターが主人公がインパクトが弱いってんで、なら主人公はリンカーンにしようぜ風な制作側の思惑を邪推せざるえない
そのくせ大統領としての表の顔を描くシーンはホントに退屈でしかたないですが

しかし、アクションパートになればいっきに画面が引き締まります
アクション部分に限らず、3D表現の方法をやっと研究してきたか、と
手前に迫るものが飛び出して見えなくね?みたいな安易な表現とは違いました
大ざっぱに言うなら通常の画の手前と奥にもう一枚の画を置ける、みたいな
埃や血しぶきの置き方は地味に良い

それだけにドラマ部分をもっとがんばるか、いっそのことドラマ部分を捨ててスタイリッシュアクションだけの内容に特化してくれれば個人的に完璧な一本になったかもしれません

個人的評価:85点
オススメ度: 友、恋人、復讐心、師匠の忠告を無視しすぎだろ




リンカーン/秘密の書 予告

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