出演:ハリー・トレッダウェイ / ラスムス・ハーディカー / アラン・フォード / ミシェル・ライアン / オナー・ブラックマン / ジョージア・キング / ジャック・ドゥーラン / リチャード・ブライアーズ / トニー・ガードナー / アシュリー・ベイシー・トーマス / ジョージナ・ヘイル / ダドリー・サットン / トニー・セルビー
イーストロンドンで祖父の営む老人ホームに食事を宅配するテリー&アンディ兄弟
ある日、仲間と銀行強盗を企てて実行するも逃走のさいに警官に囲まれてしまい・・・
常に帽子を被っている兄のテリーとその弟アンディ、と言うと某餓狼なレジェンドに出てくるキャラを想起せざるえないわけで
たぶん、狙ってこの兄弟の設定はしたんだろうけど、いかがなものか
とりあえず作品的にはオーソドックスなゾンビものでありつつ、作り手のセンスを前面に出すことで他のゾンビ映画と差別化をはかっている感じ
ゾンビホラーものをベースにしたコメディ作品、というそれほど目新しい基本設定ではないので、この作品の色である作り手のセンスが肌に合うか否かで評価は変わるかもしれません
イーストロンドンのある工事現場で偶然発見された古代遺跡
その中にはうごめくミイラがおり、作業員が襲われてしまう
そして、襲われた者はすべからくゾンビ化してしまい、さらに人間を襲うことで連鎖的にゾンビが増えていく
そんな中で強盗をたくらむ主人公たち一同は人質もふくめ、ゾンビたちから逃走をはかる
という流れなんだけど、主人公たちは普通にゾンビを見た時に「こりゃゾンビだな」って感じで理解しちゃうし、「頭をつぶせばいい」という点も常識として認識してる
いわゆるゾンビもののお約束はデフォで知識としてあります
そのため「おまえらゾンビに襲われたらゾンビ化するに決まってるだろ」とか、「頭をつぶせばいいんだよ」とか、他のゾンビ映画でよくある「おまえらの住んでる世界にはゾンビ映画とかないのか」というツッコミを入れずにすみます
理解が早いってのはいいもんだ
ゾンビじたいもウスノロなクラシカルゾンビだし、それをいかしてよぼよぼの老人VSゾンビとか緊張感のないシーンを描いてて素敵です
歩行器じいさんとゾンビの追いかけっことか、ことの次第を描写せずに役者の演技のみで表現したり、作り手のセンスが隠すことなく前面に出ているのが特徴、かな
でもしょうじき個人的に「どう?俺の撮った俺のゾンビ映画、俺だけのゾンビものを、俺の世界を堪能してくれ」という押しつけがましさを感じなくもない
全体的にすっごいおもしろいって感じはしないけど、B級ゾンビ映画というくくりの中では楽しめる部類には入ると思う
コメディタッチのゾンビものが好きなら、という条件ありきで観るのはアリかなと思った一本でした
個人的評価:70点
オススメ度:どこら辺が紀行なのか、というツッコミは無粋ですね
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