監督:イルマル・ラーグ
出演:ジャンヌ・モロー / ライネ・マギ / パトリック・ピノー / フランソワ・ブークラー / フレデリック・エポー / ヘレ・クニンガス
年老いた母親を亡くした後、働き口の紹介にあってパリにやってきたアンヌ
その仕事とは皮肉屋で気難しい老女フリーダの世話係だった
人間的にアレな雇い主の世話をするうちに、いつしか心が通じあって深い絆で結ばれて、みたいな最近で言うなら「最強のふたり」系な作品かと思いきや・・・
コミカルな要素はそんなに多くはなく、けっこうシリアス、というかシックな印象を受けましたね
男女の機微とか、大人としての対応とか、単純にガチガチに固定された記号的な性格付け設定の登場人物による、分かりやすいドラマってわけじゃない
ぶつかりあう内に心の交流が~とかそういうシンプルな内容を期待してると「むむむ?」となるかも
年老いた母親を亡くし、エストニアからパリに働き口のつてをたどってやってきた主人公のアンヌ
非常に気難しい老女フリーダの世話をすることになるが、初顔合わせから解雇を言い渡されてしまう
アンヌに仕事をもちかけた主である男ステファンの説得もあり、なんとか仕事を続けることにするが・・・という序盤の展開
基本はこのアンヌとフリーダ、そしてステファンの3人の物語になるんですが、ちょっと内容がとらえづらい気がしないでもない
そこは私が大人として3人の間柄を理解できてない、っていう点が大きいかもしれませんが、それでも作品として「分かりにくい」部類には入ると思います
特に個人的にアンヌとフリーダの関係にじゃっかん置いてけぼりをくらいました
とりあえず「おまえらいつの間になにげに仲良くなったの?」と言わざるえない
アンヌもフリーダもいい大人だってんで、子供のケンカじみた確執が生じながらも、そこは相手の気持ちをくんでの結果と行間を読めるっちゃあ読めるけど、さすがにもうちょいそこらの心の交流を築くシーンは分かりやすく入れてほしかったかなあ
それとは別にアンヌとステファン、フリーダとステファンの関係は個人的にすんなり受け入れられた
それだけにアンヌとフリーダという大骨格の部分にピンとこない部分が残ったのが理解しきれなかったモヤモヤになっちゃった感じ
とりあえずホントに「大人が観て」「察すること」が大前提な作品ゆえにかなり人を選ぶ一本だと思います
個人的評価:70点
オススメ度:もの悲しいパリ名所巡りとかある意味で新しいな
クロワッサンで朝食 予告
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