監督:瀬々敬久
出演:佐藤浩市 / 綾野剛 / 榮倉奈々 / 夏川結衣 / 窪田正孝 / 坂口健太郎 / 筒井道隆 / 鶴田真由 / 赤井英和 / 菅田俊 / 烏丸せつこ / 小澤征悦 / 金井勇太 / 芳根京子 / 菅原大吉 / 椎名桔平 / 滝藤賢一 / 奥田瑛二 / 仲村トオル / 吉岡秀隆 / 瑛太 / 永瀬正敏 / 三浦友和 / 宇野祥平 / 菜葉菜 / 三浦誠己 / 嶋田久作 / 小橋めぐみ
昭和64年1月、少女誘拐事件に参加していた刑事の三上は犯人を取り逃がした上に被害者をだしてしまう
それから14年がたち広報官となった彼は記者クラブとの軋轢問題を抱える中、64事件被害者家族への警察庁長官の訪問を取り次ぐことになる
64事件、三上の娘の問題、記者クラブとの衝突、警察組織内部でのゴタゴタ、いろんなことが織り込まれているけど、時間軸やらそれぞれの進展具合の把握が易しくなるように気を使って描写されているのが分かる
関係してくる人物の多さもキャスティングの妙で色分けがはっきりされていて、誰が誰やらと混乱することがない
演技だけにたよらず、あえて言葉として心情を説明台詞で語ってくれるので総じて分かりやすい
それでもちょっと警察組織内部の力関係は、ある程度の理解と知識が必要かもしれない
それぞれの立場や組みする組織、看板、という中にいる記号的な人間から、そこに生きている生々しい人へと描写が移り変わっていく様を主人公を通して観ているのがおもしろい
次々と難儀なことになりながらも弱さと強さを表現する主人公の人の部分がいい
この前編は多くを後編へ残したままとりあえず幕を閉じるので、なるべくなら連続で鑑賞した方がいいのかもしれない
個人的評価:80点
オススメ度:ザ・佐藤浩市劇場と言えなくもない
64 ロクヨン 前編 予告
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