監督:フランソワ・オゾン
出演:ピエール・ニネ / パウラ・ベーア / エルンスト・ストッツナー / アントン・フォン・ルケ / マリー・グルーバー / シリエル・クレール / ヨハン・フォン・ビューロー / アリス・ド・ランクザン
フランスとの戦争で婚約者フランツを亡くしたドイツ人のアンナ
ある日、フランツの墓に花を手向けていたフランス人男性のアドリアンと出会い話を聞くことになる
嘘と幸せがたまらないほどにせつなく、観ている側の心にじわじわとしみ入ってくる
婚約者を殺された女性が、その敵方だった男と関係を深めていくなかで、いまだ戦争を引きずる周囲から~というロマンスな物語かと思ったらそう単純でないのもおもしろい
話が進むにつれてアドリアンとアンナ、周囲の人たちの気持ちが明かされていく構成がすばらしく、そのはかなさに痛み酔いしれてしまう
ミステリーの部分もあくまで人の心に作用するところが大きく、なにかあっと言わせる謎を秘めているというより、それが明かされた時の登場人物の心のゆれ動きに見応えがある
いろいろと謎めいた部分がありながらも、けっきょくは愛の物語に流れるように帰結する切ない一本でした
個人的評価:85点
オススメ度:列車見送りシーンのハンス父ちゃんのあんな笑顔を観たら、もう何も言えんわな
婚約者の友人 予告
0 件のコメント:
コメントを投稿