2010年1月10日日曜日

ミラクル・ぺティント (1998/スペイン)

監督:ハビエル・フェセル
出演:ルイス・シヘス / シルビア・カサノバ / パブロ・ピネド / ハビエル・アリェル / エミリオ・ガビラ / ハンフリ・トペラ / ヘルマン・モンタネル / トマス・サエス / ヤヌス・ゼンミャーク / カルロス・ソト


子供がほしいという一心で日々「タラリンタラリン」にせいをだすペティントさん
しかしいっこうに子宝にめぐまれないまま年老いてしまい…

シュールでゆるくてブラックなクセのあるコメディ映画
おもしろい所とそうでもない所の温度差が激しく、コメディ部分も大爆笑というより「おいおい」とツッコミを楽しむタイプ
けっこうすかし技が多く、思わず「そっちかよ」とつっこまずにいられない
おばあちゃんにあることがあってから、それ以来かんしゃくをおこさなくなった…というくだりで、「ふーん」と思っていると次のシーンでホントにかんしゃくをおこさなくなる別の展開が、という感じ
かなり人を選ぶ作品ですね

冒頭から精神病院のシーンではじまり、「どんな話だ?」なんて思ってるうちにペティントさんの幼少時代の話からポンポンとテンポよくおじいさんいなるまで話が進みます
ペティントさんのワイフなおばあちゃんの幼少時代の姿とか、一歩まちがえばやばいビジュアルだったりするんですが、ぶっちゃけ笑えないと思える不謹慎さが漂います
ブラックというか、不謹慎ネタとして一番は黒人あつかいがひどい
養子縁組というなの人身売買、あげくのはてには無惨に…
こういう所についていけるかどうかも人を選ぶポイントでしょう

終盤が近づくにつれて、登場人物たちがどんどん勝手に動き回り、あんまりのまとまりのなさにじゃっかん作品の内容と観てる側に距離感を感じるレベル
だけど、そんなちょっとした不満もラストへ向けての展開で一気に解消
バラバラだった展開のひとつひとつが強引かと思いつつも、きちんとまとまってきてるようなそうでもないような感が気持ちいい
伏線をうまく回収していくことで、やっと全体像が見えてくるんですが「なんか分かるようで分かんない」感じが逆に良い味をだしてますね

個人的には「どつかれてアンダルシア(仮)」とか、スペイン映画のコメディのずれてる感が好きなんですが、それでもスペインものはアクは強い作品ばかりだなあ、と思わざるえません
手放しでオススメはできないけど、見聞を広めると思って観てみるのもいいかもしれません

個人的評価:70点
オススメ度:タラリンタラリン




ミラクル・ぺティント 予告

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