2010年6月21日月曜日

姑獲鳥の夏 (2005/日)

監督:実相寺昭雄
出演:堤真一 / 永瀬正敏 / 阿部寛 / 宮迫博之 / 原田知世 / 田中麗奈 / 篠原涼子 / 清水美砂 / 松尾スズキ / 恵俊彰 / 三輪ひとみ / 寺島進 / 荒川良々 / 堀部圭亮 / 原知佐子 / 三谷昇 / すまけい / いしだあゆみ






昭和27年、小説家の関口は妊娠20ヶ月を超える女がいると友人の古本屋を営む京極堂に話す
京極堂はつれない返事だったが、その女の姉が探偵のもとに依頼にきたことで関口はともに調査をはじめるのだった

いまだにミステリー熱が続いているわけで、そこに怪奇分が合わさるとなればこれは観るしかない、と
個人的に夢幻紳士とかそういう系が大好きなんで、そりゃ期待値も否が応でも高まりました
だけど、まあ、なんというか、これ演出と配役で台無しにしてるよね
としか言いようがない作品でしたね

妊娠20ヶ月の女、忽然と消えた夫、死産続きの病院、久遠寺家にまつわる呪い、怪奇的な噂…
いわゆる関口が実働部隊のワトスン役で、京極堂が安楽椅子探偵のホームズ役みたいな作品
もうそんな雰囲気だけで十分に楽しい…はずがまさに「どうしてこうなった」状態だからなんともいえない
これはコメディなのかってくらい安っぽい演出がひどすぎる
そこにきて昭和を意識したコントみたいな真新しい衣装を着た、明らかに今風なキレイな顔立ちの役者たち
そして何かの冗談か、ってくらいにこてこてで滑稽ささえ漂う音楽センス
もう観始めて数分で苦痛を感じるとは思わなかった…

それにも慣れてくる中盤以降はなんとか作品に集中できて、怪しさと謎めいたミステリー要素を楽しめましたね
どちらかといえば怪奇ものの方が強くて、推理とかそっち系はオマケみたいな感じ
全ての重要な情報を記し、それを組み立てれば謎が解明できるというところまで描いてのミステリーで、重要な所を隠した上で「実は…」と解答編でやるのは邪道とかいうのをなにかで読んだ気がしますが、そういう意味ではミステリーではないと言えるのかもしれません
まあ、でも怪奇ものとしては十分におもしろいですが

ラストはありがちな感じですが、まあ落胆はしないレベル
だけど、最後の最後でまた余分な演出が入るから、ホントに気持ちよく観終わらせてもらえないから困る
あと、全体的にセリフが何言ってるか聞き取りづらいのはどうかと思いましたね
別にそんなこと気にするほど気合い入れて観てたわけじゃないので、どうでもいいといえばそれまでですが

個人的評価:30点
オススメ度:そら茂も出るわ


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