2010年6月25日金曜日

ザ・ウォーカー (2010/米)

監督:アレン・ヒューズ / アルバート・ヒューズ
出演:デンゼル・ワシントン / ゲイリー・オールドマン / ミラ・クニス / レイ・スティーブンソン / ジェニファー・ビールス / フランシス・デ・ラ・トゥーア / マイケル・ガンボン / トム・ウェイツ / クリス・ブローニング / ジョー・ピンギー / エバン・ジョーンズ / ラティフ・クロウダー / リチャード・セトロン






文明社会が崩壊し、荒れ果てた世界で一人の男が旅を続ける
一冊の本と身を守る武器を手にひたすら西へと歩き続けるのだった

前にこの映画についてちょろっと調べた時に、軽いネタバレをふんでしまい微妙な思いをしたけど、まあ、内容じたいが微妙だったんでそれほどのダメージはありませんでした
逆に先に知っていたからこそ分かる事実もあったからよし、と
そんなことはどうでもいいということで、トゲ付きの肩パッドをしたモヒカンがバギーでヒャッハーしてるような世界を舞台にしたそんな作品とか、なんとなく心躍るものがありましたね

本を持って旅する男が、荒廃した世界の中でそれなりな街を作り、ある本を探す男と出会ったことで物語は動き出す
そんな話ですが、しょうじきストーリーはどうでもいいかなあ、と
見るべきはやっぱりアクションで、わりと地味なストーリーとうってかわってアクションシーンはけっこう楽しい
というか、SFものかと思ったら座頭市だった・・・そんな感じで
アクションじたいも派手なんだけど、ホントに大仰に見せずに地味なストーリーに合わせるかのようにギリギリはじけない
でも、そんなアクションが逆にいい味がでてますね
B級的に考えて
ドーンとよらずに、引きのカメラで首ちょんぱとかさりげなく入れてきますしね

あとは全体的な不親切さが個人的には好きでした
あえてそんな細かく説明しないよ、って感じで淡々と描いているけど、よくよく考えたり前のシーンを思い出すと「ああ、それで、ね・・・」と感じることもしばしば
まあ、でも説明不足すぎるところもあるのは否めませんが
そんな細かいことを気にするような作品じゃないんで、これ

で、結局は主人公が旅をする目的地と、そこでどうするかってのが主な求心力になるわけですが、しょうじき最後まで観ても「なんか物足りないなあ」としか言いようがない
個人的な感想として、アクション大好きな人があえて自分の得意分野をおさえて別のジャンルに挑戦してみた、って印象がしましたね
そして結果的に中途半端なものに仕上がっちゃった、と
そうみるとかなり微妙でどうしようもない作品なんだけど、終盤のジジイとババアとの絡みとかB級脳にとっては「このシーンがあったことで評価しちゃうよ」と思えるくらい素敵ポイントすぎるのがあるから困らない
全編、このノリでB級アクションに徹底してくれればなあ
変にかしこまったのを作ろうとしないでさ

そんな微妙で物足りないながらも、なんか楽しい素敵ポイントもある映画でしたね
ひとつだけいえるのは、ぜったいに誰かにオススメできる作品ではないかなってことでひとつ

個人的評価:65点
オススメ度:エリではなくイーライ




ザ・ウォーカー 予告

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