2010年6月5日土曜日

告白 (2010/日)

監督:中島哲也
出演:松たか子 / 岡田将生 / 木村佳乃 / 芦田愛菜 / 山口馬木也 / 西井幸人 / 清水尚弥 / 橋本愛






女性教師の森口は、終業式を前に生徒たちに教師を辞めると話す
さらに事故死したと片づけられた娘の死を、このクラスの人間によって殺されたと語り始めるのだった

ポップでスタイリッシュな映像スタイル、だけど内容はかなりダークで、その映像と内容が良い感じでマッチしてました
これは普通に重苦しい画で撮っても、ここまでおもしろくはならないと思うほどに、この映像スタイルには意味があってよかったですね
観る前までは、なんか雰囲気をぶちこわすスタイリッシュ演出が多くてアレかなあ、とも思いましたが、いざフタを開けてみたら(多少のクドさはあったけど)意外や意外に音楽・画・話に違和感はありませんでした

内容的には、娘が生徒AとBに殺されたこと、そして命について考えさせるという名目でこの二人の犯人にペナルティをかして森口は学校を去ります
そのいわばクライマックス的な衝撃告白を受けての後の話が続く感じで
いやあ、もうホントに「ここまではやらないだろ」と思ってたことを全てぶっちぎって、とことんやってくれてますよ、これ
きれいごとのいっさいが差しはさまることなく、軽いトーンですさまじく重い展開が次々に起こっていくのは、もうたまりませんね
これをおもしろいというと不謹慎ささえ感じますが、あえて「おもしろいわあ」と言わざるえない

とにかく「この先どうなるんだ」とドキドキしながら観ていると、「え?ああ?そうくるか」というような事件がぽんぽん起きていきます
それと同時に序盤で犯人も、その犯行手段もすべて明かされるんですが、それを受けてさらに「その裏では実は・・・」みたいな流れがあるのが楽しい
最初に結末をみせておいて、それ以上のことはないと思いきや実はさらに裏がある・・・という作り方は個人的に大好物ですね

その幻想的な画作りもあって、観ながらラストをどうするんだよと思わざるえないんですが、個人的には、本当に個人的にはこのオチはもう鳥肌ものでした
あの最後の一言を聞いた瞬間にゾクゾクっとくるものがありましたね
近いものでは「[FOCUS]」とか、それを観たあとの衝撃に似てます
後味がちょっとアレでナニな上にドッカーンの演出がさすがに鼻について浮いてる感じがするのも確か
しょうじき「ん?こんな映画おもしろいとか思っちゃってるの?ププ」という意見もあると容易に想像できる作品なんで、そういう意味では人を選ぶかも知れません

個人的評価:100点
オススメ度:中二病キラー




告白 予告

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