2010年8月22日日曜日

ベスト・キッド (2010/米)

監督:ハラルド・ズワルト
出演:ジェイデン・スミス / ジャッキー・チェン / タラジ・P・ヘンソン / ハン・ウェンウェン / ワン・ツェンウェイ / ユー・ロングァン








母親と二人暮らしの少年ドレは、中国へと引っ越してきた
その初日におこしたケンカを学校でも引きずり、ゆううつな日々を過ごすのだった

観た人に必ず言われてるだろうけど、カラテキッドってタイトルおかしくね?と言わざる得ない
劇中でも普通にカラテじゃなくてカンフーとか言ってるし、ぶっちゃけカラテキッドの名前にこだわる必要性がどこにもない気がしてならない
まあ、僕らのジャッキーに免じてすべて許せますけどね

慣れない土地でケンカに負けて、学校でもその相手に散々な目にあわされるドレくん
そんな時、ケンカ相手に集団でぼこられてるところを偶然にアパートの管理人に助けられたことで、カンフーの達人のハンさんに興味を持つ
ようするに僕らのジャッキーが弱っちいガキをたくましく育てるって展開なんですが、そこにいたるまでの話がけっこう長い
よくいえばかなり丁寧にドレくんの話を描いていて、本題になるカンフー修行がはじまるのはけっこう経ってからになります
先の展開が読めやすいこともあってじゃっかんダレなくもないですが、そこはそこ、丁寧に作られてる感はかなりするんでまあガマンできるレベル

どっちかと言えばドレくんはクソガキの部類に入るんですが、ぐちぐち言ったり反抗的な態度をしながらも、なんだかんだで大人の言うことは素直に聞くから嫌な感じはしないですね
軟弱でひょろひょろしたボーイが長所を伸ばしてファイターに変わっていくっていうのではなく、それなりな身体能力があるガキがさらに上の強者に立ち向かうために修行をするって感じ
女々しくない分だけ、けっこうドレくんに不快感をおぼえません

そして僕らのジャッキーがまたいい味だしてます
単なるカンフーの先生ってだけじゃなく、ちゃんと僕らのジャッキーサイドのドラマがあるのがよかったですね
アクションシーンは少ないですが、ダメな大人っぷりがよく出ててドレくんといっしょに精神的な面ではいあがっていく姿はよかったわあ
師弟関係というより子供とおっさんとの友情もの、お互いに欠けてる部分をともに補っていくさまが最高です
僕らのジャッキーの起用といい、少年マンガなノリといい、終盤は普通にスポ根展開になるところといい、これ完全に日本人が大好物な作品なんじゃないですかね
というか映画のメインターゲットが日本と言われてもおかしくない

気になる点としては、ドレくんにカンフーを教えるにいたった動機が、ね
なし崩しというかなんというか、「その理由で修行はじめるのかよ」と言いたくなる
あとはしょうじき意外な展開はこれっぽちもないんで、そういう意味ではかなり安定感はあるんですが、常に退屈さと背中合わせな状態であることに変わりはありません
もうちょっと、あとちょっとだけ簡潔にまとめらなかったものかと

じゃっかん気になるところはありながらも、もうラストの僕らのジャッキーの表情がみられただけでたまらないものがありましたね
なんか微妙に続編がありそうなにおいがしますが、なんか観たいような観たくないような・・・
そういいつつ観るでしょうが、これで完結してくれた方がいろんな意味でいいんじゃないでしょうか

個人的評価:85点
おすすめ度:ゲロして寝ろ




ベスト・キッド 予告

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