監督:原恵一
出演:冨澤風斗 / 宮崎あおい / 南明奈 / まいける / 藤原啓治 / 入江甚儀 / 中尾明慶 / 麻生久美子 / 高橋克実
生前に罪を犯し人としての輪廻から外されるわけだったある魂が、謎の少年プラプラによって下界に戻って再挑戦する機会を与えられる
その魂が宿ったのは自殺をして死んだ直後の中学三年生の「小林真」の体だった
なんかの宗教くさい感じがして、最初はスルーしようと思ったけど、なんとなく気になって鑑賞
罪を犯した魂がプラプラによってチャンスをもらい、自殺して魂の抜けた小林真の体に入り込む
ようするに心だけが別人になって、体は元の人の人生を引き継いで生きていくって設定がちょっと気になったもので
真の体がたどってきた人生、魂が真の体を使ってたどっていく人生、その過去と未来がどんなもんなのかって感じで期待感をあおります
プラプラの性格もまたいい感じで、真との掛け合いもコミカルで楽しかったですね
話が進むにつれて真の「幸せにしか見えない家族」の問題が浮き彫りになってきて、同時に再挑戦中の真と過去の真とのギャップも明らかになってきます
根暗な過去の真と、わりと普通なアグレッシブさをもつ現在の真とのギャップで周りの人たちが振り回されていくのが楽しい
で、どんどん真の家庭環境がダークになっていくってところまでは普通の家族ドラマなんですが、中盤から絡んでくる早乙女が出てきて以降、まったくの別作品になります
個人的には早乙女との話が好みで、やっぱり男同士の友情っていいよな、と
というかもっと序盤からこっち系の友情ストーリーに話をもってこいよ、と言いたい
そんな途中から毛色が変わることもあって、しょうじき作品としての統一感がうすい
だからこそカラフルなんだよ、と言われればそれまでですが、リアルな人間を描いているのか、ドラマであり明確な色づけがあるキャラを描いてるのか、ちょっとよくわからないってのも個人的には感じました
あとは家族がまとまっていく様は感動的かもしれませんが、「実は隠れてこんなことやってやってるんだから、おまえ分かれよ」みたいな見返りを求めた親切心の押しつけ合いは言葉が悪いですが反吐がでますね
「おまえのためにこれだけやってやってるのに」って言葉に出すことほどかっこわるいものはない
言いたくなる気持ちは分かりますが、それを言葉にしてるところを見せられても感動どころがどん引きせざるえない
オチもけっこう前から読めるし、思ったより深みがない内容な上に言葉で説明してくる説教くささがちょっと気になる一本でした
個人的評価:75点
おすすめ度:メガネのうざさは最強
カラフル 予告
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