2010年9月11日土曜日

コララインとボタンの魔女 (2009/米)

監督:ヘンリー・セリック
出演:ダコタ・ファニング / テリー・ハッチャー / ジェニファー・ソーンダース / ドーン・フレンチ / キース・デヴィッド / ジョン・ホッジマン / ロバート・ベイリーJr. / イアン・マクシェーン







田舎のアパートに越してきた少女コララインとその両親
その家のある部屋の壁には鍵のかかった小さな扉があるのだった

一コマずつ撮っていってアニメーションさせるストップモーションアニメ
フレームスキップするぎこちなさと、CGではないドールっぽい暖かみが特徴的です
最初は「これはよく撮ってるな。めんどくさいだろうな」と技術的な面をみて楽しんでいたものの、短編ならまだしも長編なのでだんだん慣れてきてじょじょに物語に集中していけます
パッケージ絵がちょっとアレな感じですが、実際に動いてるキャラをみるとかなり魅力的に描かれてます
それでもけっこう日本人のセンスの外っぽいデザインなんで、このヒロインのコララインがかわいく見えるなら楽しめるでしょう

ストーリー的にはわりとありがちで、現実世界からファンタジー世界に迷い込んでおもしろおかしいことがおきつつ、最後は試練に立たされるみたいな王道ファンタジー
その不気味な世界観と表と裏の住人のキャラ性を楽しむのがこの作品のすべてかもしれません
とにかく雰囲気が童話的というか、絵本的というか、じゃっかん教訓めいた展開ながら、そんなに説教くさくないんで小さな子供でも普通に観れるでしょう
まあ、小さな子供たちがこのキャラデザインを受け入れられるかどうかはしりませんが

劇中設定で人形だって分かってても、それが壊れて中身がボロボロでてくる描写はちょいグロイ
さらにヒロインが素手で虫を叩きつぶしたり、登場人物がココアゴキブリをかじったり、ナメクジで遊んだり、虫系が苦手な私としてはちょい気分が悪くなるシーンもありましたね
そんなとこ以外はわりと可もなく不可もなく丁寧で優等生的な作り
それゆえに突き抜けた何かがないのが物足りないけど、へんに奇をてらって柄にもないものを足されるよりマシですが

あまりに王道すぎる内容ですが、それを制作側も分かっててきちんと作ってる感があって、最後まで飽きないで観られました

個人的評価:80点
オススメ度:最初の井戸探しはなんだったのか




ココラインとボタンの魔女 予告



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