2010年9月17日金曜日

悪人 (2010/日)

監督:李相日
出演:妻夫木聡 / 深津絵里 / 岡田将生 / 満島ひかり / 塩見三省 / 光石研 / 池内万作 / 井川比佐志 / 余貴美子 / 山田キヌヲ / 松尾スズキ / 韓英恵 / 宮崎美子 / 中村絢香 / 永山絢斗 / 樹木希林 / 柄本明






長崎の解体業者で働いてる青年、祐一
ある日、出会い系サイトで知り合った女性とあった祐一だったが、その女性が次の日に死体となって発見される

なんというかサイコキラーな主人公とピュアなヒロインの物語かと思ってたんですが、実際にはそんな話じゃなくでガッカリした
もっとサスペンスで悲しくて、最後に驚くべき展開が待っているものと信じていただけに、わりと普通のロマンス展開におもしろみがなかった
なんというか主軸の祐一と光代の話が古くさくて、よく言っても昼メロを観てるような感じでしたね

話的には出会い系で知り合った佳乃とうまくいかず、しかも彼女が死んだあとになって祐一を受け入れてくれる存在である光代とあう、というボタンのかけ違い的な展開
祐一の底辺男っぷりは見所ではあるけれど、一方のヒロインである光代があまりにファンタジーすぎて作品にひどく合ってない印象でした
祐一が光代にひかれるのは分かる
だけど逆が理解できないのはロマンス初心者の私だからこそかもしれません
個人的に光代という存在は、「祐一の心の支えになるべく設定されたキャラです」というプラカードを首に下げてるような形だけの死にキャラな感じしかしませんでした

それでも最後まで観れたのは祐一の周りのキャラたちの話がわりとおもしろかったからで
被害者の遺族、加害者の家族、第一容疑者になった男とその友人たち、光代の妹、それぞれが祐一の犯したことを中心に、時にはそれぞれの独自の人生を描いていってるのはいいですね
ありきたりではあるけど、同じ事件でもみる角度によって変わる様子、マスコミで報じられている真実ではないけど嘘ではない事実、ことの中心で周りをみるのとその輪の外からみる実状
なによりそれぞれの抱えたドラマがどう収束していくかが話の吸引力になって飽きさせません

ま、でも結局は期待した俺がバカでした、という感じでしたけどね
なんだろう、もっと過剰演出きかせてホントにダークな昼メロとしてやったほうが話題になってよかったんじゃないのか、と思わざるえない
つまらなくはないけど、なんともいえないそんな作品でしたね
佳乃さんのビッチキャラは大好きだけどね!

個人的評価:65点
おすすめ度:ビッチ映画




悪人 予告

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