監督:ラリー・チャールズ
出演:サシャ・バロン・コーエン / グスタフ・ハマーステン / クリフォード・バナゲイル / ジョシュ・マイヤーズ
オーストリアのファッションレポーター、ブルーノ
ゲイな彼は周りに迷惑をかけつつセレブへの道を探求していく
びっくりするくらい馬鹿馬鹿しくて、下品で、寒いネタもいっぱいあって、観てて不快になるシーンもてんこもり
これをおもしろいと言ってしまったら、なんか人間的にダメな気がしないでもない、そんな作品
うん、個人的にはおもしろかったですけどね
有名人たちや業界人、その他の名のある人物たちと直接あって、本人が一番いやがる話やネタを目の前で悠然とやってのけることに対するリアクションを撮る、という内容
主人公ブルーノのゲイキャラをいかして、セレブになるために行動するという筋に強引に合わせるかたちでゲリラ取材がおこなわれます
いわゆる昔の電波少年のアポなしシリーズみたいな感じ
しょうじき序盤は観てて本当に不快になるシーンが多く、けっこう悪ふざけに対する許容範囲は広いと思ってた自分が本気でイヤな気持ちになることも
それでも合間合間のコントがいいクッションになっていて、かろうじて観続けることができました
そういう意味でも、単なる悪ふざけネタ映画ではなくて、かなり考えられて作ってる感がしましたね
基本的に相手を怒らせてブルーノがおどけるってパターンなんですが、すべてにおいてブルーノをたてるような見せ方になっていて、怒らせた相手の方がなんか「なに?顔真っ赤なの?ん?」って感じでさげすんでるような印象があります
そしてゲリラ取材といっても、ハンディカメラで隠し撮りみたいな臨場感はいっさいなく、ビッチリバッチリとカメラが物事をとらえているので、「これってコント?それともマジにゲリラ取材なの?」と思わされます
そんな作りなのでホントに観ててドキドキするようなシーンはなく、どこか作り物をみてる感じが
まあ、そんななんともいえない微妙なところも前半までで、終盤は普通のコメディとして一気に加速していき、そこから本当におもしろくなってきます
相手をバカにするようなブルーノの行動と、その相手のリアクションが楽しすぎる
ブルーノと犠牲者さんたちの距離感とか、なんともいえない会話がいいですね
なんだかんだで嫌な顔をしながらもいちおうはブルーノの悪ふざけにのってくれてる人たちの存在が本当にいい
でたとこ勝負のいきあたりばったりではなく、計算されたコメディって部分が見えてしまってるのがじゃっかんアレですが、それでも下品コメディが好きな人にはたまらない一本ですね
個人的評価:80点
オススメ度:失せろ
ブルーノ 予告
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