2012年2月13日月曜日

殺しの烙印 (1967/日)

監督:鈴木清順
出演:宍戸錠 / 小川万里子 / 真理アンヌ / 南広 / 大和屋竺 / 玉川伊佐男 / 南原宏治








殺し屋の花田はある男の護送の仕事を引き受ける
その仕事の後、謎めいた女と出会った花田は彼女に惹かれ、そしてひとつの仕事をもちかけられる

日活のアクションスターをうんぬん語る知識はないんでアレですが、なんというかシビレるわ
なんかよく分かんないけどカッコイイ
飯の炊ける匂いで勃起する、ちょっと人間的にどうなのよ、って感じの主人公が本当にカッコイイですね
うん、ホントよく分からないけど、これこそ男の世界、男の生き様、泥臭くて人間臭い本物の男がここにいます…そんな気にさせてくれる作品

殺し屋の花田五郎がある女に関わったことから自業自得ながら他の殺し屋たちに命を狙われる立場になってしまう、うん、たぶんそんな話だと思う
というかストーリーとかわりとどうでもよくて、殺し屋がランク付けされた世でそれなりに登り詰めた花田がうっかりさんで狙われる側に堕ちてしまい、伝説のランクナンバー1の殺し屋がなんたらって雰囲気を楽しめばいいのよ、この作品は
序盤だけみれば無駄にかっこつけな殺し屋が主人公のスタイリッシュアクション作品なんだけど、そっからの堕ちっぷりがホントにおもしろい
かっこわるいはずなのにカッコイイ、なんとも不思議な魅力が主人公にうまれます
特に籠城戦時の情けなさが逆に魅力的と言わざるえない

他にもブリーフ一丁で転がる姿とかなんというか、なんでこんなにもかっこわるい姿に惹かれるのか自分でもよくわからないくらい素敵なものを感じてしまう
あとはナンバー1のキャラもいいですね
主人公もいいけどナンバー1も負けないくらいカッコイイ
格の違いを嫌みに感じない嫌みさでアピールするさまはなんともいえない

とにもかくにも言葉で説明するのがホントに難しい「感覚的におもしろい」作品ですね
そういう意味で合わないひとにはまったく合わないかもしれませんが
ストーリーを無理して追わず、その場その場のシーンを楽しめばそれでいい、ハマるひとはずっぽりハマる不思議感覚な一本でしたね

個人的評価:80点
オススメ度:縛りのある殺し屋組織こそ男の世界




殺しの烙印 予告


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