出演:エイダン・クイン / ドナルド・サザーランド / ベン・キングスレー / クラウディア・フェッリ / セリーヌ・ボニエ / ヴラスタ・ヴラナ / リリアナ・コモロウスカ / ヴォン・フローレス / アル・ワックスマン / ミッチェル・デビッド・ロスパン
超大物テロリストのカルロスにうりふたつの海軍士官アニバル
CIAはそこに目を付け、カルロス抹殺のためにアニバルをある計画に誘う
ボンド的なスパイ活劇ではないリアル指向のスパイものですね
まあ「リアルなスパイ」っていうのを知らないんでアレですが、なんとなくそんな雰囲気だしてる印象があります
ようするに敵のボスにクリソツな主人公がなりきって罠にはめる、って感じの設定的にはどこかで観たような気がしないでもないもの
それでも脚本がおもしろくて活劇ひかえめな地味スパイものでありながら最後の最後まで楽しめる盛りだくさんな作品になってます
CIAやモサドを相手に互角に渡り歩くテロリスト、カルロス
そんなカルロスにうりふたつの米海軍士官アニバルは気乗りしない感情のままに対カルロスの極秘計画に荷担することになる、というのが冒頭の展開
アニバルを計画に強引に引きずり込むCIAのジャックのキャラが良いスパイスになっていて、というかむしろこの作品は対カルロスを描くだまし合い的な内容じゃなくて主人公とジャックの物語という感じが強いかも
カルロスに対する妄執から仲間ながら気が抜けない男のジャック、カルロスになりきるために理不尽とも思える訓練をつむアニバル
個人的にはドラマとしての要素が強かったかな、という気がしました
ストーリーとしてはカルロスとの対決がなんたら、っていう話ですが作品的な主軸は対カルロスの計画の中でおこったできごとを描くものになっていてそれがおもしろい
カルロスの能力や考え、性癖をコピーするために訓練する主人公
めまぐるしく訓練の成果があらわれる中で失われていくもの、敵の首領になりすますことで仲間をもだまさなければならない現実、そして結局はすべてジャックの妄執に利用されているだけなのか…?
アクションやサスペンスのドキドキ感はちょっと薄いけどホントに脚本がおもしろいですね
ラストの展開も凝ってるし、最後まで単調にならない作りはよかった
じゃっかん先が読めやすい部分はあって、あと全体的に低予算臭さが気になるけど「中身で勝負」という気質がよくでてる一本でした
個人的評価:90点
オススメ度:究極のところ、「国家のためのファック」という作戦…なのか?
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