2013年2月11日月曜日

映画版 マメシバ一郎 フーテンの芝二郎 (2012/米)

監督:亀井亨
出演:佐藤二朗 / 南沢奈央 / 高橋洋 / 高橋直純 / キムラ緑子 / 角替和枝 / 志賀廣太郎 / 藤田弓子 / 酒井天満 / 岩永智 / 吉増裕士 / 早織 / 田村泰二郎

仕事をさぼりがちになっている二郎
しつけ教室も任されるものの、とうとう部屋に引きこもり・・・

幼獣マメシバTVシリーズ、映画版、マメシバ一郎TVシリーズ、映画版、フーテンの芝二郎TVシリーズ、となにげに息の長い作品
初期は自分の部屋から半径3kmだけで生活できるヒキニートだった主人公も立派に(?)成長したもんだなあ、と
で、この作品はそんな今までの集大成といえば大げさだけど、けっこう大きな節目になってる感じですね

と、このシリーズを観てて当たり前のように書いてますが、完全にTV版の続きになってていっさいそれまでの説明は本作品ではナッシングのため、これ単体では映画として成立せず
しかもこれを観てシリーズに興味をもってもらおう、という作りでもないので、完全にここまで過去作品を追ってきた人オンリーに向けられて制作されてる感がいっぱいですわな

今までは回を重ねるごとに初期で2歩下がった状態で始まり、終わる頃には3歩進む成長ストーリーでしたが、今回はしょっぱなから二郎が10歩以上は下がった「よわくてさいしょから」状態でスタート
これまで二郎のキャラとして許されてきた「ちょっとトゲのある言動&行動」に対し、それをあえてコミカルに描かずそのまんま暴言として処理していくのがおもしろい
ここまで二郎が成長してきた課程でいろいろと学び経験してきたのに、けっきょく人はそう簡単に変われるもんじゃねえのかな、と思わせる部分が良い

知ってて他人に寄りかかってきた、知らないところで支えられていた、母の試練(?)でそれに向き合って成長してきたゆえの今回の話は地味に二郎にとって必要不可欠な物語でしたね
まあ、欲を言えば一本の映画として初期状態からここに至るまでの成長物語をやってくれたら最高に良いんでしょうが・・・

一郎の物語としての腹を切っての大手術、そりゃ血も出るし予期せぬできごとも起こる
だからってそこで腹を閉じても意味がない、しかもあくまで個人的なことだけにどう転ぼうが世界が大きく変わることはない、当たり前で普通なことを描いている
だけど、そんな二郎の話がおもしろい一本でした

個人的評価:80点(シリーズファン限定)
オススメ度:べーちゃんマジ軟派野郎なだけじゃねえ



映画版 マメシバ一郎 フーテンの芝二郎 予告

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