監督:中村義洋
出演:濱田岳 / 倉科カナ / 永山絢斗 / 波瑠 / 田中圭
生活に必要な店がアーケードにすべてそろった団地
そこで育った悟は12歳にして、この団地だけで一生いきていくと決める
予告をみて怪しいとは思ってましたが、12歳の悟少年を主役の濱田岳さんが演じ・・・るだけじゃなく、他の主だった団地住人までもいい大人が子供役として出てきます
この時点でしょうじき人を選ぶ作品になっている
そこからの展開もそれが当たり前というようにそのまま続いていき、時にコミカルにじょじょに寂れていく団地と変化していく悟の同級生たち、そして悟自身が描かれる
基本的に静かな作風で、コメディ部分も大笑いというよりふふふ、と笑える感じですね
けっこう早い段階である中盤で悟少年の核となる部分が描かれ、そこからシリアスな要素が強くなってきます
ベースは細かいエピソードの積み重ねによる非日常的雰囲気な日常ものという作品
けっこう各エピソードにむらがある感じがするし、一本のすじが通った普通のストーリーを期待しちゃダメですね
個人的にはマリア編のファンタジーさが鼻についてアレだったけど、おおむね各エピソードは行間を読むことで最大限に楽しめる作りになってておもしろかった
一本の映画というよりおもしろい短編小説を読んでるってイメージ
なにより濱田岳さんの演技を観てるだけで十分に楽しめる作品と言えるでしょう
ただ重ねていうなら、クライマックスの淡泊さも含めてホントに人を選ぶ作品だと思う
おいそれとおすすめできない系の映画ですが、個人的にはかなり楽しめた一本でした
個人的評価:85点
オススメ度:個人的に好みなアヒルと鴨の作風に戻った、かな?
みなさん、さようなら 予告
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