2013年12月8日日曜日

47RONIN (2013/米)

監督:カール・リンシュ
出演:キアヌ・リーブス / 真田広之 / 柴咲コウ / 浅野忠信 / 菊地凛子 / 赤西仁 / 田中泯 / 國元なつき / 中嶋しゅう / 羽田昌義

赤穂の藩主、浅野によって幼い頃に助けられ育てられた異人の血が通う男カイ
鬼人と藩士からさげすまれながらも、浅野のために働く日々を送る中、長門の藩主である吉良の魔の手が赤穂に伸びる・・・

ちったあ覚悟してたものの、これはけっこうなクソB級品だったわあ
とりあえずセンスが古くさい
長門のダークキャッスル&魔界都市っぷり、およびどう見ても中国な美術と世界っぷりに、おまえ何十年前の勘違い日本ワールドだよ、とツッコミをいれざるえない
特に吉良の居城のザ・悪の巣窟みたいなところは失笑ものですらある

浅野によって子供のころに助けられ、恩義を感じて仕える異人の血が流れる主人公のカイ
仲間である藩士からは忌み嫌われるものの、浅野の娘であるミカとは密かに良い仲
そんな浅野に私怨をいだく長門の藩主である吉良は、妖術を扱う怪しい女と共謀して赤穂の乗っ取りを画策する
その野望に気づきつつもカイは浅野を失い、出島に奴隷として送られてしまう
そして年月が過ぎ、浅野の忠臣であった大石は仇を討つべくカイを探して出島へとやってきて・・・
という流れではあるけど時代劇の要素は微塵もないファンタジーアドベンチャーなんで注意ですね

忠臣蔵をホントにちょっとだけモチーフにしてるってだけで、舞台はどう見ても中国なアジアンファンタジーな作品になってます
ひと昔もふた昔も前の勘違い侍日本ワールドが臆面もなく描写され、まあ、それはそれでB級映画として個人的には容認できるんだけど・・・
とにかくバカ映画をバカ映画と認識してないで作ってるのが痛々しい

開き直ってRONINたちがNINJAばりの身体能力を発揮し、ワイヤーアクション&VFX全開でぶっ飛んだSAMURAIアクションをしてくれれば良かったんですがね
どうにも中途半端に普通の等身大な地味アクションにおさまってて、なんともかんとも
クリーチャーとか出してる時点で、もっとはっちゃけた描写をしてもいいのよ、と言いたい
それこそ屋根を軽く飛び越す跳躍力、大木すら垂直にかけあがり、炎や水を操り、刀を振れば衝撃波が飛ぶくらいやって遠慮なく超人バトルものにしちゃってよかったのにね

なにはともあれ、こんな内容の作品に出演しちゃったそれなりに名のある役者さんたちの心情を聞きたいわあ
みんなどう思ってるんだろうね、しょうじきなところ

個人的評価:60点
オススメ度:日本よ、これがジャパニーズカルチャーだ




47RONIN 予告

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