2014年7月7日月曜日

三十九夜 (1935/英)

監督:アルフレッド・ヒッチコック
出演:ロバート・ドーナット / ルーシー・マンハイム / ゴッドフリー・タール / ペギー・アシュクロフト / マデリーン・キャロル

ある女と出会ったことで国家機密をめぐる陰謀に巻き込まれたハネイ
彼女から得たわずかな手がかりをもとにスコットランドへ向かうのだった

たまには名作と呼ばれる古い映画も観たくなる、ということで鑑賞
いわゆるスパイ映画なんですが、とにかく話の転がり方がおもしろい
「いま観ても~」というフレーズは有り体すぎるけど、ホントに現在のスパイものと同等以上に楽しめました
派手さはないけど内容で勝負しているのが良いですね

主人公ハネイが出会った謎のスパイ女は「三十九夜」「小指の欠けた男」「スコットランド」というわずかな手がかりをもとに殺されてしまう
ハネイも同様に命を狙われる中、そのキーワードをたよりに行動を起こすものの、女の殺人容疑の濡れ衣をきせられて追われる立場になってしまう、と
警察や組織からまるでスパイになったように逃走しつつ、真相に近づいて潔白を証明しようとする話ですね

ヒロインかと思ってた謎の女が早々に退場したり、たどり着いた場所で待っていたものだったり、先読みの思いこみをかいくぐってくる作りはおもしろい
今の映画に慣れた感覚とのずれでそう思うのかもしれないけど、それだけじゃない純粋な展開の作り込みっぷりはある
それでもちょっと「さすがにその流れは」とかシーン的に間延びを感じる部分もあるのは否めない
まあ、でもそれも作品の古さという点にこじつければ飲み込めるレベルですが

個人的評価:90点
オススメ度:夜か階段か、どっちなんスかね




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