2014年7月31日木曜日

リアリティのダンス (2013/チリ・仏)

監督:アレハンドロ・ホドロフスキー
出演:ブロンティス・ホドロフスキー / パメラ・フローレス / イェレミアス・ハースコビッツ / アレハンドロ・ホドロフスキー / バスティアン・ボーデンホーファー / クリストバル・ホドロフスキー / アダン・ホドロフスキー

チリの小さな町の少年アレハンドロ
優しい母サラと厳格な父ハイメによって育てられるのだった

監督自身の自伝的な話ではあるけど、その独特の世界観が素晴らしく魅力を感じずにいられない
逆に言えば、そんな世界観を許容できない人にとっては苦痛な作品かもしれませんが
ファンタジックでリアル、そして先の展開が読めない話がおもしろかったですね

神を信じ息子を父の生まれ変わりと思っている母
現実的で力を行使する厳格な父親
そんな家族の中で父親に男らしく教育されていく主人公の息子アレハンドロの姿を、彼に影響を与える人や物を交えて描いていく、という出だし
特になにもすごいことは起こらないんだけど、いかにも少年時代を思い出してイメージを投影したような幻想的でアバウトな描写がいい

それでいて強烈に印象に残ったことや、あとから伝え聞いたであろうことは妙にリアルのある想像として描かれており、そんな子供と大人の印象世界が混ざり合った感じが素敵です
温かくもあり、残酷でもあり、バカバカしくもあり、幻想的で現実的な画に引き込まれる
それでいてストーリー展開もどう転がるか読めないところがよかったですね

二極的であるけどどっちにも振り切らない絶妙なバランスが楽しかった一本でした

個人的評価:90点
オススメ度:後半、どんどん脱ぎ(脱がされ)っぷりがよくなるな




リアリティのダンス 予告

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