監督:バーナード・ローズ
出演:デビッド・ギャレット / ジャレッド・ハリス / アンドレア・デック / クリスチャン・マッケイ / ジョエリー・リチャードソン / ヘルムート・バーガー
才能がありながらも斬新すぎて周りから相手にされないヴァイオリニストのパガニーニ
そんな彼を成功に導こうとウルバーニという男が現れ・・・
とにもかくにも冒頭の演奏シーンで引きつけられる
その吸引力をことごとく無駄に消費する前半が退屈すぎて残念でしたね
ヴァイオリンさえ弾いてればキレッキレで画になるのに、ぷっつりと演奏シーンがなくなって自堕落な描写&ダラダラとロンドン公演に向けての日常パートがクソすぎる
もっと演奏と日常のバランスをとれば退屈もしなかった気がしないでもないかなあ
才能を持て余しつつも世間に認められないパガニーニが、ウルバーニにみそめられて売り込みによって富と名声を愛を手に入れていくサクセスストーリー、かなり乱暴かつ簡単に言えばそんな話
ヴァイオリンの腕前は天才的なのに、クスリ、女、ダラけ癖がひどいダメ人間なパガニーニ
そんなダメな部分ばかり序盤で描かれまくって、なんとも「もっとすごいトコも観せてよ」と言いたくなる
だけどバーでの即興演奏から先は、なんかいきなり演奏シーンが増えてキレのある魅力的なパガニーニが描かれ出します
そして、そこからやっとおもしろくなってくる
パガニーニの超絶技巧に酔いしれるだけでも楽しいし、「なんかウルバーニさんのキャラが中途半端だよな」という引っかかり要素も解消されて話も盛り上がります
劇中の細かいシーンで矛盾するような感じもあるけど、パガニーニとウルバーニの関係もちょっと深読みできておもしろい
そんな感じで後半になるにつれてどんどんおもしろくなるだけに、ホントに前半のクソダルさがもったいない一本でした
個人的評価:70点
オススメ度:完全に浮いてる子供の存在とか、ちょっと事実をねじまげて新解釈物語にしてもよかったんじゃなかろうか
パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト 予告
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