監督:周防正行
出演:上白石萌音 / 長谷川博己 / 富司純子 / 田畑智子 / 草刈民代 / 渡辺えり / 竹中直人 / 高嶋政宏 / 濱田岳 / 中村久美 / 岩本多代 / 高橋長英 / 草村礼子 / 岸部一徳 / 小日向文世 / 妻夫木聡 / 松井珠理奈 / 武藤十夢 / 大原櫻子 / 徳井優 / 田口浩正 / 彦摩呂 / 津川雅彦 / パンツェッタ・ジローラモ / 瀬戸朝香 / 加瀬亮
京都のお茶屋へ舞妓になるためにやってきた春子
唐突な訪問から相手にされず帰されるが、その訛りに興味をひかれた言語学者が後見人になることで舞妓修行が開始される
訛りのひどいド素人が舞妓になるまでのサクセスストーリー、っていうのは予告をみただけで容易に想像できる
果たして内容もその通りという裏切りのないもの
しょうじき話じたいはほぼ予告をみただけで十分
だけど人は話の筋は読めると分かっていながら、あえて心を温めたいという気分で観る、というポジションの映画かもしれません
鹿児島と津軽という複合訛りがキツイ主人公の春子
舞妓のブログにあこがれて京都にやってくるも、そもそもそんないきなり押し掛けてきて修行をさせてもらえるわけもない
だけど、まあ、色々あって言語学者の先生の後見のもとで言葉や振る舞いを学んでいくことになる、と
一生懸命な女の子ががんばる姿に心温まる作品という印象が強いけど、それ以上に主人公の変容というか成長を観ているだけでもおもしろい
最初はホントに田舎娘丸だしで、常におどおどしてる拾われた子犬状態の春子さん
そんな主人公が隠れた才能を開花させていって、舞妓界の大物ルーキーになっていく・・・わけでもないのがいい
あくまで地味に成長していく姿が微笑ましい
普通の舞妓になった普通の女の子、見た目や所作が完璧じゃない不完全さが素敵ですね
ミュージカル部分もギリギリコントにならないコミカルさで、舞妓や芸姑の世界って部分の堅苦しさを感じさせない
欲を言えば京の人たちの偽物に対する冷たさと、本物に対する温かさのギャップがもっとあれば個人的に楽しめたかな
なにはともあれ観賞後にほどよく気持ちよくなれる、そんな一本でした
個人的評価:80点
オススメ度:普通にドラマで続きを観たい
舞妓はレディ 予告
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