監督:亀井亨
出演:佐藤二朗 / 高橋洋 / 竹富聖花 / 菅原大吉 / 盛岡冷麺 / 篠田薫 / 朝倉伸二 / 佐藤貢三 / 田根楽子 / 宍戸開
母の手のひらで踊らされる状況から脱却するため、旅に出たマメシバの一郎と40歳になった二郎
遠く離れた島で暮らす親友のべーちゃんを訪ねることにするが・・・
ドラマでは最近ちょっと不遇なべーちゃん絡みのエピソードは、ホントに個人的に「待ったました」と言わざるえない
マメシバシリーズの登場人物ではなにげにべーちゃんが好きだったので、ドラマ版の望郷編はちょっと物足りなかったんですよね
なんか二郎ちゃんの性格もドラマ版ではじゃっかん違和感あったけど、劇場版ではいつものザ・芝二郎がみられてよかった
話的にはドラマ版望郷編のラストからつながっていて、旅に出ることにした二郎ちゃんがべーちゃんからの手紙のこともあったし、島を訪ねてみようってんでバスにゆられて現地イン
相変わらず自分から蒔いた種から状況を悪化させ、愚痴り&ほうほうの体がいつもの二郎ちゃんで素敵です
予告編から感じられるようなトリック的な怪しい騒動に巻き込まれる、というのとはちょっと違った方向性で良い意味で裏切られましたね
登場人物の言葉や行動が今までの二郎ちゃんの歩んできた道の戒めとも、これから進むべき道への警告ともとれるニュアンスを含んでいて、基本はコメディ調だけど地味にドラマとして深い・・・気がする
島の村長選挙からの島興しとか、三郎を利用した宗教めいた人身掌握とか社会的な問題を描いてるようで、やっぱり人間ドラマになってるのがおもしろい
なによりシリーズ1作目のドラマでの二郎ちゃんの激昂のインパクトを越える、厳しく優しい顔を見せるシーンが良かった
というか、泣かせる場面とかそういうストーリー的なものじゃない演技にジーンとしびれたのは初めてかもしれない
だけどさすがにドラマ、劇場とシリーズを重ねすぎてるゆえに、この映画単体では評価しづらい
とりあえずドラマ版望郷編だけ観てもどうにかなる内容じゃないし、そういう意味では今までずっとシリーズを観てきた人だけに向けられた作品と言わざるえないかもしれん
個人的評価:90点(シリーズファンなら)
オススメ度:キボンヌとかちょっとリアル発言しちゃうと痛い
幼獣マメシバ 望郷篇 予告
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