監督:ニール・ブロムカンプ
出演:シャルト・コプリー / デブ・パテル / ニンジャ / ヨーランディ・ビッサー / ホセ・パブロ・カンティージョ / ヒュー・ジャックマン / シガニー・ウィーバー / ブランドン・オーレ
ヨハネスブルグで導入されたAI制御のロボット警官隊
その制作者でるディオンは意識を持つAIの開発に成功し、それを廃棄処分のロボットにインストールしようと試みる
個人的には「エリジウム」の雰囲気も好きだけど、今作は大人の事情か知らんけどだいぶ「第9地区」に近い作りでしたね
それはそれとして、やっぱりこの監督は鑑賞前に想像してる上のものをこともなげにサラっと描いてくるから敬服するわ
テーマ性強い作品と思わせといてジャンクなB級要素を入れてくれるから非常に観やすくて、今作も存分に堪能させてもらいました
心を持った機械のチャッピーをめぐって、まだ子供な彼を街のワルと創造主のディオンが教育していく、という感じで善悪優しさ厳しさもろもろをカオスに教えていく流れ
善悪とは、人とは、機械とは、魂や意識とは、みたいな予告からくみとれる想像にやすい展開ながら、チャッピーの成長っぷりの描写が微妙に斜め上をいく感じでおもしろい
単純にチャッピーがロウヒーロー、カオスヒーローどっちに傾くんだってだけじゃない
心を持って成長を続けるロボット、なんだけど途中から人と機械の区別とかどうでもよくなってくる
ホントにチャッピーという存在の話として、ロボットだからチタンの体だからとか気にならないで鑑賞している自分に気づく
そんなチャッピーの成長と変容の話としての完成度だけでもじゅうぶんなのに、ディオンたちについてもこともなげにサラっと描いてくれるから褒め言葉として小憎らしい
ナニかが徐々に、それでいて大きく変わっていくものを撮らせたら、こっちの想像を越えるものを描いてくれる
このセンスで次も楽しませてもらえたら嬉しいですね
個人的評価:95点
オススメ度:規制丸わかりなシーンのつぎはぎだけは残念
チャッピー 予告
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