出演:リカルド・ダリン / ソレダ・ビジャミル / パブロ・ラゴ / ハビエル・ゴディーノ / ギレルモ・フランチェラ / カルラ・ケベド
20年以上前に裁判所を辞めたベンハミン
久しぶりに思い出の地へ戻ってきた彼は、以前に担当していた事件の小説を書こうと決意したのだが…
もう、なんとも「おもしろい」以外に言いようがない
ミステリーのようでロマンスのようでサスペンスのようで、しかもそれらがうまく絡まってきっちり一本の映画として完成してるからすごい
過去の事件を小説化という流れにそって思い出しつつ描いていくミステリーとしても十分だけど、犯人が誰だとかそれだけじゃない
主人公ベンハミンを取り巻く人物たちとのドラマもおもしろいし、しかもそれらがみんな一つの鍵になってこの作品のラストまでの道のりの構成に不可欠なイベントになっている
無駄な捨てシーンがいっさいない、すべてがこの映画に必要なものでできてます
過去にある女性の暴行殺人事件があって、それを担当することになったベンハミンは被害者の夫に感化されて通常ではない、ちょっといきすぎな捜査をおこなってしまう
そんなことから捜査は打ち切られるけど、被害者の夫の心情に再び触れたことで…って流れ
そんな捜査パートの合間にはベンハミンの周りでいざこざやらなんやらがあって、しかもずっと過去だけを描いてるわけでもなく現在のシーンもきちんと話が進んでいく
その単純なミステリーじゃない他の要素もはいっているから満足度が高くならざるえない
しょうじき事件じたいはけっこうあっさり(?)解決してしまいます
でもそこにいたるまでの、特にスタジアム内での追跡劇がすさまじい
個人的に撮影技術うんぬんの知識はないけど、上空からスタジアムにズームしていってベンハミンを映しだし、そこから一連のカメラワークはなんともいえず「おわ、すっげ」とつぶやいてしまいましたね
このシーンのためだけでも観る価値はあるんじゃないか、とちょっと大げさだけど思ってしまいます
で、事件が解決してからもまたおもしろい
いや、ホントに詳しく書くとネタバレにしかならないからアレなんで「おもしろい」連呼するしかない
ラストの真相パートのオチも「うわ、すごいのくるのか?」とドキドキしてたら、なんというか思ってたのと違うベクトルで「これはキツイ」という展開で大満足
そして最後の最後まで観終わって納得できる内容でしめてくれるうれしさ
芯は同じだけど対称的に展開するキャラ、思い、話…難しいことは抜きにしても十分に楽しめる一本でした
個人的評価:100点
オススメ度:リアル放置プレイ
瞳の中の秘密 予告
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