2011年4月25日月曜日

GANTZ PERFECT ANSWER (2011/日)

監督:佐藤信介
出演:二宮和也 / 松山ケンイチ / 吉高由里子 / 本郷奏多 / 夏菜 / 伊藤歩 / 田口トモロヲ / 山田孝之








加藤が死んで5ヶ月、多恵といっしょに加藤の弟のめんどうをみながら、加藤を生き返らせるために戦う玄野
小さな黒い玉の指示を受ける少女、その玉を狙う謎のグループ、そしてGANTZの存在にうすうす気づいて事件を追う男のそれぞれの思惑が交錯しだす

まったく期待せずに観に行ったわけですが、それゆえか(?)すっごいおもしろく感じられました
いや、これホントにおもしろいデキになってるんじゃなかろうか
前編のノリとけっこう違ってて、遊びのシーンなしでクライマックスに向けて最初から「完結編」が展開していきます
主人公である玄野の周囲でGANTZをめぐって3つの立場がことなる者(たち)が動きはじめ、前編よりあきらかに広い視野で話が進みます
様々な星人とのシチュエーションバトルはなりをひそめ、とにかく話をまとめることに集中してる作りに感じられました

序盤は小さい黒い玉をもつ女とGANTZについて調べ回る男、謎の集団、前編のラストでも出てきた死んだはずの加藤の登場…という新たな謎をちりばめつつサスペンス風に話は進みます
しょうじき玄野くんのアレな演技が画面に映らないだけで、こうも安定した作りになるとは、って感じ
ホントに序盤はアクションがまったくなく、完結への序章っぽい雰囲気が強い
だけど、いざアクションパートがはじまると、これがびっくりするくらいカッコイイ
しかもけっこうしっかりしたデキで、きちんと盛り上がります
そんな中でもちょっとずつ謎が解かれはじめていくので、ストーリー的な意味での緊張感もあります

玄野の100点ボーナスの使い道とか「そっちか」みたいな驚きもあるし、ちょっと難解になりがちな話の中でもそれとなく説明的なシーンを入れてくれるところは個人的に好感触と言わざるえない
特によかったのがラストのオチ、その解釈をうまく観た人に気づかせるように作ってあるところですね
じゃっかん不親切な終わり方な気もしないでもないけど、そこから「どういうこと?」と思った疑問を自分なりに考えればすぐに「そういうことか」と分かるだけの材料は作中に描かれてるんですね
ラストまではわりと丁寧に説明シーンを入れてたのに、オチでちょっと突き放してる点が計算してやってるんだろうな、と

オチもすべて最後に玄野くんに語らせることもできたろうに、あえてそれをやらない寸止めが気持ちいい
ホントに不毛な戦いっぷりを実感できましたね
そんなあえて詳しく語らないラスト、この方向性に決めた作り手側の勇気に乾杯できる一本でした
まあ、だけどやっぱり主人公の演技だけはどうにも…いや、なんでもない

個人的評価:90点
オススメ度:エンドロール後の続きを臭わせるシーンがなかったのも評価できます




GANTZ PERFECT ANSWER 予告

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