2013年7月7日日曜日

容疑者Xの献身 (2008/日)

監督:西谷弘
出演:福山雅治 / 柴咲コウ / 北村一輝 / 松雪泰子 / 堤真一 / 渡辺いっけい / ダンカン / 真矢みき / 品川祐 / 長塚圭史 / 金澤美穂 / 益岡徹 / 林泰文

ある殺人事件の容疑者として被害者の元妻が有力視されるものの、彼女には完璧なアリバイがあった
その元妻の隣人である数学教師と昔なじみの物理学者の湯川は独自に事件を追いはじめる

「真夏の方程式」を観にいきつつ、実はこっちは未鑑賞だったといういつものにわかっぷりを露呈せざるえない
けっこう名作と言われる作品ですが、先に真夏~を観ただけにしょうじき期待は薄かった
だけどさすがにというかなんというか、世間的な評価がわりと高いだけあっておもしろかったですね
ドラマとして、ロマンスとして、ミステリとしてバランスの良くって、観ててじゃっかん先が読めるかな?と思わせつつ次々に話や場面が展開していくさまはまったく飽きない

つきまとう元夫を思わず娘といっしょに殺してしまった女
その隣人である石神は荒そう物音からその部屋を訪ね、殺人の隠滅をする指示を母子に与える
その石神は希代の物理学者である湯川をもって天才と言わしめる数学者だった
石神の指示はことごとく警察の捜査を手玉に取り、ほどよく怪しまれながらも完璧なアリバイによって母子は守られるが・・・、と
そこで探偵役の湯川さんがあれこれしつつ真相に近づいていくミステリの王道展開
最初から犯人が分かっているコロンボ形式ですね

メインは石神と加害者の女とのドラマ部分で、またその石神役のキャラというか演技っぷりがとてつもなくハマってる
話が進むにつれて石神の行動や思惑が見えてくる、そう思わせる伏線も秀逸でシンプルなトリックの重ねがけではあるけどミステリとしてもけっこう楽しめる
ちゃんと最後には「そうだったのか」と思わせてくれるポイントも用意されているし、それをふまえてのドラマとしても申し分ない完成度

あとこれは本来あまり言うべきじゃないかもしれませんが、ガリレオのドラマ二期を観てた時にも感じたけど、この作品までのガリレオ一期で原作的な意味でのおもしろい話は消化しきっちゃってるんじゃなかろうかと個人的に感じる
原作を読んだことないんで的外れな意見かもしれないけど、どうにもドラマ二期から真夏~のエピソードはイマイチな気がしないでもない
真夏~はまだおもしろいけど、ちょっとこの容疑者Xのヒットが逆に足かせになって、作りに余裕がなくなっちゃったのかなとも後から思える

とにもかくにも、この作品のおもしろさが偶然の産物じゃないってのを今後のガリレオシリーズに期待したい、とか生意気に言うのもアレかもしれんね

個人的評価:90点
オススメ度:原作小説に手を出すべきか




容疑者Xの献身 予告


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